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補助金を活用してシェアハウスに太陽光発電システムと蓄電池を設置しました

koziさん_画像 koziさん 第36話 著者のプロフィールを見る

2023/2/7 掲載

今回は都内に所有しているシェアハウスに、東京都の補助金を活用して太陽光発電システムと蓄電池を設置したお話です。

■電気代の高騰に頭を悩ませる

私は不動産投資とは別に保育園の運営事業も行っています。その運営している各保育園の電気代を毎月見ているのですが、使用量はさほど変わらないのに電気代が上がっているのを見て頭を悩ませていました。

保育園によっては、昨年度と比較して電気代が2倍近くになったところもあります。もちろん保育園の職員も電気代が高騰しているのは知っているので節電を心掛けてもらっています。それでも、やはり限界があります。

そして、都内で所有しているシェアハウスも保育園と同様に電気代が上がっており、ランニングコストが増加していました。

シェアハウスの電気代は入居者から管理費として一定額を徴収しており、電気代の高騰に伴い管理費を値上げすることも考えましたが、入居者からすれば家賃の値上げと同じなので難しいと思いました。

とはいえ、このまま何もしないとランニングコストだけが上がっていきます…。考えた末に、シェアハウスに太陽光発電システムを導入することにしました。

実は元々、運営している保育園の一つが自社所有の建物のため、建物を建てる時に補助金を活用して建物の屋根に太陽光発電システムを設置していたのです。

そして、太陽光発電システムを設置している保育園だけは、今回の電気代の高騰があっても、影響をほとんど受けませんでした。保育園の建設と合わせて補助金を活用して設置したため、初期費用もほとんど掛かりませんでした。

この経験から、シェアハウスにも太陽光発電システムを導入するメリットがあると考えました。

■ 東京都の太陽光発電システム設置に伴う補助金の活用

シェアハウスに太陽光発電システムの導入を検討していたタイミングで、東京都の小池知事が「 新築住宅等への太陽光発電設備の設置、断熱・省エネ性能の確保等を義務付ける制度 」を発表しました。

それに伴って、太陽光発電設備を設置する場合には、東京都が補助金を出すということも発表されました。そして、その補助金の対象は新築住宅だけでなく、既存の住宅や共同住宅、事業用建物についても要件を満たせば補助を受けられるということが分かりました。

このことを知って、東京都の補助金を活用して、都内のシェアハウスに太陽光発電システムと蓄電池を設置することを早速、進めることにしました。

実は、数年前にもシェアハウスへの太陽光発電システムの設置を検討していたのですが、その時は東京都の補助金も今ほど手厚くなく、業者に見積り及びシミュレーションをしてもらったところ、投資回収期間に11年〜12年ほど掛かるという試算になったため、保留になっていました。

しかし、今回の東京都の補助金を活用して陽光発電システムと蓄電池を設置した場合の投資回収期間については、5年〜6年という試算になりました。

投資回収期間が半分近くまで短くなったのは、数年前に比べて今回の東京都の補助金が増えたという理由もありますが、一番の要因はやはり電気代の高騰によるものです。

そして、昨年秋に東京都に補助金申請を行い、シェアハウスに太陽光発電システムと蓄電池を設置、年末に設置工事が無事に完了しました。現在は、東京都に完了報告の申請を行っている最中です。

■ シェアハウスに太陽光発電システムと蓄電池を設置した理由

シェアハウスに太陽光発電システムと蓄電池を設置した主な理由はメリットも合わせて下記のとおりになります。

@電気代の高騰による電気代の負担削減

繰り返しになりますが、設置の一番の理由はやはり電気代の高騰による電気代の負担削減のためです。

A競合物件との差別化

実は電気代の高騰に伴い、近隣のシェアハウスで管理費の値上げをしている物件は既にあります。ただ、入居者からすると負担増になるため、管理費が安い私の物件のほうが今後は有利になっていきます。

また、いずれ売却する場合にも、電気代の高騰によるランニングコストの増加はそれなりのインパクトを持つものなので、そのランニングコストを抑えられている点で優位性が増すと考えています。

B停電しても電気が使用できること

太陽光発電システムはパワーコンディショナ―の自立運転機能を使うことによって、停電時にも電気を使うことができます。

また、昼間に太陽光発電システムで発電した電気が蓄電池に充電されるため、夜間に停電した場合にも電気を使用することができます。この点も入居者に対してアピールすることが可能です。

C太陽光発電を設置すると夏は涼しく冬は暖かくなること

太陽光発電を設置すると、夏にパネル直下の部屋が涼しくなることがわかっています。室温では2〜5度程度下がるようです。逆に、冬には直下の部屋は暖かくなることがわかっています。これは太陽光発電パネルが放射冷却を抑制するからとのことです。

■ 都内の保育園にも太陽光発電システムと蓄電池の設置を検討

シェアハウスだけでなく、現在、都内に建物を所有して運営している保育園のうち、太陽光発電システムと蓄電池を設置していない建物について、東京都の補助金を活用してそれらを設置するように動いています。

今回の東京都の太陽光発電システムに関する補助金は、住宅のみがクローズアップされていますが、共同住宅や事業用建物についても一定の要件を満たせば補助金を活用することが可能です。

私と同じように自社所有物件で事業を行っていて、電気代の高騰に頭を悩ませている方は、東京都の補助金を活用して、電気代の負担削減に取り組んでみても良いのではないでしょうか。

こちらは事業とは関係ありませんが、既存住宅にも補助金を活用できますので、現在都内の戸建て住宅にお住まいの方も、この機会に設置を検討してみるのも良いのではと思います。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

■ Koziさん

koziさん

不動産賃貸業
IT系企業のサラリーマン
都内に妻と子供と3人暮らし


■ 主な経歴

□1980年
神奈川県川崎市の武蔵小杉の地主の家に生まれる

□1999年(19歳)
不動産賃貸業に関わり始める

□2002年(22歳)
和光大学卒業

□2004年(24歳)
公認会計士、不動産鑑定士の試験に合格
(他に宅地建物取引士、行政書士、賃貸経営管理士等の資格も持つ)
IT系企業に入社

□2008年(28歳)
叔父の不動産を引き継ぎ2015年に法人化
会社員を続けながら、不動産事業にも取り組む

□2018年(38歳)
企業主導型保育事業を開始

□2021年
所有物件数15棟(レジデンス、店舗、グループホーム、保育園)
年商7億円(保育事業の収入含む)

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