• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

築古物件の注意点:床下・天井裏も確認しよう

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第45話 著者のプロフィールを見る

2010/2/10 掲載

最近、土地値に近い木造のアパートを購入する不動産投資が流行っているようで、さくら事務所には、築年数が経過した木造アパートのインスペクション( 建物調査 )の割合が増加しています。築20年~40年など、ある程度の時間が経過した建物は、人間の体と同じで、それなりに劣化していますが、この劣化については点検や補修を適切に行うことで対応可能です。ところが、工事のミスや失敗は築年数とは関係なく、大きな地震や台風などがあれば大問題に発展する可能性のあるものです。

下の写真は、築20年の木造住宅の実例です。誰が見ても、「 おかしい! 」と思うでしょう。人が通る「 人通口( じんつうこう )」を造り忘れたのか、基礎が派手に壊されています。 リフォーム工事の時に壊されたのか、新築工事中に壊されたのかは分かりませんが、いずれにせよ現場がしっかりと管理されていなかったことは確かです。判断には図面との照合が必要ですが、耐震的に弱くなっている可能性があること、鉄筋がむき出しになっていることで劣化進行が早まってしまうことなどの懸念があります。

●壊された基礎:耐震性など構造に不安が残ります。



こんなふうに施工が良くない...

この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。

健美家会員のメリット

  1. 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
  2. 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

閉じる

ページの
トップへ