さくら事務所では最近、収益物件のホームインスペクションに数多くお伺いしているのですが、それなりに立地が良く、表面利まわりが比較的高めな物件は相変わらず足が早いようですね。情報が出回ったとたんに買い付け申し込みが入り、その数日後には契約といったケースが散見されます。
しかしこのような流れの中では、きちんとした収支計画はほとんど出来ていないのが実情です。たとえ賃料や空室率の推移を見込み、ローン額や金利が決まったところで「 建物の修繕計画 」がなければ、あるていど蓋然性の高い収支計画など出せるはずもないのです。
例えば以下のような事象が見つかった場合にどう判断できるのか。中古RC( 鉄筋コンクリート )の一棟ものですが、中の鉄筋が剥き出しになっています。
これは、このようなことになっている理由が何であるかによります。例えば、屋根や外壁から雨漏りしていてコンクリート内部を雨水が浸透、内部の鉄筋が相当程度サビているなら事態は結構深刻。表に現れているのは氷山の一角である可能性も。雨漏りの経路によって修繕費は大きく異なるうえ、建物の寿命にも自ずと限界があります。
このケースでは、この部分にだけ雨水が溜まりや...
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