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建物にはお金がかかる

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第87話 著者のプロフィールを見る

2012/4/12 掲載

さて、今日もさくら事務所のホームインスペクション( 建物調査 )実例を。今回のケースは、築25年程度の木造アパートです。

こちらは床下に潜って撮影したもの。


写真1

ですが、なにやら木部の土台部分が濡れているようです。原因は雨漏りか配管からの水漏れのどちらかですが、このアパートの場合は「 キッチン配水管からの水漏れ 」でした。この程度であれば、木部土台は大きく影響を受けているわけではなく、配管の接続をやり直すか交換するなどすればなんら問題はないのですが・・・。

さらに調査を進めると「 写真2 」のような状態に遭遇。


写真2

結構な範囲にわたって腐りが進行しているうえ、一部が壊れかけているようです。心配なのはこの裏側というか奥の部分です。まわり込んで撮影したのが「 写真3 」。


写真3

木部が腐りボロボロと落ちています。これは腐食がずいぶんと進行している証とみていいでしょう。何らかの大きな力が加わればこうした構造的に弱いところに力が集まり、建物が崩れるなどの問題が起きる可能性があります。

これを直すのはなかなか厄介ですし、費用も結構かかります。具体的には、土台をジャッキで支えながら腐食している部分の交換作...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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