アメリカのシカゴ大学にミルトン・フリードマンという学者がいました。「 民間の競争が経済を発展させるのだ 」 という、いわゆる 「 市場原理主義 」 の発祥はこの方です。「 鉄の女 」 とよばれたイギリスのマーガレット ・ サッチャーが、この考え方を全面的に採り入れ、停滞していたイギリスの政治・経済を大改革。今となってはロンドンは世界一の金融都市に生まれ変わりました。そしてこの流れはアメリカのロナルド ・ レーガンへ、日本においては中曽根内閣へとその流れが受け継がれ、最近では小泉内閣が改革の目玉として竹中大臣を中核に据え、ドラスティックな経済政策を行ったわけです。
「 改革には痛みが伴う 」 と称し、郵政改革をはじめ様々な動きがありましたが、この間、国民の生活はガタガタになってしまいました。いわゆる 「 改革の弊害 」 です。なかでも特に地方の経済がますます疲弊してしまい、また、利益を享受したのは大企業だけであり、中小企業や国民の所得は、実は全く恩恵を受けていなかったどころか、むしろ減少していました。非正規雇用の増加など、格差はますます拡大の一途をたどったのです。歴史を紐解くと、文明という...
「 改革には痛みが伴う 」 と称し、郵政改革をはじめ様々な動きがありましたが、この間、国民の生活はガタガタになってしまいました。いわゆる 「 改革の弊害 」 です。なかでも特に地方の経済がますます疲弊してしまい、また、利益を享受したのは大企業だけであり、中小企業や国民の所得は、実は全く恩恵を受けていなかったどころか、むしろ減少していました。非正規雇用の増加など、格差はますます拡大の一途をたどったのです。歴史を紐解くと、文明という...
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