■ 地域を愛する「 ダンナ 」の存在が街の発展を左右する
以前のコラムでご紹介した、セブローターリークラブ前会長のトニーさんですが、彼の地域に対する想いと具体的な貢献に、地方分権のひとつのあり方を見て、感激して帰ってきました。
右から2番目がトニーさん。しゃべらないと日本人ぽい
日本でもかつては「 中央集権から脱却し、地方分権へ 」といった議論がありましたが、アベノミクスの文脈の中ではとにかく今は経済再生が優先され、最近あまり聞かれなくなってしまいました。
そもそも、地方分権を進めるといっても課題はたくさんあります。まずはなんといっても「 雇用 」。地方にいても仕事がなければ生活できません。この点についてトニーさんは、地元にリゾートホテルを造ることで、大きな雇用を生み出しています。
従業員へは、その給与をできるだけ貯蓄するよう奨励、彼らがマイホームを購入するとなったら、30パーセント程度の頭金の大部分を、トニーさんが出してあげます。
経済発展途上の北部で従業員が買ったその不動産価格は、値下がりせず徐々に上昇。こうして、経済のフローとストックの流れがひとつ成立します。今後は、オーガニック食材を生産す...
以前のコラムでご紹介した、セブローターリークラブ前会長のトニーさんですが、彼の地域に対する想いと具体的な貢献に、地方分権のひとつのあり方を見て、感激して帰ってきました。
右から2番目がトニーさん。しゃべらないと日本人ぽい
日本でもかつては「 中央集権から脱却し、地方分権へ 」といった議論がありましたが、アベノミクスの文脈の中ではとにかく今は経済再生が優先され、最近あまり聞かれなくなってしまいました。
そもそも、地方分権を進めるといっても課題はたくさんあります。まずはなんといっても「 雇用 」。地方にいても仕事がなければ生活できません。この点についてトニーさんは、地元にリゾートホテルを造ることで、大きな雇用を生み出しています。
従業員へは、その給与をできるだけ貯蓄するよう奨励、彼らがマイホームを購入するとなったら、30パーセント程度の頭金の大部分を、トニーさんが出してあげます。
経済発展途上の北部で従業員が買ったその不動産価格は、値下がりせず徐々に上昇。こうして、経済のフローとストックの流れがひとつ成立します。今後は、オーガニック食材を生産す...
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