今年になって、そろそろ不動産だけでやっていけるな!と思って、fireのタイミングを探しながら働いていました。通勤カバンに退職願いを忍ばせて、そろそろかなと思っていました。
ところが、今年度を総括した会議の中で、数百人の部署の中から、優秀な社員として表彰されてしまいました。上司や同僚から「 おめでとう!」と声をかけられたり、お祝いをしてもらったりしました。
うれしいし、とてもありがたいのですが、完全に退職届を出すタイミングを逃してしまいました…。もう少し、勤め人が続きそうです…。
今回はそんな私がサラリーマン業で心がけていることと、サラリーマン業を不動産業に活用していることについて、書いてみたいと思います。
■ 仕事をしていて出会う苦手なタイプの人
先ほど、サラリーマンをもうしばらく続ける等と言ったばかりですが、サラリーマンの仕事や不動産業で接する苦手な人の特徴をここで紹介します。
1)時間・目標について
- 実績関係なく残業をしている人を頑張っていると評価している
- 時間を延ばしてうやむやにする作戦をする人
- 必ず納期ギリギリで仕事をする人
- 目標がはっきりとしないまま仕事をしている
2)コミュニケーションについて
- 細かなコミュニケーションを取りづらい人
- 責任転嫁の報連相のトラブル
- マウントを取りたい先輩・上司
- イライラしたり、感情的になったりすることで人を動かそうとする人
- データがなく感情論で話をする人
- 自分のやり方を押し付ける人
- 平気でうそをつく人
- デジタル化できないからやらない、言われていない仕事はやらない等と言う人
愚痴みたいになってしまいましたが(-_-;)、サラリーマン業も不動産業も、多くの人が関わってきますので、一定の対人スキルが求められます。
好きな人とだけ仕事ができれば、良いのですが、そうもいきません。全ての面で優秀だなと思える人と仕事をする事は少ないです。
■ 実際に起きたトラブル
なんだかまた愚痴みたいになってしまいますが、今年だけでもすでに複数、コミュニケーションミスがありました。不動産関係で実際にあったミスを紹介します。
- 約束の時間をすっぽかされる
- 家賃設定のミスをしたまま募集 → 契約まで進む
- リフォーム打ち合わせと違う工事をされた
- 窓ガラスを割ったリフォーム業者がそれを伝えず黙っていた
内心は激おこ!!!ですが、怒って威圧すると、話が進まなくなってしまいます。ですので、淡々と事実関係の確認をして、怒りをぶつけないようにします。そして、代わりに寄り添うことで問題解決方法を一緒に考えるようにしています。
一緒に現地確認して渡した図面 洗面所は壁際ではなく居室側にある
確認に行くと洗面所の位置が予定と違う w
■ 仕事は段取りを大事にする
ミスはどうしてもゼロにはなりません。私が働く上で何を最も大事にしているかというと、「 時間 」です。時間が一番大事です。
1日は24時間ですが、寝る時間6時間、就業時間8時間、通勤時間+就業準備時間+昼食時間を合わせると4時間で、残業0でも残りは6時間しかありません。
この6時間で子供と接したり、不動産業をしたり遊んだりしなければならないです。
残業をしているということは、睡眠時間等、何かを削っていくことになります。
多くの仕事は一年間の中で予想をすることができます。ルーティンの仕事と突発的な仕事を分けて、目標を明確にして優先順位をつけ、納期ギリギリにならないように少しずつ仕事を進めています。
そのために、毎朝仕事をする前に「 やらなければならないこと 」を全てノートに書きだして、頭を整理し、時間の見積を行って、優先順位をつけて取り組んでいます。
簡単なことですが、あまりやっている人は見かけません。目の前の仕事から始めて、うっかりやる事を忘れたり、都合の良いように解釈して間違えたり、やり残しが積み重なって納期ギリギリで残業している人を見かけます。
その為、仕事相手( 業者やお客 )は忘れるものだと思って、リマインドを行うようにしています。そうすることで、自分の仕事のペースを守っています。
■ 全部自分でやらない
次に意識しているのは、全部自分でやらないということです。サラリーマン業では、属人的な働き方( その人しか出来ないやり方 )をして、その人がいなくなった場合、実績が出なくなりますし、後任の人も困ります。
ですので、ワタシがいなくなっても上手く稼働するための仕組みを作ったり、成長していくための方向性を示したりすることを日頃から心がけています。
不動産業も同じです。始めたころは、「 物件探し → 内覧 → 価格交渉 → 融資相談 → リフォーム見積 → 完成チェック → たまにDIY → 賃貸募集依頼 → 引き渡し 」まで、全部自分でやっていました。
少しでも安く仕上げたい! 一連の流れを知りたい! そんな気持ちから、夜や週末を中心に取り組んでいました。しかし、このやり方では効率が悪く、一軒ずつしか進められません。
