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融資判断の基準:所要資金と調達方法のバランス

まきまきさん_画像 まきまきさん 第8話

2010/1/28 掲載

みなさん、こんにちは!
元銀行マンのまきまきでございます。

今回は、融資案件を審査する場合、どこに着目して判断しているのかについてお話したいと思います。
まず大前提は、その事業計画 ( 収支 ) が十分まわるかどうかです。もちろんこれは、銀行が判断する以前に、事業主の側にとって極めて重要なことです。 大きな借入をしても、毎期、毎期、赤字計上、ローン返済のため手元預金の取り崩しが発生するようでは、事業としては成り立たないことは、みなさんもご承知の通りかと思います。

では、その入口である事業計画からお話することといたします。

【所要資金と調達方法】
銀行が、アパートローンの案件相談を受けたとき、まずはその事業計画が、いくらの総工費で、その資金の調達をどのようにするかを判断します。つまり、いくらの借入で、自己資金をいくら投入する計画なのかを確認します。加えて、手元資金が、どの程度あるのだろうか、と推察します。

例えば、仮に( あくまで仮にです! )下記のような事業計画だったとしましょう。
土地取得費 5,000万円
建物建築費 4,000万円
諸経費 1,000万円
合計 1億円   ・・・所要資金A

このとき資金調達計画が、下記のケースを想定しましょう。
銀行借入 7,500万円
自己資金 2,500万円
合計 1億円   ・・・調達方法B

所要資金A=調達方法Bとなりますが、自己資金2,500万円を投入すると手元資金は0となります。手元にある程度の資金余裕 ( 事業立ち上がりのランニング資金に充当 ) が残らない計画は、融資担当者は、稟議を書き易いとはいえません。

手元資金が残る計画であれば、事業計画そのもののも、ゆとりのある、しっかりとした案件に見えてきます。本部など判断する側も、余り抵抗なく稟議書を読むことができます。 これが、2,500万円の自己資金投入で虎の子の預金もすべて使い果たしました、なんてことを言ってしまうと、融資担当者は、『えっ〜!!!』 と一歩引いてしまうことになりかねません。

こういう場合は、自分の経験上、以下のように組み立てるのがベターでしょう。
銀行借入 8,500万円
自己資金 1,500万円
合計 1億円   ・・・調達方法C
※ 余裕資金・・・1000万円

所要資金A=調達方法C となり、事業計画は、変わらず1億円です。
ただし、自己資金は、1,500万円投入しますが、なお手元に1,000万円の余裕がありますよ、という事業計画で銀行に相談するのです。

そうすると、銀行の窓口も、おそらく余り抵抗なくみなさんの事業計画に耳を傾けるのではないでしょうか。

銀行の側から、『 今回の申し出8,500万円に対し、7,500万円まではご支援できるのですが、不足分1,000万円のあてはございませんか? 』 との回答 ( 減額回答 ) を受けたとしても、結果的に当初計画した調達方法Bの銀行借入が実現します。万々歳なのではないでしょうか?!

銀行は、この事業計画の判断の段階で、よく 『 申込人の属性 』 という言葉を使います。 この 『 属性 』 という言葉の意味ですが、みなさんには聞きなれない、漠然としたイメージしかわかないかもしれません。

各行いろいろな基準があるようです。判断項目・分析指標も、家族構成や家族の年齢・職業・収入に至るまで細かく分類、チェックされているようです。 噛み砕いて言えば、申込人がどこにお勤めで、税込年収がいくらで、個人の借入が、現在あるのかないのか、そして自己資金として投入できる預金をどの程度もっているのか、ということになろうかと思います。

そして、昨今ではこの 『 属性 』 のなかでも、『 自己資金 』 の金額が、大きなポイントになってきていると思います。

次回は、事業計画 ( 収支計画 ) の実現可能性を判断するいくつかの指標についてお話したいと思います。

プロフィール

■ まきまきさん

元地方銀行マン

現在、首都圏在住
某一級建築事務所 ( 工務店 ) 勤務
住宅・リフォーム営業

雪国生まれ雪国育ち
公立大学経済学部卒

某地方銀行に入行
東京地区、札幌地区、阪神地区の
支店を歴任、長年都会店舗での
法人渉外に従事。

地元店舗での、個人リテールも経験。
バブル時代の真っ只中に銀行入行、
バブル崩壊、金融不安と激動の時代を銀行で過ごす。

いつの頃からか、
今日の銀行の経営方針、体質、存在意義に疑問を感じ、自己の信じる銀行マンとしての使命との大きなギャップに悩み始め、金融不安後、長年勤務した銀行を退職する。

自分を見つめなおすため、生きること・働くことの意義を問い直すため、1ヶ月程度、 ( 英語もしゃべれないのに ) 単身NYに渡りバックパッカー生活。
帰国後、地元中小企業に一旦就職。
建築物のビルメン業務に従事。

業務のなかで、
建築知識の不足を痛感、
一念発起、建築事務所に転職。

現在修行中。

【 保有資格 】

  • 宅地建物取引主任者
  • 教職員免許
    ( 中学社会・高校社会・高校商業 )
  • 銀行業務検定
    ( 財務2級・法務2級その他・・・ )
  • FRC
    ( ファイナンシャル・リスク・コンサルタント )
  • AFP
    ( アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー )

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