みなさん、こんばんは。元銀行マンの “ まきまき ” です。
今日は、名古屋地区を地盤とする某大手珈琲チェーン店で執筆です。最近、私の住まいのすぐ目の前にできてしまい、困ったことに、厚切り小倉トーストがやめられません(笑)
さて、今日は最近あったお話で、自分も、この1月から実際にあった、 『 融資承認 』 が、ひっくりかえってしまったお話をしてみようと思います。時々聞きますね、こんなお話。最終的には、銀行からは理由も聞かされず、ただ 「 本部に掛け合ったのですが・・・ 」 といった返答で済まされていることが多いようですね。
みなさんからしてみれば、喜び勇んで階段を登ったところで、梯子を外されたような思いなのではないでしょうか。不動産業者にも話を進めてもらい、設計士に図面を書いてもらい、工務店には見積りと、スケジュール ( 工程 ) 表まで用意してもらって、
「 いまさら・・・ 」 といった感じでしょうか。
では、本当の理由はなんなのでしょうか?
理由はいろいろあるのですが、一番多いのはやはり、 「 実は、まだ承認が下りてなかった。 」 ということでしょう。
確かに、事前審査の段階で、申告していた内容 ( 審査申込書に記載した内容、たとえば自己資金や年収、既存の借入額など ) に著しく隔たりがあり、内容が虚偽だということになれば、当然、銀行は融資承認を取り消します。そして二度と相談にはのってくれないことでしょう。
しかし、先般の案件では、支店窓口で担当者が受付し 「 多分、大丈夫でしょう。 」 との返答だったようです。途中、いくつかの質問事項と追加書類の提出があり、その際も、審査の進捗状況を聞くと、大丈夫そうな雰囲気の対応だったとか。
ところが、最後の最後になって 「 うちでは取り上げできません。 」 との返答だったようです。しかも、理由は 「 本部に何度も掛け合ったのですが、どうしてもOKをもらえないんです。 」 では、最初の 「 大丈夫でしょう。 」 は何だったのでしょうか?
属性も良く、年収にも問題なし。勤務先も相応の上場企業で、年齢的にも申し分なし。
なのになぜ???
これは、私の推測でしかないのですが、おそらく申し込みの内容が、そもそも銀行のローンの規定に合致しなかったのだと思われます。私も何度かトライしてお断りを受けている銀行でした。しかし、ここ何年かで、多くの銀行は合併吸収を繰り返しています。
当然、合併前と後では、同じローンでも、担当者が気付かないうちに ( なんせ銀行では毎日膨大な量の通達が配信されてきますから。 ) 規定が変わっていることもあります。かといって異例扱いを認めることはできず、最後はお断りするしかない訳です。つまり、まだ本部の融資承認が出てなかったのです。
なかには、具体的に金額 ( 融資額 ) の提示を受けていながら、謝絶されたこともございました。通常、本部決裁前に、金額や期間、金利をお客様に提示することはありません。提示しただけで、大部分のお客様は、 『 期待=融資承認 』 と誤解してしまいますから。自分が現役時代は、もう少しコンプライアンスには注意したものですが・・・
しかし、決して現場の担当者が悪い訳ではありませんので、誤解しないでください。
担当者だって、謝絶したくて稟議書を書いている訳ではありません。もちろん、担当者の知識や能力の影響するところも大きいのですが、決裁権限が、支店長よりも本部あるいは保証会社にある今日、支店サイドでは如何ともしがたいことが多いのです。残念ながら。
したがってみなさんの方では、しっかりそのことを見極めなければならないのです。
本当に融資OKなのか?、担当者からは大丈夫そうと感じるが、本当はどのくらいの可能性でまだ審査中なのか?、実は本部との折衝で苦戦しているのか?どうかを。
困ったことに、なかなか見極めは難しいですが・・・
ただ、、毎度毎度、はっきりとOKが出るまでは 「 何も分からない 」 というのでは、みなさんも計画が立てられないのも事実です。なにせ、アパートローンの決裁が正式に下りるまでは、概ね3週間はみないといけませんから。その間、何も分からずただ待っている、と言うわけにはいかないでしょう。
でもご心配なく。
実は、聞き方ひとつで、十分状況の把握はできますのでご安心ください。
ではでは。