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知識のないリフォーム業者のしごと

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第112話 著者のプロフィールを見る

2013/4/26 掲載

国は2020年までに中古住宅市場、そしてリフォーム市場を倍増させようとしています。この方向性は、日本の住宅市場としては正しいのですが、こうした成長戦略が必要な業界というものは、人材の課題や市場構造の未整備がついてまわります。

リフォーム業界は以前に比べればだいぶよくなってきたものの、なかにはまだ悪質や無知に基づくおかしな工事が散見されます。さくら事務所のホームインスペクション( 住宅診断 )現場の実例をいくつかご紹介します。

画像1は工事後の中古住宅。床下になぜか床材が貼ってあるという不思議な光景です。ここは本来ベニヤ板を貼ることろなのですが、工事を行う際にリフォーム業者さんが、どうやらはがした床材をベニヤの代わりにここに貼ったようなのです。廃材を利用することによってコスト削減をしようとしたのでしょうか?



これには問題が2つあります。

1つは「 断熱材をはがしてしまっていること 」。言うまでもなく下から冷気が上がってきて、冬はとても寒いでしょう。
2つ目は「 この工事内容を、所有者が知らないこと 」。もしかすると業者さんは良かれと思ってしたのかもしれませんが、だとしても断熱の知識がなく、いただけ...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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