こんにちは、夏水組の坂田です。少しずつ日中の暑さも落ち着いて来ましたね、みなさんいかがおすごしですか?
今日は、いつものコラムの中でもより実践的に、DIYでできるお部屋のイメージチェンジについてお話しいたします。
室内のDIYというと、一番手っ取り早いのがペイント。コストパフォーマンスも抜群で初心者でもポイントを押さえれば失敗しない一番簡単なDIYです。
さて、今日はよく聞かれる「 ビニールクロスの上に塗装するDIY 」についてポイントをまとめてみますね。これをしっかり読み終えたら、きっと上手くペイントDIYができるはず。
■ その1、ここで成功がきまる! 養生の丁寧さが重要ポイント
さあ、ほぼタイトルで伝えてしまった気もしますが「 養生7割 」と言われる程大切な養生。必ず、手を抜かずに向き合いましょう。
日本の賃貸住宅のほとんどは、量産クロスと呼ばれるビニール製のボコボコと凹凸のあるビニール壁紙です。柄の種類はあれど、今回はこのクロスの上からの塗装をベースにお話を進めます。
まずは、床や隣面となる部分をマスキングテープとマスカーで養生します。順番は、マスキングテープを貼った上にマスカー。ペイントする面としない面の境目を作っていきましょう。
この際に注意したいのが、凹凸のあるクロスは、入隅の角でマスキングテープの下をぬけて、塗料が隣の壁に滲み出てしまうということ。
簡単な対策としては、塗装する面の少し内側2mmくらいまで入り込んでマスキングテープをしっかりと貼るのがポイント。カッターで切り込みを入れる、もしくはコーキングなどで凹凸を平坦にしておく対策もできます。
こうすることで、もしも滲み出てしまった場合最後に細筆で補修することが可能です。
■ その2、周囲と細部は、刷毛で。大きな面はローラーで。
養生をしたら塗装に入ります。室内を塗る場合は、匂いもきつくなく、扱いやすい水性塗料をおすすめします。アクセントカラーを何色にするか悩まれる方は、以前のコラムを参考にしてみてください。
参照:失敗しないアクセントカラー・アクセントクロスの選び方
まずは周囲を刷毛で塗り始めます。周囲の部分には、あまり塗料をたっぷりつけすぎずに塗りましょう。
大量につけてしまうと、どんなに内側に、そしてしっかりマスキングテープをはっても、凹凸の隙間から滲んでしまいます。少し少なめに、丁寧に塗り始めるのがポイントです。
その次はローラーです。ローラーのスポンジ部分はなるべく新しいもので。
クロスには凹凸があるので、凹部分にしっかり入り込むようにローラーを転がしましょう。たっぷりつけてゆっくりと凸凹の中まで塗り込むことがポイント。無心で塗装するのは意外と楽しかったりもします!
■ その3、一度塗りが終了したら、乾かす!
乾く前にムラをチェックすると、乾いた部分とそうじゃない部分で判断が難しく、永遠に塗装が終わらなくなります。
一度乾かしてから、全体的にムラをチェックし、ムラのある部分をメインに二度塗りをします。凹凸の部分に塗料が入り込んでいない部分などもあるので、いろんな角度から確認してみましょう。
■ その4、養生をはがすのはお早めに。
さあ、二度塗りも終わったらさっそく養生を剥がしましょう。乾いてから養生を剥がすと失敗するので気をつけて。
また、もう一つ気をつけたいのが、養生材についた塗料を剥がしているときに他の壁につけてしまうこと、、そんなこと、、、、あるんです。よくあります。
最後の最後で、そのようなことで悲しまないように、気をつけたいところです。
今回はビニールクロスに塗装する際に、失敗しやすいポイントをまとめてみました。もっと詳しく知りたい! という方は、私の著書「 夏水組の『 家デコ 』レシピ~私でもできる簡単DIYアイデアブック 」に載っていますので、よろしければご覧くださいね。
今年も後半戦、年末に向けて少しずつ気になっている部分を整えていきたいものです。DIYのはじめの一歩にいかがでしょうか? きっと素敵なお部屋に変身しますよ。
今回紹介したビニールクロスに塗れる水性塗料は、こちらからもご購入いただけます。30色のラインナップがありますので、きっとピッタリな色が見つかると思いますよ。
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ではまた次回、ここでお会いしましょう。