不動産投資に「キャピタルゲイン」の流れは来るか？

｢ お金 」って不思議ですね。1万円札の製造原価はわずか20円程度であるにもかかわらず、みんながそれを1万円の価値があると認めるから、実際にその価値で流通するわけです。

ところで、昨今の社会情勢は、1920－1930年代、あるいは太平洋戦争－終戦－戦後の状況に似ているのではないかということが言われています。当時どのようなことが起きたか、ちょっと見てみましょう。

■ 何が起きてもおかしくない時代

さて、前回のコラムの続きです。実態がどうかはともかく、我が国の財政状況はIMFに内政干渉されるほど悪化しているとされているほか、現在は世界のあちこちで政治・経済的な火種が見られています。

EUのソブリンリスク、リーマンショックの痛手がなお残るアメリカ、チュニジアから始まり、エジプト、リビアへと飛び火した「 アラブの春 」、イランはホルムズ海峡を封鎖すると緊張を高め、北朝鮮では指導者が交代し不安定さを増しているなど…。

気候変動や地震などの災害も気になるところ。今年からしばらくは、何が起きてもおかしくはない情勢といえます。終戦から67年、明治維新から144年。ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフサイクルな...