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建物の寿命はどのくらいか?

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第89話 著者のプロフィールを見る

2012/5/17 掲載

「 建物の寿命は何年なのか? 」といった質問をよくお受けします。

国の資料によれば、木造住宅の寿命は「 26年 」とか「 30年 」といったデータがよく使われ、マンションなどRC / 鉄筋コンクリート造の場合は「 37年 」などとされる場合が多いようです。

しかし、結論を言えば、実際の建物の寿命はもっと長いのです。

■ 木造住宅の寿命は「 26年? 」「 30年? 」

よく言われる「 寿命26年 」の根拠とは、実は「 取り壊した住宅の平均築年数 」です。つまり、30年経っても40年経っても、まだ取り壊されていない住宅はたくさんあるわけで、これが建物の寿命を表しているとは全く言えないのです。

次に「 寿命30年 」の根拠。これは「 ストック( 現存する住宅数 )数をフロー数( 新築数 )で割ったもの 」です。かんたんにいうと「 サイクル年数 」という概念を使って、便宜的に求めたものなのです。以下のような計算式で算出しています。

※平均寿命=ストック数( 現存数 ) / フロー数( 増加数 )

よって、これも木造住宅の寿命を正確に表しているわけではありません。

■ 鉄筋コンクリートの寿命は「 37年? 」...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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