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どう備えるか?金融システムが崩壊した未来で活きる「コミュニティ」の価値

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第253話 著者のプロフィールを見る

2022/11/23 掲載

私がいま最も関心を持って取り組んでいるのが「 コミュニティーづくり 」です。国内外情勢に大激変が走り、政官財のピラミッド構造もダイナミックに崩れる中、既存の価値観にとらわれない、新しいコミュニティーが必要なのでは? ということ。

戦後を、いや明治維新以降を、もっといえば大宝律令以降の、この国を形作ってきた仕組みや制度の主要部分が溶けてなくなり、新システム移管に向けたいわゆる「 グレートリセット 」的な局面にあるのが今。

これから数年かけて本格的な破壊のプロセスが進行し、新しいスタイルが見え始めるのに数年はかかるでしょう。私は2030年には完全に定着しているといったイメージを持っています。

■ 政治的にうまくいっている国は世界のどこにもない

中期的な見通しをお話ししますと、まず政治的な枠組みが大きく変わりそうです。現在、政治的にうまくいっている国は、世界を見渡してもどこにもないと言っていいと思います。

アメリカはバイデンとトランプ的な二項対立の構図であり、今後しばらくの混沌が決定的。中国は習近平一強体制がより強まったように見えるものの、金融経済的にはボロボロで、各地で暴動や騒擾が起きそうな気配で、やはり分裂状態へ。

ロシアは戦争の最中にあり、世界のGDPのおよそ50パーセントの国を味方につけることで分断に加担しています。EUはブレグジットでイギリスが抜けた他、エネルギー供給がおぼつかず、今年の冬はかなり寒くなりそう。インフレ率も相当で、厳しい情勢にあります。

日本も例外でなく、安倍氏事件以降、政治と宗教の問題やら、五輪癒着問題やら、政治家そのもののスキャンダルやら、もうシッチャカメッチャカ。そこにコロワク問題・経済金融危機・気候変動問題・宇宙の危機など、各国で対応しきれない問題が重なればどうなるか…。

おそらく、言い方はアレですが、いわば「 世界連合 」のようなものが立ち上がり、主要なことはそこで対応、もう少し細かいところは各国で、ということになるのではないでしょうか。

イメージとしては江戸時代の幕府と諸藩のような感じです。江戸時代というのはいわば「 諸藩連合 」であり、枢要なことは江戸城で決まるものの、その他は各藩で自由にどうぞ、とでもいうようなスタンス。それで例えば加賀友禅とか各地の文化や名品などが次々を生まれることとなったわけです。

■ 金融システムが崩壊して次にやってくる世界

金融については、要は現在のようにレバレッジを効かせて無限に膨張できるような金融システムが根本的に転換されるでしょう。

現在の金融システムの存続を前提に語られる議論にはあまり意味がないということです。それはただの、人生ゲームのようなボードゲームのルールに過ぎず、このボードごとひっくり返して新しいゲームのルールを設定するようなイメージです。

したがって、この先は「 年金がー 」とか「 財源がー 」みたいな話の前提が崩れ、またAIやロボットなどテクノロジーの進展も相まって、新しいシステムが施工されることになると思います。

例えば基本的な生活基盤はベーシックインカム的なものでまかない、それ以上稼ぎたいなら仕事してね、など。こうなると、( もらえる額や生活水準によりますが )、多くの人が仕事をしなくなると思います。今は金のために、生活のために働いているケースが大半ですからね。

その先は自由に生きればいいということになるのですが、このとき、国も政治も金融経済の仕組みも変わると、既存のピラミッドが崩壊しているわけですから、自分は何のために生きているのかとか、自分にふさわしい居場所はどこなんだろうか、といった話になると思います。

踏み込んで言えば、会社に滅私奉公する必要もなく、責任システムとしての家族のあり方も多様となり、というわけです。こうした話に抵抗がある方も多いかと思いますが、私達の常識がいかに社会によって刷り込まれているかに気づくよい機会だと思います。

■ ピラミッド構造からスイミー的コミュニティーへ

さてそうなると、これから何が必要とされるか。それが冒頭にお伝えした「 新しいコミュニティー 」です。それは「年齢や性別、居住地や国籍なども全く関係ない、一定の価値観に基づいたコミュニティー」であろうと思います。

ここでいう一定の価値観とはなにか、そして自身はどのような温度のコミュニティーを好むのかについては各自で決めること。見つからない場合にはVR・AR・ロボットなどで代替します。

そんなわけで、「 私が思う理想のコミュニティーづくり 」を主にコロナ禍以降、数年にわたって行ってきましたが、最近になってやっと形になってきました。私が思う、と言ってもそれはただの言い出しっぺであり、みんなで創るコミュニティーですが。

もちろん新しい取り組みですから、これまでにない知恵や工夫が求められますが、今後おそらく各所でこうした取り組みが行われる流れになるだろうと思います。既存のピラミッド構造が崩壊する中で新しいピラミッドを創るのはナンセンス。イメージとしては縄文的なスイミー的なものです。

LINEチャットやFBグループ、Discordなどオンラインでコミュニケーションしつつリアルで会う場所もあり、単純に仲良くしたいというところから趣味や仕事の融通、災害時の協力なども作っていくのが当面のテーマ。

将来的には「 特定の経済圏 」ができるところまで考えています。ひとまず、みんなでやりながら考えましょう、という感じです。興味のある方は弊YouTube「 日本と世界を読む 」をご覧ください。
https://www.youtube.com/@nagashimaosamu

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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