みなさんこんにちは。不動産コンサルタントの長嶋修です。
株式市場が2009年3月から30パーセント以上の上昇を見せるなど、急激な回復を見せています。これは、世界中で500兆円以上の財政出動が行われ、一時のクラッシュ的な金融危機が回避されたこと。また、国内において2008年度の2度に渡る補正予算、2009年度の緊急経済対策の効果が期待されているほか、経済指標的には2月に底を打ったと、専門家の間で判断されているからです。
では今後、株価や日本経済はたしてどうなるのでしょうか。このまま株式市場は回復し、日本経済も回復軌道に乗るでしょうか。
いくつかのシナリオが考えられますが、予断はまったく許せない状況です。日銀の白川総裁は 「 最悪期は脱した 」 と認めるものの 「 偽りの夜明けを本当の景気回復と見誤らないよう注意する必要がある 」 としています。私の見方もまったく同様で、現在の株価水準は、日本の実力を上回るものと見ています。なぜなら、本質的な構造がまったく変化していないうえ、世界の経済構造が変化してしまったため、かつてのような状態に戻る可能性もないからです。
結局のところ現在の日本経済は、
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