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賃貸が一番下層の日本の住宅ヒエラルキー

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第143話 著者のプロフィールを見る

2014/7/29 掲載

持ち家と賃貸。新築と中古のバランスが極端に悪いのが日本の住宅市場です。
中でも、一番優遇されているのはいうまでもなく「 新築住宅 」です。

「 固定資産税の減免 」は時限立法にもかかわらず、しかも実質的に効果がないと指摘されているにもかかわらず、もう40年以上も継続しています。ローン金利・期間も有利。フラット35には多額の税金が投入されています。新築を買ったら政府がお金をくれる「 住まい給付金 」なんて制度もあります。

そのずいぶん下に位置するのが「 中古住宅 」。もっとも最近では国交省の政策転換により100~200万円も配る補助事業ができたり、昨年は3大メガバンクが揃い踏みで融資の使い勝手を改善、中古+リフォーム・リノベーション事業に乗り出す事業者も増加するなどで、その差は埋まりつつあります。

そして、最下層に位置するのが「 賃貸住宅 」。持ち家を優遇し賃貸住宅からの移転を促す政策が長年継続、相対的に非常に厳しい環境の中で事業を営んでいるのが日本の大家さんです。税制優遇も含めた予算の過半は新築持ち家に振り向けられ、賃貸住宅に対する政策は手薄です。

このヒエラルキーは、業界の企業内構図にそのまま...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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