もう新築を建てるところがない日本

総務省の「 平成25年住宅・土地統計調査 」が公表され、時間の経過とともに空き家が確実に増加している事がわかりました。さらにこのままいけば30％、40％の空き家率となることも予測されています。

理由は人口減少や中古市場の未発達などいろいろありますが、根本的な原因は「 新築住宅を抑制しないから 」。だれも市場をコントロールしていないのですから増加するのは当然といえば当然ですね。

したがって、即座に政策を転換して解決の道筋をつけるのが王道ですが、なかなかそうはいきません。業界団体、政治、官僚をめぐるこれまでの経緯があります。そんなに新築を造りたいなら、求められるところで造ればいいのですが、国内にはもうそんなところはありません。

だったら「 海外 」です。もちろん、大手系企業はすでに海外進出を果たし、各国で各種プロジェクトに取り組んでいます。ところが中堅以下となると人材難、人脈不足、事業ポートフォリオバランス悪化懸念などから、なかなか手を出しにくいものです。

こうしたことを解決できないかと私は考えました。そこでさくら事務所の社長を大西さんに譲って時間を創り、時間をかけて海外の投資適地を探しました。そ...