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海外投資で気をつけたいこと セブ島編

長嶋修さん_画像 第135話



「 美しい海のあるリゾート 」といったイメージが強いセブ島ですが、実際にはそれはセブの一部に過ぎず、中心部に行くとものすごい勢いで都市化が進行しています。

質の良いオフィス・ホテルが圧倒的に足りず、需要に追いつかない状態で、職人さんたちが3交代制、24時間体制で建設工事が行われている現場が随所に見られます。



ITパークという「 経済特区 」には欧米のコールセンターや金融業などが集まっており、日本の都市と変わりない光景が見られますが、そのすぐとなりにはまだバラックのような住宅が建っています。

こうしたところに住む人たちは、お金をため新しい住宅を買う夢を持っています。国の経済成長は年率6-7%とものすごい勢いですが、住宅が広く行き渡るにはもう少し時間がかかりそう。というのも、大卒の年収は20-30万円程度と日本の10分の1くらいなのに対し、住宅価格は最低でも300万円以上するからです。



ある程度お金がたまった人や世帯年収が高い家庭は、かつての日本の公団に似たシンプルな新築を買って、大人数で暮らしたりします。



日本の新築住宅同様のグレードのものもありますが、こちらは1,500万円以上。買えるのは一部の富裕層や外国人です。



もっと富裕層になると高台の大豪邸に住みます。今回私達が建てるコンドミニアムホテルのとなりにも、画像のような大豪邸が建っています。「 お金持ちは高台に住む 」というのは世界共通のようです。



おしゃれにリノベされたコンドミニアムホテルも、私が知るかぎり一つだけあります。このホテル、立地はあまり良くないのに稼働率は90%と、信じられない数字をたたき出しています。

欧米人に人気があるようで、こうしたホテルタイプを「 ブティックホテル 」といいます。私達が建てるホテルはこの成功例をモデルケースとし、コンセプトを持った「 ブティックホテル 」としました。

いくら需要が旺盛だといっても、5年後、10年後にはどうなるかわかりません。供給過剰で価格競争に巻き込まれる可能性もあります。したがって、よほど立地に競争力があるか、オンリーワンの価値を持てるなど、明確な差別化をはかる必要があります。

ところで、以下の画像を御覧ください。



これは「 解体現場 」でも「 廃墟 」でもなく、れっきとした「 新築現場 」です。この程度のクオリティーの現場がたくさんあります。もちろん日本と変わらないクオリティーのものもあるにはあります。

設計基準、施工( 工事 )基準も品質も、日本とは大きく異なります。海外投資で気をつけたいのは特にここです。日本人が投資をするなら、日本人クオリティーを注入する必要があります。そこで私達は共同事業者である国内デベロッパーと話し合い、日本人設計者を入れることにしました。

気をつけるべきことはまだありますが、次回に続きます。


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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 長嶋 修さん

長嶋 修さん

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

長嶋修さんのブログ

不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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