こんにちは、モーガンです! みなさん実感しているのではないかと思いますが、建築資材の高騰が止まりません。昨年来のウッドショックで木材が高騰し、ベニヤ板の種類によっては値段が倍近くになってしまいました。
ここにきて、世界情勢や円安の影響からビニール素材も値上がりをしています。これらを受けて、来月10月から住設・資材メーカーが一斉値上げを行うというニュースが入ってきました。
これは昨年から数えると実に3、4回目の値上げですし、確実に建設費やリフォーム費に転嫁されることになるので、指を咥えて見ているというわけにはいきませんよね。何もしないとキャッシュフローがどんどん減っていってしまいます。
そこで今回は、モーガンが実践しているリフォーム費の抑制策をご紹介したいと思います!
■ 圧縮できるリフォーム費とは?
退去があった時の原状回復リフォーム費で大きなウェイトを占めるものに壁紙と床材の張り替えがあります。
内装業者さんの施工費は㎡単価にすれば数百円と小さいのですが、貼り替える面積は大きいし、貼り替える頻度も多いので、トータルで考えると結構大きな金額になってきます。
私はこれらをDIYで貼り替えることでキャッシュアウトをコントロールしています。壁紙と床材はカッターで簡単に施工できるので、「 できることは自分でやる 」というスタンスをとっているというわけです。
壁紙については第27話でご紹介したので、よろしければそちらをお読みください。
参照:壁紙張り替えで失敗しやすいポイントと対応策。ボロボロの壁に壁紙を貼る時のコツ
こと床材については、安いクッションフロアではなく、あえて少し値が張るフロアタイルで貼り替えることがポイントだと思っています。
■ 床材別の貼り替える費用
退去した部屋の床が汚くて貼り替えないといけない場合、主に3つ選択肢があります。フローリング、クッションフロア、そしてフロアタイルです。
これらの貼り替えを私の地域の業者さんにお願いすると、概算の費用は以下の通りになります。
この中でフローリングは、木材ということもあって質感や見栄えが良く、積極的に採用したいところです。
しかし、その貼り替え費用は6畳一部屋だけでも、私のアパートの家賃1ヶ月分をゆうに超えてくるのでなかなか手が出せません。ウッドショックもあって供給や価格が不安定なこともあります。
コスト優先で考えるなら、クッションフロアがベストとも考えられなくもないのですが、柔らかいビニール素材ということもあって、耐久性が他と比べて良くありません。イスなどの擦り傷や冷蔵庫、洗濯機を置いた跡が窪んだ挙句、黒ずんでしまうことがよくあります。
その結果、内見の時に部屋全体にくたびれた感じが出てしまい、空室期間が長引いてしまうことが懸念されます。その結果、他の床材に比べて全面的に張り替える頻度が高くなり、10年スパンで見てみると決してコストが安いとも言い切れないと感じています。
そこで私がここ7年くらい愛用しているのがフロアタイルです。フロアタイルはおしゃれなカフェや流行に敏感なショップなどでも採用されている床材で、美観に優れています。
こちらは、サンゲツの「 WD-908ブラックウォールナット 」という柄のフロアタイルです。このフロアタイルを貼ると高級感が出るのでファミリー物件の寝室などに貼っています。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、クッションフロアと比べて本物の木のような質感があり、住みやすそうな印象にもなるのでオススメです。
そして、これはサンゲツの「 WD861ロッキーオーク柄 」のフロアタイルです。それに同じくサンゲツの「 RE51099ブルーグレー 」というアクセントクロスを合わせてみました。どうでしょう、お洒落な部屋になったと思いませんか?
白系のフロアタイルは、部屋全体を明るくしてくれますし、狭い部屋も広く見せてくれる効果もあります。ほんの少し茶色の木目が入っていて、ビンテージ感があるので中古物件との相性も抜群です。
賃貸仲介さんや入居者さんのウケもこれが一番良いので、最近ではこのロッキーオークを採用することが最も多くなっています。
これらのフロアタイルの嬉しいところは、土足で歩いても大丈夫なくらい丈夫な耐久性があるところです。仮に跡がついてしまっても、そのタイル1枚だけ貼り替えることもできますので安心です。
それに対してクッションフロアは部分張り替えということができません。つまり、10年スパンで比較すると、フロアタイルも十分に経済的な床材ではないかな、と私は考えています。
■ フロアタイルをDIYで貼り替えるメリットと注意点
そして、このフロアタイルをDIYで貼り替えることによってさらにコストダウンしています。フロアタイルの材料費は2,000円/㎡ほどなので、6畳一間( 10㎡ )を張り替えてもDIY で施工すれば20,000円ほど済みます。
美観を良くしながら、コストはクッションフロアを業者さんに張り替えてもらうよりも安く抑えることができるというわけです。
とはいえ、注意点もあります。それは初回は貼るのに時間がかかるということです。フロアタイルは一枚一枚貼っていくことになり、壁に接する部分はカッターで丁寧に切って納めなければなりません。
クッションフロアなら布団のようにベロンと1枚敷き詰めれば済んでしまいますが、それに比べると手間がかかります。私一人でやると6畳一間を完成するのに、半日強かかります。朝9時から初めて、15時くらいに終わるイメージです。
ただ、一度フロアタイルを施工してしまえば、当面貼り替える必要はありません。最初さえ乗り越えれば、次の入退去の時は楽ですし、入居付もよくなると思えば報われます。
お友達やご家族とワイワイしながら貼ると楽しいので、トライしてみてくださいね。
■ まとめ
私の不動産会社勤務時代の経験から思うのは、日本の賃貸物件で圧倒的にメジャーなのは、安いクッションフロアだということです。
フロアタイルを貼っている物件はほんの一握りです。裏を返せば、フロアタイルを敷くことで、カフェの床のように美観に優れた部屋になり、他の多くの空室から差別化できるともいえます。
最初だけ手間はかかりますが、私の子供たちでも施工できるくらい簡単です。ぜひご家族や仲間内でフロアタイルのDIYにトライされてはいかがでしょうか。
それでは、また♪