2022年は収まらないコロナ禍に加え、ウクライナ紛争、安倍氏事件、エリザベス女王死去など、怒涛の一年でした。そして年の瀬の現在、変わりはじめたのは金融の世界。
12月20日のニューヨーク外国為替市場の円相場は130円台と対ドルで急伸。理由はいうまでもなく日銀の政策スタンス変更で、長期金利の変動幅の上限をこれまでの0.25%程度から0.5%程度に引き上げることを決めたため。
これまでプラスマイナス0.25%のレンジで変動することを許容してきたところ、変動幅を一気に0.5%ずつに拡大しました。黒田日銀総裁は「 今回の修正は利上げや金融の引き締めではない 」としているものの言葉遊びに等しく、これは「 事実上の利上げ 」。
米欧が段階的な金利上げを進める中で、日本だけがしぶとく政策変更を行わなかったことから進んだ円高は一時150円を超える場面もありましたが( 10月20日 )、ここから一気に巻き戻しフェーズに突入したと見ていいでしょう。
■ 低金利下における金利上昇のインパクト
さて金利が上がるということは「 資金調達コストの上昇 」にほかならないわけですが、低金利下における金利上昇のインパクトは凄まじ...
12月20日のニューヨーク外国為替市場の円相場は130円台と対ドルで急伸。理由はいうまでもなく日銀の政策スタンス変更で、長期金利の変動幅の上限をこれまでの0.25%程度から0.5%程度に引き上げることを決めたため。
これまでプラスマイナス0.25%のレンジで変動することを許容してきたところ、変動幅を一気に0.5%ずつに拡大しました。黒田日銀総裁は「 今回の修正は利上げや金融の引き締めではない 」としているものの言葉遊びに等しく、これは「 事実上の利上げ 」。
米欧が段階的な金利上げを進める中で、日本だけがしぶとく政策変更を行わなかったことから進んだ円高は一時150円を超える場面もありましたが( 10月20日 )、ここから一気に巻き戻しフェーズに突入したと見ていいでしょう。
■ 低金利下における金利上昇のインパクト
さて金利が上がるということは「 資金調達コストの上昇 」にほかならないわけですが、低金利下における金利上昇のインパクトは凄まじ...
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