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学歴や資格よりお金になるのは収益不動産!

原田ミカオさん_画像 第71話

■ 学歴と資格は金にならない!

学歴や資格はいらない、宅建より物件だ! が、不動産投資家の基本スタンスです。ふんどし王子さんがそのヒーローです。

ミカオ自身、東大の建築を出たものの、設計事務所をやったものだから、学歴のリターンはまったくありませんでした。

ミカオの場合、学歴が役に立った例外はふたつ。学生の時から本を出していますが、最初の出版で恩師の紹介と学歴が効いたこと。ふたつ目は、今の大学に就職した際に学歴が効いたこと。

さらに東大で良かったなと思っているのは、友達の「 家 」との格差をはっきりと認識できたことと「 頭が優秀な 」お友達ができたこと。そのことは、以前のコラム「 東大で感じた格差とピケティ 」に書きました。

学歴を得るのに必要な労力に対するお金のリターンは、不動産利回り的には表面で10%程度のレベル。よくある不動産投資レベルで、悪くはないけど際立って優れているわけではない。

リターンだけを追及するには、別の方法を考えた方が良さそうです。むしろ、お金ではない何かを求めるにはいい大学かもしれません。そもそも東大出といったって、毎年3,000人います。

高学歴が、逆に就職に不利になることもあります。中小零細企業で仕事が面白そうで行きたいところがあっても、東大出の人間は使いにくいと思われる傾向にあります( 偏見です )。

また東大出なのにうちのような小さい企業に来るなんて、こいつはさぞかし使えない人材に違いないと思われるとか( 偏見ですが、当たっていることもあり )。

そういえば、最近読んだ小説「 終わった人 」( 内館牧子 )に、東大出の退職者が再就職するのに苦労する場面が出てきました。



資格の方ですが、ミカオは学生時代に1級建築士と宅建を取りました。その資格に対するリターンもかなり微妙です。ミカオの仕事は不動産ではなく建築の方だったので、宅建はまったく関係なし。

設計事務所ではもちろん建築士は必要ですが、それがあったから仕事が取れるとか、お金が多くもらえるわけではありません。単に必要条件というだけ。当たり前すぎて、資格があること自体忘れます。

大学では、資格の勉強をしているというだけで、バカにされるような風潮でした。興味のある対象はないの? 学問的な探究はしないの? 資格の問題を作っているのはあいつら( 知り合い )だよ? 建築家は俗なことは考えるな! といった具合です。

このように常々思ってきたので、最近健美家さんの大家列伝に載った大学教授大家さんのお話は、興味深く読ませていただきました。

東大でも法学部なので、エリート中のエリートです。彼のことは、ブログで10年以上前からお互い知り合っていて、最近では長電話させていただきました。

東大出、教授職、不動産投資家と、3つとも同じという稀有な運命の糸で結ばれています( 彼の方が不動産を効率的に回していて、さすがはエリート )。教授職は世間で思われているほど、待遇、仕事内容ともによくないというのは、意見の一致するところでした。

■1級建築士がいなくなる?!

そんな学歴と資格に対するミカオの思いとは別に、最近では別の潮流が生まれているようです。自分の設計事務所時代とは違う傾向が出てきていますので、それも参考までにお知らせしておきます。

ある中堅ゼネコンの老人ホームの現場を見学させてもらった際に、そこの社員さんから、今は20代の1級建築士がほとんどいないと聞きました。そんな、まさか!ミカオの時代は、石を投げれば1級建築士に当たるといわれたほど多く、競合過多で困っていたぐらいでした。

そこで、総合資格学院さん( 建築士資格試験で実績一位の予備校 )にお願いして、今年の1級建築士の年代別人数を割り出していただきました。その結果が下の表です( 表中60代は60代以降の意味 )。


( 年代別の登録者数の今年度の公的データは発表されていなかったため、平成18年7月31日、国土交通省建築分科会基本制度部会の資料、日本建築士連合会による平成28年度上半期建築士登録状況の資料、総合資格学院様の各年度別合格者数資料から、割り出していただいたものです。死亡者はカウントされていないので、60代以降はデータより少ない可能性があります )

表を見て驚くことに、なんと20代はたったの5,000人程度、全体( 36万人程度 )のうちの、たったの1.6%です。グラフにすると以下のようになります。ヘッドヘビーの危険なグラフで、このまま行けば、日本が滅んでしまうのではないかと危惧されるほどです。

60代以降の建築技術者は、次々に引退されています。これは景気のウンヌンにかかわりなく訪れる、人口構成の問題、もはや社会問題といっていいかと。



ゼネコン、ハウスメーカー、リフォーム各社もこの事態に、一斉に対策に乗り出しています。施工管理の者にも、建築士教育の支援を手厚く掛けるようになりました。予備校の1級建築士の講座を、全額または半額負担するとか社内で講座を開くとか。

神奈川のある小さなゼネコンでは、1級建築士で5万円、2級建築士で3万円、宅建で5千円、インテリアコーディネーターで3千円の資格手当を毎月付けてくれます。建築技術系の国家資格では、ある程度、投資回収ができそうです。

これから建築士を目指される若者にとって、有利な数字でもあります。若い建築士の数が少ないということは、競合が少ない、社会から必要とされ優遇される、待遇改善が期待されるということです。少し、投資利回りが上がってきそうです( 表面12%くらいか )。

さらに面白い傾向があります。それは各社が女性の起用に躍起になっていることです。女性も動員しなければ、人数がまかなえません。なでしこ○○、○○こまちなどといって、女性が働きやすいことを宣伝しています。

国交省からもプレッシャーが掛けられていて、現場のトイレにまで口を出しています。時代が変わってきている、新しい風が吹き始めていることを感じます。

今日のまとめとして

学歴、資格は利回り10%、
悪くはないけど、際立って良くもない

建築技術者不足が深刻


となります。皆様の建築と不動産の勉強の一助になれば幸いです。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 原田ミカオさん

原田ミカオ
原田ミカオさんのブログ

■ 経歴

1959年 東京都生まれ。
1982年 東京大学建築学科卒業。
1986年 同大学修士課程修了。
現在、東京家政学院大学生活デザイン学科教授。

2004年から、不動産投資を開始。
現在、アパート5棟、戸建9棟、計51戸を所有。

■ 主な著書

・20世紀の住宅−空間構成の比較分析( 鹿島出版会 )

・ルイス・カーンの空間構成 アクソメで読む20世紀の建築家たち
・1級建築士受験スーパー記憶術
・2級建築士受験スーパー記憶術
・インテリアコーディネーター受験スーパー記憶術
・福祉住環境コーディネーター2級受験スーパー記憶術
・構造力学スーパー解法術
・建築士受験 建築法規スーパー解読術
・マンガでわかる構造力学
・マンガでわかる環境工学
・ゼロからはじめる木造建築入門
・ゼロからはじめるRC造建築入門
・ゼロからはじめるS造建築入門
・ゼロからはじめる建築の設備教室
・ゼロからはじめる建築の法規入門
・ゼロからはじめる建築の施工入門
・ゼロからはじめる建築の構造入門
・ゼロからはじめる建築の計画入門
などゼロからはじめるシリーズ全14冊
( 以上、彰国社 )
など。


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