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趣味か仕事か。区分マンションから初めてカーレースチームのオーナーになった私の今年の実績

佐藤元春さん_画像 佐藤元春さん 第33話 著者のプロフィールを見る

2022/11/22 掲載

こんにちは、佐藤元春です。私は車が大好きで、カーレースのチームも持っています。時々、「 佐藤がやっているレースは趣味か、仕事か? 」と聞かれることがあります。色々な考え方がありますが、私にとってはどちらも正解です。

今の私の実力では、レース事業単体を黒字化することは限りなく不可能に近いです。黒字化できず、利益が出せないことに本気で取り組む理由を、今回はお話ししたいと思います。

■ レースは趣味か、仕事か

毎年、夏の時期は車のレースが全国で開催されており、私のチームである「 恒志堂レーシング 」も各地でレースに参加してきました。結果的に、多くのレースで表彰台にのぼることができました。今まで積み重ねてきたことが結果として表れてきています。

移動日からレースが終わるまでの期間をレースウィークと呼ぶことがあります。大きな大会になると、土日にレースが開催され、水曜日が移動日、木金が練習、土日でレースを迎えるパターンが多くなります。7~8月はレースウィークが集中し、一週間の内、火曜日しか札幌にいないことも多くありました。

私がレースに本気で取り組む理由は二つあります。一つは、自分自身が有言実行する姿をスタッフに対して証明する場だということです。

特に運動神経がよくもなく、元々ドライビングスキルが高い訳でもありませんが、努力を継続することによって、「 こういう結果を出す 」と公言した上で実現しています。私が努力している背中を見せる意味で、レースは会社においてはすごく大事だと考えています。

もう一つは、直接お金にはつながらないのですが、普段生活しているだけでは出会うことのできない人脈が作れる点にあります。

レーシングチームのオーナーには「 超 」富裕層が多くいます。私から見ると、保有資産の桁が三つ以上違う人たちです。しかし、レース場では彼らは仲間であり、ライバルという関係性です。

そういった人たちでも、車やレースという共通の趣味があることで、私と対等に接してくれます。これがビジネスの場であれば、一生かかってでも会えないでしょう。そういう方々と交流できて、仲間として受け入れてもらえるのもレースの良いところです。

一般的なレーシングチームはチームオーナーがおり、監督、マネージャー、エンジニア、メカニック、ドライバーとそれぞれの人が担っていますが、私はチームオーナー兼ドライバーをしており、日本では珍しい存在として認知されています。

良い意味でやっていることが目立つので、尚更、優秀なチームオーナーたちは興味を示してくれます。その中で、あり得ないような人脈が形成できています。その関係性からビジネスに繋がることもあり、迷った時や困った時に相談に乗ってもらうこともあります。

表には出てこず、ビジネスで有名という創業一族や複数の会社を売却して引退している人がチームオーナーに多いです。生活にゆとりがありすぎて、納税も寄付もたくさんして飽きた人達が自分の好きなことにお金を使える究極の趣味の一つがレースだと思います。

よく、ゴルフは社交場になると言われますが、レースはその社交場の究極系だと思います。私のようなレベルであっても、毎年億単位でコストがかかっています。趣味に投資できる人、それを仕事に繋げることができる人が必然的に集まる、究極の社交場がレースなのです。

「 銀行さんは何て言っているの? 」という質問もよくあります。レース事業は定量評価上は万年赤字ですが、定性評価上は評価と共感をいただけています。どの金融機関からも「 やめてください 」とは言われていません。

レースを通じて人脈が広がり、ビジネスに繋がっていくことを理解してくれています。つまり、目に見えないポテンシャルを評価してくれているのだと思います。


(恒志堂レーシング)

■ スポンサーに依存しない運営

恒志堂レーシングでは様々な企業がスポンサーになっていただいています。スポンサーのメリットとしては、私自身がレースだけではなく多角的にビジネスをしているので、幅広い層に広告効果があるという点にあると思います。

もしかすると、そういった意味ではプロドライバーの方々より影響力があるかもしれません。プロドライバーはレース業界に波及しますが、私は不動産、宿泊事業、介護、ゲームと様々な層に波及効果があるので、それぞれの業界に情報を伝達できます。

他のドライバーのスポンサーをするより、私のスポンサーになった方が、多くの層に企業名を伝えられるメリットはあると思います。また、リアルのレースだけではなくeスポーツもやっているので、リアルとバーチャルに情報を出せるのが強みだと思います。

現在、全く私と関係のない人からは協賛を受けていません。スポンサーは自分の人生やビジネスに接点がある人、本音でその企業の商品やサービスが「良い」と思える方たちばかりです。紹介も、お世話になった人から以外はお断りしています。

