みなさん、こんにちは。波乗りニーノこと西野浩樹です。今月は毎週セミナーが入っているので、全国でたくさんの人に出会えるのが楽しみです。地元の人しか知らないB級グルメに舌鼓をうてるのも、無形資産の賜物です。
そして、令和元年5月は日本に激震が走りました。5月上旬に経団連の中西会長が「 終身雇用限界説 」を表明し、続いてトヨタ自動車の豊田社長も「 終身雇用は難しい 」と発言。
下旬には金融庁の方から、「 年金基金実質破綻宣言 」とも取れるような報告書が飛び出し、サラリーマンは不自由だけど安定はしていた時代から、サラリーマンは不自由かつ不安定という時代に変わっていきそうです。
■ パーキンソンの法則を攻略しなければお金は貯まらない
そんな時代に、不動産投資を始めたい人が増えています。不動産投資を始めるなら、当然、種銭を作る必要があります。そして、種銭を作るときに大切になのが、「 パーキンソンの法則を攻略する 」ということです。
パーキンソンの法則とは、「 支出は収入の額まで膨張する 」という原則を指します。つまり、収入が増えたら貯金するという目標は通常、実現できません。給料が増えたらそれだけ支出も増えるからです。
その証拠に、「 あなたは自分の給料に満足していますか? 」との質問に、給料が15万円の人も20万円の人も30万円の人も口を揃えて、「 給料が少ない。あと、手取り1万円多かったら生活が楽なのに 」と言います。
でも、断言できますが、彼らは望んでいたあと1万円が手に入ったら、また「 あと、手取り1万円多かったら楽なのに 」と言うはずです。人間とは、そういうものなのです。
半年前、我が家で新しい冷蔵庫を買いました。元々あったのは18年前に買った300リットルの冷蔵庫でしたが、パンパンになって壊れたため、550リットルの冷蔵庫に変えました。
300リットルから550リットルですから、かなりのスペースが確保できました。こんなに大きな冷蔵庫になってパンパンになることは2度とないだろうと思いました。
しかし、その冷蔵庫を購入して半年で、もうパンパンになりつつあります( 笑 )。給料の場合は、収入の額まで支出が膨張しますが、冷蔵庫においてもその中身は冷蔵庫の許容量まで膨張するということです。
給料も同じです。入ってきた分だけ支出は膨張していきます。ですから、自分の「 意思 」で毎月ウン万円貯めようとか、ボーナス時にウン10万円貯めようとか、がんばるのは相当困難です。
そこでおすすめなのが、通帳に入る前や入った瞬間に、積み立て貯金や財形貯蓄で積み上げる「 先取り貯蓄 」を行うことです。財形貯蓄なら、毎月給料から天引きで積み立ててもらえるので、強制的に貯金ができます。
ちなみに財形貯蓄は「 勤労者財産形成貯蓄 」の略称で、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄、一般財形貯蓄の3種類あります。このうち財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄については、元本合計550万円までの利息が非課税になるという優遇措置があります。
※ ただし、財形年金貯蓄なら年金として、財形住宅貯蓄ならリフォームや持ち家の購入資金でないと非課税の対象にならないので注意が必要です。
繰り返しますが、不動産投資を始めるには、種銭が必要です。そして、サラリーマンが確実にお金を貯めるなら、一般財形貯蓄が得策だと思います。
この財形貯蓄制度は、雇用されている人であれば基本的に申し込めます。正社員だけでなくアルバイトやパート、派遣社員なども条件を満たせば利用することができます。
サラリーマンの方は、自分の会社の総務で申し込むことになります。その際、1,000円単位で、「 給与○○円 」と「 賞与○○円 」と事前に決めて申し込みます。
会社によっては利息補給制度で積立金額によって1%~3.9%を補給してくれる場合もあります。くわしくは、自分の会社の総務担当者に確認してみてください。サラリーマンでいるなら、その間に会社の制度をとことん活用していきましょう。
■ 家賃の入金口座は給与口座と分けること
さて、種銭を使って不動産を購入し、家賃収入が入ることになりました。家賃収入は、どこの口座に入れますか? 通常は、借入をした銀行の口座になると思います。
その時に注意したいことがあります。それは、絶対に普段使っている給与振込口座と家賃の入金口座を一緒にしないということです。では、どうしたらいいでしょうか?
私は、1物件あたり1口座を作ることをおすすめします。同一の名義で同じ銀行で同じ支店であっても、口座はいくつでも作ることができます。
インターネット使用料や修繕費、共用部の電気代など、各物件ごとにまとめておくことで、通帳を見ただけで物件ごとの収支が一目瞭然となります。( 固定資産税やカードの引き落しなど、口座を分けられないものもありますが )
先ほど書いたように、給与収入と一緒の口座に家賃が入金されれば、お金持ちになった気分で、支出が増えてしまうのが人間です。口座を分けることでそれが防げます。
少し話は変わりますが、政策金融公庫で融資を引いた場合、家賃の振込先は指定されないため、どこの銀行口座でも良くなります。そういうときは、これから、取引をしていきたい銀行に口座を開いて、そこに入金されるようにしましょう。
大口のお客さんがメインのメガバンクではなく、これから長いお付き合いができそうなところ、すなわち未来の物件に融資をしてくれそうな地方銀行や信用金庫、信用組合が良いと思います。
そうやって新たな取引金融機関を開拓しながら、自分の分身口座を2つ、3つと増やしていくのです。生活費は前と同じように給与口座の中で賄えば、増えた口座の分、蓄えも増えていきます。
そうやって増えた口座の中のお金は、終身雇用制度が崩壊しても、年金制度が破綻したとしても、自分の生活を支え、愛する家族が安心して暮らすためのお守りになってくれるはずです。
■ セミナーのお知らせ
☆7月20日( 土 )、全国行脚中のふんどし王子と愛知県でセミナーをします。
詳細・申し込みはコチラ