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アベノミクスが生んだ国内不動産市場の「三極化」問題

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第176話 著者のプロフィールを見る

2016/7/11 掲載

「 これから不動産市場は三極化する 」とは、数年前から申し上げてきたことですが、昨今はそれがますます顕著になってきました。

不動産市場と株価との関係は、90年のバブル崩壊後と現在では全く異なります。かつて、株価との連動性が高かった指標といえば「 市街地価格指数 」といった、国内主要都市の地価との連動が高かったのですが、バブル崩壊後はその連動性が薄れています。

代わってリニアに連動しているのは「 都心3区の中古マンション価格 」。せいぜい5区くらいまででしょうか。都心5区とは「中央区・千代田区・港区・新宿区・渋谷区」を指します。下のグラフをご覧いただくとその関係性がわかると思います。

新築マンション市場は、市況を確認してから用地を仕入れ、企画をし、販売活動が始まり売り出しが始まるまでタイムラグがあるため、中古に比して株価には遅れて反応します。



2012年の政権交代以降、中古マンション市場は息を吹き返しましたが、地域ごとに見ていくと、その恩恵を大きくこうむっているのは都心部が中心で、首都圏の大多数地域ではせいぜい10パーセント程度上昇したに過ぎません。

下のグラフは、政権交代時を100とした時の、各...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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