■戸建てが傾きやすい原因
最近読んだ新聞で、「 東日本大震災で液状化したエリアでは、戸建て住宅が最も被害を受けた。それは、小さな住宅はマンションよりも規制が緩いから 」と書かれていました。あれ、ちょっと変だなと感じました。規制というよりも、杭のある無しの違いではと。
大型のマンションは非常に重く、杭を打たなければ、最初から沈んでしまいます。規制があるから杭を打つわけではありません。一方、軽い木造や軽量鉄骨の住宅では、底面全体で支える「 べた基礎 」だけ、場合によっては壁の下だけで支える「 布基礎( ぬのぎそ ) 」で建てることができます。埋め立て地の砂地盤でもそれは同様で、地耐力が結構出る所では、杭を打たなかったケースが多いようです( ※今後は条例などで、液状化対策が義務化されるエリアが出てきそうです )
そのため、小さな木造住宅は液状化で傾いたり沈んだりしてしまったのです。マンションの杭は砂の下の硬い層まで届いているので、砂が液状化しても大丈夫でした。阪神淡路大震災でも、六甲アイランドの高層マンションは、沈みも傾きもしていません。周囲の地盤が沈んで、入り口に段差ができただけです。
古いコンク...
最近読んだ新聞で、「 東日本大震災で液状化したエリアでは、戸建て住宅が最も被害を受けた。それは、小さな住宅はマンションよりも規制が緩いから 」と書かれていました。あれ、ちょっと変だなと感じました。規制というよりも、杭のある無しの違いではと。
大型のマンションは非常に重く、杭を打たなければ、最初から沈んでしまいます。規制があるから杭を打つわけではありません。一方、軽い木造や軽量鉄骨の住宅では、底面全体で支える「 べた基礎 」だけ、場合によっては壁の下だけで支える「 布基礎( ぬのぎそ ) 」で建てることができます。埋め立て地の砂地盤でもそれは同様で、地耐力が結構出る所では、杭を打たなかったケースが多いようです( ※今後は条例などで、液状化対策が義務化されるエリアが出てきそうです )
そのため、小さな木造住宅は液状化で傾いたり沈んだりしてしまったのです。マンションの杭は砂の下の硬い層まで届いているので、砂が液状化しても大丈夫でした。阪神淡路大震災でも、六甲アイランドの高層マンションは、沈みも傾きもしていません。周囲の地盤が沈んで、入り口に段差ができただけです。
古いコンク...
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