「 ますます増加する日本の空き家問題。いまどういうことが起こっているのでしょうか 」
セブ島にいる間に何度か、日本のテレビやラジオに国際電話で出演して、そんな質問をうけました。あちらで日本の不動産市場の話をしていると、「 経済は成熟、多数の空き家を抱える日本と、これから高度経済成長、住宅が足りないセブ島 」という構図のギャップに、なんとも不思議な気持ちになったものです。
● 日本の1960年代に似た状況
日本を海外から見た場合、投資にもっともふさわしかったのは1960年代。この後すさまじい高度経済成長、つまりGDPの増大、インフレ、高金利、所得上昇のなか、2度のオイルショックを乗り切り、不動産価格は数倍に高騰。温度差はあるものの、どこで何を買っても結果オーライだった時代でした。セブ島ではこれからそれが起こると予想されます。
市街地価格指数・全国木造建築費指数( 一般財団法人日本不動産研究所研究部 )より長嶋修事務所作成
ところであのころの日本は、不動産市場が全くの未整備。建物はもちろん旧耐震、中古市場に至っては、データベースすらない状態。いま考えるとずいぶんリスクがありますね。さらにローン金利だ...
セブ島にいる間に何度か、日本のテレビやラジオに国際電話で出演して、そんな質問をうけました。あちらで日本の不動産市場の話をしていると、「 経済は成熟、多数の空き家を抱える日本と、これから高度経済成長、住宅が足りないセブ島 」という構図のギャップに、なんとも不思議な気持ちになったものです。
● 日本の1960年代に似た状況
日本を海外から見た場合、投資にもっともふさわしかったのは1960年代。この後すさまじい高度経済成長、つまりGDPの増大、インフレ、高金利、所得上昇のなか、2度のオイルショックを乗り切り、不動産価格は数倍に高騰。温度差はあるものの、どこで何を買っても結果オーライだった時代でした。セブ島ではこれからそれが起こると予想されます。
市街地価格指数・全国木造建築費指数( 一般財団法人日本不動産研究所研究部 )より長嶋修事務所作成
ところであのころの日本は、不動産市場が全くの未整備。建物はもちろん旧耐震、中古市場に至っては、データベースすらない状態。いま考えるとずいぶんリスクがありますね。さらにローン金利だ...
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