なぜなら、例えば詐欺的な会社が紛れ込んできて、スポンサーロゴを掲示し、その会社が摘発された場合、周りの企業がダメージを受けてしまうからです。それに、恒志堂レーシングはほぼ自分たちの資金で運営しているので、スポンサーに依存する必要もありません。

今応援してくれている企業は、ご祝儀的に「 佐藤の為に応援するよ 」と言った形でスポンサードしてくれている方が多いです。私はしっかりと、そういった企業の皆様に恩返しすべく日々鍛錬しています。

■ 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI予選主催

今年、「 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI 」のグランツーリスモ部門、北海道、東北代表決定戦を私の会社で主催しました。全国大会の予選で各都道府県のトップ通過選手を集め、恒志堂本社で北海道、東北での代表者決定戦を行いました。

大きな大会を主催できたのは、2019年9月に誕生した国内最大規模のeモータースポーツカテゴリーであるJEGTの大会に初年度から参戦し、去年はファイナルまで進めたからです。また、弊社がeスポーツに特化したホテルを運営していることも背景にあります。

この大会では、グランツーリスモを発売している、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントから、「 グランツーリスモを使用したレースをしていい 」と公認をいただいています。ソニーが我々のような中小企業に許諾を出すのは画期的なことです。

今までの様々な実績が形になりつつあります。マネタイズは現時点ではできていませんが、「 信用 」という無形財産は積み上がっています。人がやらないことをやったという積み上げが、eスポーツ大会主催という形につながったと感じています。

実際に主催してみると、改善点もたくさんありましたが、それも全部まとめてトラブルシューティングの項目にできたので、やってみてよかったです。恒志堂のチームも参加し、決勝まで残りましたが、結果は2位で全国大会出場となりませんでした。

今年はリアルでもバーチャルでも、色々な快挙的な結果を残すことができました。鈴鹿と富士GTワールドチャレンジアジアは世界に配信され、欧米の解説者が「 恒志堂 」や「 佐藤元春 」と言った単語を叫んでくれたので、形として残せたと思います。

また、トヨタのスープラGT4という車を使用したことで、TOYOTA GAZOO Racingが英語版でも記事にしてくれました。こちらも大きな反響がありました。

そして、何よりも嬉しかったのは、恒志堂ロゴを張った団扇を自作して応援してくれたり、恒志堂の車両を徹底的に撮影してくれたりするファンの人たちが現れたことです。経営理念の軸にある「 熱狂的なファンをつくる 」ということが実際に体現できました。


(恒志堂レーシング)

不動産と関係ない話をしているように見えるでしょうが、私の本業はあくまでも不動産賃貸業です。スポーツカーに乗りたくて始めた区分マンションから始めた不動産賃貸業が、枝葉を広げて、レース事業にまで広がったのです。

志を持ち続けることがいかに大事であるか、日々実感しています。
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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

■ 佐藤元春さん

佐藤元春さん

有限会社恒志堂 代表取締役
https://koshido.co.jp

オンラインサロン「佐藤元春共育塾」主宰
https://onsalo.co.jp/salons/12/

super car × cafe Ficata
https://ficata.jp

株式会社スペチアーレ 代表取締役
ヤマダ不動産札幌本店
https://yamada-realestate-sapporo.com

株式会社ロータス 代表取締役
https://lotus-sapporo.com

モデナスポーツカーズ株式会社 代表取締役
https://modenasports.com

◇運営ホテル
手稲ステーションホテル
https://station-hotel.co.jp

VILLA KOSHIDO
https://villa-koshido.jp


■ 経歴

□1975年
北海道札幌市生まれ
スーパーカーに憧れる少年時代を過ごす

□1998年
北星学園大学卒業

□1998年
株式会社札幌セミナー(現札幌練成会)入社

□2001年
競売で区分マンションを落札し、不動産投資を始める

□2004年
有限会社恒志堂を設立、取締役に就任

□2005年
株式会社札幌セミナー(現札幌練成会)退社

□2007年
有限会社恒志堂の代表取締役に就任
33才にして人生初のスーパーカーを購入する

□2008年
株式会社モトケンを設立、代表取締役に就任
アパート経営者とガス会社を繋ぐ仲介事業を展開

□2013年
スーパーカー&カフェ・フィカータをオープン

□2016年
投資総額が100億円を超える
サービス付高齢者向け住宅の事業をスタート

□2018年
モデナスポーツカーズをM&A
ホテル事業をスタート

□2020年
オンラインサロン「共育塾」をスタート

□2021年
esports事業へ本格参入
プロチーム結成、2次元キャラクターの制作及び販売、esportsプレイヤーとアーティストのコラボレーション動画制作などを行っている

スーパーカーとレーシングカーを合わせて40台以上を所有

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