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家が多すぎる国内とトラブルが多すぎる海外

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第152話 著者のプロフィールを見る

2014/12/5 掲載

前回コラムの続きです。日本の空き家は820万戸と、5年前に比べ63万戸増加。毎年12-13万戸ずつ増えている計算です。そこで各自治体は「 空き家条例 」を制定したり、国はいわゆる「 空き家対策法案 」を可決するなどして対策に乗り出しています。



しかし「 空き家 」という現象はあくまで結果であり、空き家が生まれる原因には全く対処できていません。

空き家が増える原因は単純に「 新築の造り過ぎ 」。必要以上に造るから空き家が増えるのです。現在は、一つの新築が生まれると、それ以上の空き家が増加するといった状態です。

OECDに加盟するようないわゆる普通の国は、世帯数や住宅数の現状を踏まえて「 住宅総量目安 」「 住宅供給目標 」といった指標を算出します。そしてそれに合わせるように税制や金融をコントロールしていくのです。「 適度なインフレを目指そう 」といった日銀の「 インフレ 」目標に似ています。

しかし我が国にはそういった目安がないため、誰も市場を管理していません。したがって「 去年は100万戸造って売れたから、今年はもっと売れればいいなあ 」といった程度の認識しかないのです。これは「 住宅建設は経...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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