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「売れ筋物件は早い者勝ち」で失敗する不動産投資

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第84話 著者のプロフィールを見る

2012/2/27 掲載


さくら事務所では最近、収益物件のホームインスペクションに数多くお伺いしているのですが、それなりに立地が良く、表面利まわりが比較的高めな物件は相変わらず足が早いようですね。情報が出回ったとたんに買い付け申し込みが入り、その数日後には契約といったケースが散見されます。

しかしこのような流れの中では、きちんとした収支計画はほとんど出来ていないのが実情です。たとえ賃料や空室率の推移を見込み、ローン額や金利が決まったところで「 建物の修繕計画 」がなければ、あるていど蓋然性の高い収支計画など出せるはずもないのです。

例えば以下のような事象が見つかった場合にどう判断できるのか。中古RC( 鉄筋コンクリート )の一棟ものですが、中の鉄筋が剥き出しになっています。



これは、このようなことになっている理由が何であるかによります。例えば、屋根や外壁から雨漏りしていてコンクリート内部を雨水が浸透、内部の鉄筋が相当程度サビているなら事態は結構深刻。表に現れているのは氷山の一角である可能性も。雨漏りの経路によって修繕費は大きく異なるうえ、建物の寿命にも自ずと限界があります。

このケースでは、この部分にだけ雨水が溜まりや...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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