少し成長したワタシは、なるべく外注出来ることはお願いしようと思っています。物件取得後はやることが決まっているので、そのルーティンは妻と協力業者に依頼しています。
ワタシは何をするかというと、問題解決方法を考えたり、リフォームのアイデアを考えたり、新規事業などを計画したり、ワタシにしか出来ないことを優先してやろうと思っています。
■ コミュニケーションの重要性
サラリーマン業でも、不動産業で接する方の中にも、横柄な人や、他人に自分の感情をぶつける人、人の悪口が好きな人、うそをつく人、マウントを取りたい人等、コミュニケーションを取りづらい方が一定数います。
そういった人を長く観察していると、高い役職があったり、その人にしか出来ない事がある等、評価をされている時期は良いですが、会社や世の中の状況が変わったり、年を取ったりするうち、孤立して人が離れていくようです。
私が付き合いやすいと思うのは、年齢・立場関係なくWINWINの関係を作れる人、自らも変化が出来る人、細かいコミュニケーションで人間関係を作れる方です。こういう人は、長期的にみても上手くいっていると思います。
私自身も人の事ばかり言っていられません。会社でも不動産業でも、コミュニケーションミスが起こりやすいので、なるべく細かく連絡を取るようにしています。
最近のコミュニケーション方法としては、携帯電話のメッセンジャーを活用して、細かく連絡することが多いです。LINEを交換するほど親しくない相手でも、電話番号を知っていれば簡単に短文でコミュニケーションが取れます。
「 言った!」「 言ってない!」も避けられるし、あいさつ文もいらないし、移動中でも連絡できるので便利です。
※IPHONE同士だと、青色のメッセージ。写真も送れて便利ですよね。
■ 決断を早くする・フットワークを軽くする
「 上司に相談します 」とか、「 検討します!」とか、決断の先延ばしをする仕事相手が多いです。ワタシは日頃、なるべく自分でボールを持たず、即決してボールを相手側においておくことを意識しています。
不動産業者からの物件情報についても、決断の期日を伝えて、早めに回答をすることを意識しています。銀行から追加資料を何度も求められたりしても、嫌な顔をせずに、すぐに対応しています。
■ 曖昧な事はあえて白・黒つけない
以前は仕事上の対人関係で何かトラブルがあると、どちらが正しいか、はっきりさせたいと思っていました。しかし、どちらが正しいかの結論が出ても、こじれた問題が解決することは少なく、壊れた人間関係は修復が難しい!というのを学習しました。
今は自分のメンツやプライドよりも、「 自分が持っていきたい方向に進むようにする 」ことが最重要だと思って取り組むようにしています。
サラリーマン業ではありとあらゆる対人問題を経験したと思います。それが不動産業、リフォーム業者、建築業者との関係づくりにとても役立っています。
■ デジタル化についていけない人たちとうまく付き合う
サラリーマン業の職場は、ビックリするくらいデジタル化が遅れています。
会社全体を見ると、指摘された箇所だけデジタル化を進めているのですが、デジタル化に対応出来ない高齢の職員がいる部署がアナログのままなので、中途半端になってとっても働きづらくなっています。
同じように、高齢の不動産屋さんはデジタル化というか、そもそも事務処理が苦手な方が多い印象です。例えば今年物件を買わせていただいた業者さん( 80代 )は、希少な物件情報を教えてくれるのですが、契約資料や銀行提出資料等を作成できません。
「 事務仕事はパートのお姉ちゃんに頼んでいるから 」と言われて、お姉ちゃん( ワタシの親世代 )がいる時に契約書面をもらいに行くと、不動産の知識がないため、書面に何にも書かれていなかったりします。
逆にお姉ちゃん( ワタシの親世代 )から、「 書き方を教えて下さい 」と言われました w
ですので、契約書や覚書等の資料作成の手伝いや、現地調査をさせてもらっています。
■ 職場の飲み会にはいかない、不動産の飲み会には行く
サラリーマン業で、飲み会に行くことはなくなりました。仕事を円滑に進めるためには、飲みに行くなどして、相手と仲良くなるのが有効だとわかっていますが、話を聞きたいと思う方がいなくなってきました。
逆に不動産業さんとの飲み会には頻繁に行くようにしています。雑談ばかりで全く不動産の話はしていませんが…。
■ まとめ
親しくさせていただいている、ズっ友の不動産投資家の方は、元々サラリーマンとしても能力が高く、それを不動産業に活かしている方が多いと思います。
これからは、自分自身の働き方をブラッシュアップしていくことが大事だと思います。例えば、相手の特徴を捉えて補完するように接するようにすると本業にも不動産業にも生きるのではないかと思います。