さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)は毎月、収益物件のホームインスペクションで全国を飛びまわっていますが、中古物件の場合、建物を壊すことはできないものの、そのポテンシャルをかなりの確度で推定はできます。「 欠陥住宅ではないか 」 「 買ったあと、いつごろ、どこに、いくらくらいのお金がかかりそうか 」 「 あとだいたい何年くらいもちそうか 」 ということを、ホームインスペクションを通じて把握することが可能なのです。
さて今回も現場の実例をご紹介します。【写真1】はとある収益物件 ( RC:鉄筋コンクリート造 ) の1F部分。壁はもちろん、床下の大部分に水が浸透し、腐りやカビが生じています。この物件は1年ほど前に買われたものですが、当時はこのような症状は出ていなかったとのこと。しかし現場の状態を見ると、長い時間をかけて水漏れが起きていたことがわかります。
その原因は、実は複合的なものでした。まず、配水管の勾配不良があって水が流れにくいところへ、ゴミなどによるつまりが生じ、水が逆流した模様。それに加えて、打ちコンクリートや塗膜防水層の工事の仕方にも問題があったよう...
さて今回も現場の実例をご紹介します。【写真1】はとある収益物件 ( RC:鉄筋コンクリート造 ) の1F部分。壁はもちろん、床下の大部分に水が浸透し、腐りやカビが生じています。この物件は1年ほど前に買われたものですが、当時はこのような症状は出ていなかったとのこと。しかし現場の状態を見ると、長い時間をかけて水漏れが起きていたことがわかります。
【写真1】
【写真2】
その原因は、実は複合的なものでした。まず、配水管の勾配不良があって水が流れにくいところへ、ゴミなどによるつまりが生じ、水が逆流した模様。それに加えて、打ちコンクリートや塗膜防水層の工事の仕方にも問題があったよう...
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