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大暴落は間近? ロバキヨの『セカンドチャンス』。紙幣の印刷とゴールド

原田ミカオさん_画像 第72話

2017年はどんな年になるのでしょうか。トランプ政権の財政出動で、当分、株価は上がるだろう。といったアナリストの予想が多く出ています。

しかし今後、どこかで暴落するのは間違いありません。そのどこかがいつかは分かりません。それを当てられるようなら、今頃ミカオは大富豪です。

■ 長期チャートからよむ次の大暴落のタイミング

ロバート・キヨサキ本には、2016年頃に暴落が来る、次の暴落はリーマンショックよりもさらに大きくなると予想しています。

暴落したら不動産もつれ安となり、買い場が訪れます( 不動産の場合は紙の資産と違って、市場の暴落がなくてもいつでも買い場だという考え方もあります )。
( 下図はロバート・キヨサキ著『 セカンドチャンス 』p101から引用 )



@1998年『 金持ち父さんの予言 』の執筆開始
A2002年『 金持ち父さんの予言 』出版
B2007年「 2016年近辺の大暴落に先立って暴落が起こる 」という本の中の予測が現実に
C2016年『 金持ち父さんの予言 』で大暴落が起こると予測した年

(@〜Cの解説は『 セカンドチャンス 』p99からの引用)

この超長期チャートを見て、インデックスは平均すると右肩上がり! とのん気なことは言っていられません。山が急勾配になる手前の1971年はニクションショックで、金本位制を廃止した年、ドルを金( ゴールド )から切り離した年です。

この時点からドルの過剰な印刷が始まります。その「 ホットマネー 」が、各国でバブルとバブル崩壊を繰り返す元凶となります。

1929年、暗黒の木曜日の大暴落から始まる世界大恐慌、1987年のブラックマンデーの暴落は、このチャートでは小さなものに見えてしまいます。暴落した率で見るとそれぞれは大きいけど、絶対額で見ると小さくなってしまいます。

Aの少し左、2001年の暴落は911のテロが起点、Bの2007年の暴落はリーマンショックです。Bのリーマンショックの谷はAの911の谷よりも深くなっています。

この長期チャートを見ていると、いつ大暴落が起きてもおかしくありません。というか、起きるべくして起きるように思えます。

今回は、不動産投資家なら必ず読む、あるいは読んだことで不動産投資家になるといわれているロバート・キヨサキ本の新刊『 金持ち父さんのセカンドチャンス 』( 2015 )のお話をしようかと思います。



■ ロバート・キヨサキの新刊『 金持ち父さんのセカンドチャンス 』

ロバート・キヨサキ氏の書いた『 金持ち父さん、貧乏父さん 』は旧約聖書、『 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 』は新約聖書と呼ぶ人がいるくらい、ロバート・キヨサキ本は投資家のバイブルです。ミカオもほとんどの本を、繰り返し読んでいます。

出た当初は「 ゲームを売るための本だ! 」と、読むのをやめてしまう人もかなりいました。ロバート・キヨサキ自身も「 ほとんどの人は、金持ち父さんシリーズの一冊目となったこの本が最初はキャッシュフローゲームのパンフレットとして書かれたことを知らない 」( セカンドチャンスp57 )と書いています。

ゲームの内容が投資の考え方を学ぶ内容である以上、そのパンフレットを読むことに、なんら不都合はありません。そしてそのパンフレットは、金持ち父さん、貧乏父さんという身近にいそうなキャラクターの対比が秀逸であったため、世界的なヒットとなりました。

さて最新刊の『 セカンドチャンス 』は、ほとんどがQ&A形式で進む内容で、講演の記録から起こした本と思います。キャシュフロー重視、不動産や金( ゴールド )、銀、石油の重視は、最初の本から首尾一貫していて、ぶれはまったくありません。

従業員のEクワドラント、自営業者のSクワドラントからビジネスオーナーのBクワドラント、投資家のIクワドラントへ移行すべき。資金を借りる→Bで稼ぐ→Iで収益不動産で稼ぐ→余力を金、銀、石油に投資してインフレにヘッジする、とか。

面白いのは、『 となりの億万長者 』( トマス・J・スタンリー著1977 )に出てくるような億万長者が、没落していっていると述べていることです。



となりの億万長者は自宅物件を資産と位置付け、分散投資で長期に投資信託を持ち続けている。彼らが資産と思っていた自宅は、リーマンショックで差し押さえ物件になったものも多い。「 となりの差し押え物件 」( セカンドチャンスp24 )とまで言っています。

『 となりの億万長者 』も読んでいるミカオには本の内容に関して若干異論はありますが、キャピタルゲイン重視ではなく、キャッシュフロー重視とすべきということはよく伝わります。投資信託に長期分散投資することも、結局、キャピタルゲイン狙いです。

投資信託に関しては、値が下がっていても手数料を払わねばならず、致命的な欠陥があると述べられています。市場が暴落すると解約者が殺到。解約者に支払う現金を作るために、業者は株などを売りに出す。

損を最小にしたいために利益が出ている銘柄から売りに出すので、そこにキャピタルゲイン税がかかる。投資信託自体は下がっているので損をするわけだけど、その税は払わねばならなくなります。

最近銀行に行くと、退職金目当てなのか、投資信託のポスターがいっぱい貼ってあります。資産運用相談コーナーも年配者で盛況です。

市場暴落時のヘッジはされているのだろうかと疑問に思えます。いろんな紙の資産に分散されても、暴落時には全部が一斉に下がるから、分散の意味がありません。

■ 紙幣の印刷と金( ゴールド )

