みなさんこんにちは。不動産コンサルタントの長嶋修です。
日本の住宅は、すでに大幅に余剰しています。
平成 15年の段階で、700万戸以上の空き家がある状態です。
そしてこれから確実に訪れるであろう本格的な人口減少。都市部に住んでいるとなかなか実感がわきませんが、すでに地方で起きている深刻な少子化と高齢化、過疎化が、やがて都市部でも確実に訪れます。賃貸ニーズの高い優良立地ですら決して安心は出来ません。なぜなら、国民所得の減少が見込まれるからです。
経済のグローバリズムが進行すると、日本人の所得は他国民の所得と平準化するという減少が起こります。資産価格に比べて硬直性の高いとされている賃料水準も、切り下がる可能性が高いのです。もろんこれから日本がよほどの高付加価値経済戦略をとるとか、インフレを呼び起こす政策をとるなどした場合は別ですが、そういった方策はおそらく実現しないでしょう。このように、賃貸住宅を取り巻く状況は非常に厳しいものがあります。
一方で、賃貸住宅にとってはプラスの要因もあります。まず 「 新築持家神話 」 が崩壊します。若い世代ほど、住宅の所有にステイタス性を感じる人が少なくなっ
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