タイムパフォーマンス( タイパ )を意識して天気の良い平日の朝2時間くらい、日本最速リフトで滑るようにしています。朝一のゲレンデで圧雪車の後のコーデユロイをかっ飛ばして滑るのは最高です。
現代はテクノロジーの進化により何をするにも物凄く便利になった一方で、常に情報の波にさらされて、自分で物事を深掘りして考える時間が圧倒的に減っているように感じます。
だからこそ、スノーボードで電波の届かない山の中を滑ったり、サーフィンで海の上を漂ったりなどのオフラインな場所に一定時間いることは、とても大切なことだと思っています。
■ 井戸水のメリット
去年の年末に購入したボロ戸建ては、井戸水を使用しています。この地域では良質な湧水が多く、戸建てでも井戸水を使っている家が多いと後で知りました。
水質検査をして、飲料水として問題ないならタダで水が使えるので、入居促進に使えそうな気がします。井戸水のメリットは、なんといっても水がタダで使えることです。それに、カルキ臭くない水を使えます。
厳密に言うとポンプで水を汲み上げる電気代が必要ですが、それでも水自体はタダなので、公共の水道代よりも安いことは間違いありません。
通常の水道水には、消毒のために少しだけ塩素が含まれています。これがカルキ臭の原因です。井戸水はカルキ臭がなく、お風呂でも肌に沁みない優しい湯舟に浸かれることになります。アトピーなどのアレルギーにも良いと言われます。
また、井戸水なので万が一災害などで水道が断水してしまっても電気さえきていれば水を使うことができます。発電機を用意しておくことで、災害時には手洗いや飲み水やトイレ・お風呂用として大活躍しそうです。
■ 井戸水のデメリット
ここまで良いことばかり書いてきましたが、デメリットもあります。例えば水道水に比べてミネラル成分がとても多いため、ミネラルがポンプや配管を痛めてしまい、10年くらいで給湯器やポンプが壊れてしまうそうです。
また、日本の井戸水は自然ろ過されているので良質なものが多いのですが、工場排水や牧場の糞尿などから来る大腸菌が含まれている場合があります。そのため、1年に一回くらいは水質検査が必要と言われます。
早速、市の保健所を訪ねて、「 井戸水を飲料水として使用してよいか 」を確認してきました。すると、「 井戸水が飲料に適しているかの初めての検査ですね。水道法で定められている水道水質基準51項目の検査を受けてください 」と指導されました。
ちなみに、以前に51項目の検査を受けたことがある場合は基準が変わり、12項目の検査で水質を確認できるそうです。水質検査の日の朝に物件に行き、新鮮な井戸水を5つの容器に入れて保健所に持っていきました。水質検査の値段は8,800円でした。
2週間後くらいに水質検査結果が届きました。「 飲料水として問題ない 」そうです。注意点として、鉄を含んだ井戸水は洗濯物が黄ばむことがあるので、飲み水として使うにも「 除鉄装置 」という機械を入れなくてはいけないということでした。
■ 借家においての地下水
井戸ポンプも調べました。異音がするので電気屋さんに見積もりを取ったところ、400wの井戸ポンプのため取付料込みで約20万円でした。10年に一度くらい壊れることを考えると年2万円くらいのランニングコストになりそうです。( 大家負担でしょう )

実際のポンプ
自分の家なら蛇口から天然水が飲めて、天然水のお風呂に入れるので、もしも定期的に井戸ポンプなどが壊れても「 水代が安いから、まあいいか 」で相殺できそうですが、借家の場合は事情が異なります。
水が安いのは入居者さんが喜びそうで良いですが、井戸ポンプや給湯器が壊れるたびに大家さんの持ち出しになればコストが嵩みます。ということで、「借家での地下水の利用は止めた方が賢明だ」と感じました。
井戸水を使用できる前提で賃貸した場合、ポンプの故障等により水が使えなくなった時に、お風呂やトイレや家事ができないのだから、「 賃貸契約不備行 」として、入居者が家賃を払わないと主張してくる可能性もあるかもしれないとも思いました。
コラムを書いている途中、前に掃除屋さんから、「 地下水を使っている家のトイレやお風呂は菌が繁殖しやすく、掃除が大変だ 」と聞いたのを思い出しました。カルキが入っていないお水は人体に優しい分、菌にも優しいのかもしれません。
付け加えると、この借家は下水道が繋がっているので、井戸水を使ったとしても下水道料金は支払う必要があるということでした。( 自治体によって違うと思うので確認してください )
■ 井戸水から上水道に変更
井戸水物件から上水道を使うためには3つの費用がかかります。
1)水道の加入金
2)道路から敷地への引き込み工事
3)敷地内の接続工事
水道の加入金とは、新規に水道を申し込む際に水道局に支払うお金で、給水管の口径にもよりますが1世帯位の一般家庭なら20oで20万円程度になります。
敷地内への引き込み工事は、上水道の配管がどこまで来ているかで変わってきます。前面道路まできていれば安く済みますが、自分の敷地までの距離が長い場合には、かなり高くなります。
道路から引き込んだ給水管と、もともとポンプと接続していた配管までの距離が短ければそこまでかかりませんが、重機で掘り返して距離が必要な場合は10万円程度必要になるかもしれません。道路を舗装し直す場合は、誘導のための警備員等も必要となって高額になります。
今回の購入した物件では、以前に使っていた上水管が引き込まれており、加入金も必要なかったため、安価で接続することができました。
まとめると、井戸水を使った戸建ては入居者さんにとってメリットは大きいですが大家にとってはデメリットの方が多い気がします。リスクも考えて井戸水を使うかどうかを検討しましょうね。
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