本の中で今回、紙幣の印刷と銀行の部分準備制度、教育をあやつる者達( グランチ )の執拗な説明、金持ち父さん以外の新たなキャラクターであるバックミンスター・フラー( バッキー )の登場などが、今までのロバート・キヨサキ本にない新しく目についたところです。

ドル紙幣の印刷( もちろんデジタルデータも含む )について、下のようなグラフが登場します。貯金するだけでは負けるのが、ひと目で理解できます。
( 下図はロバート・キヨサキ著『 セカンドチャンス 』p33から引用 )



上はドル紙幣の話で円紙幣は関係ない! ということはないとミカオは思います。ドルに対して円が安くなるとは、ドル以上に円を刷っている可能性だってあります。

とすると、円を貯金するのは損で、円を借りて収益不動産やビジネスに投資するのが得、価値が落ちる円を貯めるよりも、価値があるうちに円を借りて、価値が落ちた将来に、収益の中から借りた円を徐々に返す方が得ということになります( 借金をあおっているわけではありません )。

また、金( ゴールド )は、紙幣のように印刷できない価値の単位として有効です。金なんてただの金属で、家賃も生まず、配当もつかない! 前時代の化石だ! と言われる投資家さんは多いと思います( ミカオも半分はそう思っています )。しかし、その前時代が4000年間だとしたら、少しは考えた方がよさそうです。

「 ウォールストリートの銀行家たちは言う。『 金( ゴールド )なんて野蛮な過去の遺物に過ぎない 』と。彼らがそう言うのも当然だ。金は彼らのライバルだ。彼らは金が好きではない。その理由は金は印刷できないからだ 」( セカンドチャンスp295 )

1971年にドルと金の関係を切ったのは、貿易赤字から金がアメリカ国外へ流出するのを防ぐためです。そして、未だにアメリカが圧倒的金保有量を誇っています。

現在も金を買い集めている貿易黒字国がある一方で、日本国はドルの国債を大量に買っています。印刷され続けるドルの国債を買うのは、賢い方法でしょうか。

災害に備えて非常用の水や食料を個人個人が蓄えると、公的な蓄えが足りなくても、災害時には大変な助けになります。個人で、少量でもいいので金( ゴールド )を蓄えると、紙幣の異常時に、全体としては日本国の経済的な支えとなると思います。

全国の不動産投資家さんが少しずつでも金を保有すれば、国全体では大きな余力を生みます

一円玉のような小さくて安い金貨もありますし、ロバート・キヨサキが勧める銀貨だったら、ずっと安く手に入ります。みなで買えば、国全体としての金の総量が大きく増えます。キャッシュフローが有り余っているメガ大家さんは、多目にお願いします。

そんな金属なんてまったく使えないとお思いの投資家さんは、小さなコインを財布に入れてお守り代わりにするとか、メガ大家さんだったらゴールドのバーを机に置いて、文ちんの代わりにでもしておけばいいのでは。

金の比重は鉄の倍以上( 水は1、鋼は7.85、金は19.32:「 いくさに強い金の価値 」ミカオ作 )あるので、重くて文ちんとして重宝します。まさに重い宝です。

価値が紙幣の印刷に対抗できるものとして、収益不動産や金、銀の他に、美術品もあります。といっても評価が定まってきている美術品です。アメリカの大富豪が美術品のコレクションをするのは、その意味でも納得できます。

アンティークコインなら、美術品と金の両方の要素があり、小型で運びやすい( 盗まれやすいともいえる )ので優れものです。欲しい方は、黄金ガールさんに話を聞いてみるといいかもしれません。

紙幣の印刷については、詳しくはロバート・キヨサキ本でも紹介されているリカーズの『 通貨戦争 』、『 ドル消滅 』、また怪しく陰謀論めいたエドワード・グリフィンの『 マネーを生み出す怪物−連邦準備制度という壮大な詐欺システム 』をお読みください。

ミカオはお金ってなんだろう? という疑問をずっと持ち続けていて、この手の本は趣味で読み続けています。中でもグリフィンの本はサスペンス調で、大変面白かったのでお勧めです。

今日のまとめとして

紙幣は印刷できるが、ゴールドは印刷できない!
ともうひとつ
印刷はドル紙幣の話で円紙幣は関係ない!ということはない!


となります。今回は、『 セカンドチャンス 』の紙幣印刷とゴールドのお話をさせていただきました。次回も『 セカンドチャンス 』について、引き続きお話したいと思います。皆様の勉強の一助になれば幸いです。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 原田ミカオさん

原田ミカオ
原田ミカオさんのブログ

■ 経歴

1959年 東京都生まれ。
1982年 東京大学建築学科卒業。
1986年 同大学修士課程修了。
現在、東京家政学院大学生活デザイン学科教授。

2004年から、不動産投資を開始。
現在、アパート5棟、戸建9棟、計51戸を所有。

■ 主な著書

・20世紀の住宅−空間構成の比較分析( 鹿島出版会 )

・ルイス・カーンの空間構成 アクソメで読む20世紀の建築家たち
・1級建築士受験スーパー記憶術
・2級建築士受験スーパー記憶術
・インテリアコーディネーター受験スーパー記憶術
・福祉住環境コーディネーター2級受験スーパー記憶術
・構造力学スーパー解法術
・建築士受験 建築法規スーパー解読術
・マンガでわかる構造力学
・マンガでわかる環境工学
・ゼロからはじめる木造建築入門
・ゼロからはじめるRC造建築入門
・ゼロからはじめるS造建築入門
・ゼロからはじめる建築の設備教室
・ゼロからはじめる建築の法規入門
・ゼロからはじめる建築の施工入門
・ゼロからはじめる建築の構造入門
・ゼロからはじめる建築の計画入門
などゼロからはじめるシリーズ全14冊
( 以上、彰国社 )
など。


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