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注目の不動産サイトとシアトル訪問記

長嶋修さん_画像 第167話

米国住宅市場視察のため、ワシントン州キング郡、シアトル近郊に行ってきました。日本人からみて「 アメリカ 」という場合、ともすると全体を大きくひとくくりにしがちですが、その実態は州によって、地域によって大きく異なるのはいうまでもありません。



当地域は、ボーイングはもとよりマイクロソフト、アマゾンなど巨大IT企業が本社を構え、同業界の優秀な人材獲得期待からグーグル、フェイスブック、ツイッター、イーベイなども拠点を設けています。加えてワシントン大学はIT系人材排出に強いのです。



そもそもIT系のメッカといえばサンフランシスコ、シリコンバレーですが、シアトルのエンジニアの平均給与1,000万円超に対し、サンフランシスコ、シリコンバレーのそれは10パーセント以上高いのです。

さらに家賃や物価もシアトルより17パーセント割高。つまりシアトルにおいては、企業は優秀な人材を低コストで調達でき、エンジニアは相対的に高水準な暮らしができるという状態なわけです。

さらにシアトルは個人所得税がゼロ、企業向けのそれも限りなく低率です。 2012−2013年のシアトルは1.8万人口増でしたが、うち1.3万人が雇用を伴うものでした。

シアトル近郊は、良質な雇用を伴う人口の増加があり、経済はもちろん不動産市場も活況、全米でも最も有望な地域の一つといえます。

こうした底堅いファンダメンタルズから、シアトル近郊はいま米国内で最も有望視される住宅市場のひとつとなっているのです。九州・福岡市長などはこうした状況を受けて「 福岡をシアトルのようにしたい 」と公言してはばかりません。

● Redfin( シアトルの物件情報検索サイト )

さて、シアトルでは、日本の不動産市場の未来を見てきました。そこではたくさんの学びを得ましたが、物件情報提供サービスが進化していたのが印象的でした。

アメリカではMLS( Multiple Listing Service )といった、日本の不動産業者間情報ネットワークであるREINS( Reak Estate Infomation Netwaork )が数段進化したデータベースがあるのですが、この情報は民間に販売されています。

その情報を加工してZillow.com や Trulia.com といった物件情報検索サイトが使いやすいと日本では知られていますが、今あちらでもっとも旬なのは Redfin です。

Redfin は不動産ブローカーであり、物件情報ポータルではないのですが、MLSの情報を惜しみなく公開する他、情報更新のスピードや使い勝手の良さなどで注目を集めているところ。

ぜひアクセスして物件情報を見てみてください。日本にある物件情報検索サイトとは次元が明らかに異なるものであることがわかるでしょう。


https://www.redfin.com/

最近は日本の不動産情報検索サイトでも、新しい動きが出てきました。

● マンションエンジン

新築マンション。地域ごとの平均価格、面積、坪単価、販売戸数などがわかります。現在は関東圏、東海圏、近畿圏に対応しているようです。株式会社マーキュリーが運営。


http://www.manen.jp/

● マンション.navi

中古マンションの価格相場がわかります。これも、地図上にある殆どのマンション価格・賃料相場、利回りが表示されています。やや実勢と離れているものも散見されますが、おおまかに情報をつかむには十分でしょう。表示は10から200まで、平米単位で調整可能です。マンションリサーチ株式会社が運営。


https://t23m-navi.jp/

● 不動産価格マップ

大和不動産鑑定株式会社が運営。地図上で地価公示、地価調査が見れ、それだけでも便利なのですが、面白いのはREIT(不動産投資信託)の個別物件情報地図上で見れること。情報は毎月更新されています。

パラパラと眺めていると、興味深いことに気づいたりします。例えば郊外REITといえばだいたい物流物件が多いのですが、スターツは違う動き。せんげん台駅徒歩15分の賃貸マンションなんか持っていたりします。REITもAクラスビルから郊外の賃貸まで、イロイロだなということがビジュアルでわかります。


http://www.daiwakantei.co.jp/report/map.html

また、株式会社リブセンスは、未来型不動産サービス「 IESHIL( イエシル )」( β版 )を公開、まずは東京23区内のマンションを対象に約3,000万件の売買・賃貸履歴などのビッグデータを活用し、物件価格の推移、市場価値やレイティングをリアルタイムで表示するとしています。

さらには、不動産仲介サービスの領域にまで踏み込もうとしており、それは前述のRedfinと同じスタイルです。

さらに、ソニー不動産は不動産価格推定エンジンを、HOME’Sも同様のサイトをローンチする予定です。日本ではまだ不動産情報公開が限定ですが、こうした動きが出てくるのはとても良いことですね。今後のさらなる進化に期待したいところです。

さて、11月15日( 日 )には「 シアトル不動産投資セミナー 」を開催します。シアトル在住の敏腕不動産エージェント、Mariko Mitaui さんをお招きし、米国不動産市場の現状など詳しくお話ししていただきますので、ご興味のある方は空けておいてください。程なくブロク、フェイスブック、メルマガ等で告知します。


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プロフィール

■ 長嶋 修さん

長嶋 修さん

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

長嶋修さんのブログ

不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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