フリースタイル系やパーク系やジブ系バックカントリー系などですが、僕はフリースタイル系とバックカントリー系の中間みたいな感じでスノーサーフィン系の板で滑っています。
先日も北海道のニセコヒラフスキー場で4本リフトを乗り継いでさらにハイクして頂上についたところで雲行きが怪しくなって風がでてきたので避難小屋で休憩してから、晴れ間を狙って裏山の極上のパウダーを当てました。
サーフィンでもスノーサーフィンでも言えることですが、相手は自然なので自分の体調やレベルに合わせてはくれません。スノーサーフィンの場合、前日の風向きや雪の降り方と地形によって、どこに積もっているか頭で考えてトラバースしながら極上のバーンを探し出します。
人間が自然に合わせて寄り添うことで、初めて美しい斜面とシンクロして静寂の中をスプレーを上げながら滑り抜けることができます。だから、最高のその瞬間を目指して準備しておくことが大切になります。
これまで、サラリーマン時代に2回ニセコを訪れていますが、吹雪で良い思い出はありませんでした。今回で、ニセコの印象はガラリと変わりました。

■ セミリタイアしたら、何をして一日を過ごすのか?
さて、セミリタイアして2年が経ちました。セミリタイアして1番衝撃を受けたことはなんだと思いますか? それは、給料がなくなったことや会社の友達がいなくなったことではなく、1日24時間自由であることのインパクトでした。
24時間自由のインパクトに比べたら、給料がなくなったことや会社の友達がいなくなることなんて、誤差の範囲です。そんな私から、セミリタイヤを目指す方たちにぜひやってほしい事があります。
それは、セミリタイヤ後の自分の1日のスケジュールを考えてみるということです。
セミリタイヤしてから考えるとか、次の休みに南の島に行ってぼんやり考えるとかではなく、是非1人でカフェに行って、自分の心と向き合って、理想の一日の使い方を具体的に考えてみてほしいのです。

土曜・日曜・祭日は、DIYしたり、セミナーに行ったり、家族サービスをしたりと、これまでと変わらない内容になると思います。起きる時間、寝る時間、朝食、昼食、夕食も、書けるでしょう。
問題は平日です。夕食後は家族と話したり、テレビを見たり、ネットサーフィンをしたりして、時間を潰せると思います。では、午前中と午後は何をして過ごしますか?
食事はどうするつもりですか? 男性がセミリタイアして、三食全部を家で食べるとなると、奥様は100%の確率で「 主人在宅ストレス症候群 」を発症しますよ。
妻が働きに行くか、自分がどこかに通わない場合、つまり、夫婦ともに在宅の場合は、自分一人の問題ではなくなるのです。お金よりもそっちの方がむしろ重要かもしれません。
ですから、家族のいる方は今のうちから、セミリタイア後の昼間をどうやって過ごすのか、24時間時計を使って話し合っておくことをオススメします。
■ 準備なく辞めた人の多くは「 YouTube中毒 」に
ファイナンシャルプランナーの仕事で企業にリタイヤメントプランニング研修に行った時、「 自分は畑をするから大丈夫 」「 ゴルフなら何日でもできる 」「 釣りをしまくる 」なんて答えを数多く聞いてきました。
しかし、雪が降っても台風が来ても震災になっても行かなければいけなかったサラリーマンの仕事とは違い、自分でやるかやらないかを決めるとなると、正直、続かないのです。それも毎日となると不可能です。
平日すべて、畑を耕すなら相当の畑が必要です。毎日、ゴルフをするのも体力や気力が必要です。先日も、沖縄で3日連続ゴルフをしたら、かなり疲れました。あと2日続けるとなると拷問です。
毎日続けられる忍耐力と研究できるなら、シニアプロかティーチングプロと同じレベルのハードな日々となります。毎日、釣りをするのも大変です。雨の日や雪の日、シケの日もありますし、船を出すにはお金もかかります。
子供に人気の職業であるユーチューバーですが、彼らも毎日ネタを探し動画を撮って編集してアップロードしていくということは、結構大変な作業だと思います。
つまり、ひとつやふたつ、やることを決めておいても、まったく十分ではないということです。
「 でも、実際に辞めてみないとわからないですよ。辞めてみて、毎日、快適な過ごし方を考えます 」という方は多くいます。しかし、そういう人は高い確率で「 YouTube中毒 」に陥ることになります。

だって、自分の興味あることが、どんどん溢れ出てくるのですから、永遠に観ていられます。でも、それはアナタの人生ではありません。もちろん、それで良いんだ、という考えもアリです。ただ、もし違和感があるなら、今のうちに準備をしておきましょう。
そのためには、サラリーマン時代と同じようにPDCAを使ってPlanを考えておくと良いと思います。そして、Doの練習として有給休暇を取って実行してみましょう。練習のCheckをして、セミリタイヤ後のActionに繋げていくのです。
■ セミリタイアするとアッという間に時間が過ぎていく
自分が中学生の時、ドイツの作家ミヒャエル・エンデの『 モモ 』という作品が好きでした。主人公が時間泥棒に盗まれた時間を、人間のために取り返すという不思議な物語です。エンデは作中でこう語っています。
時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。
というのは、その時間にどんな事があったかによって、わずか1時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして、人の命は心をすみかとしているからです 。
というのは、その時間にどんな事があったかによって、わずか1時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして、人の命は心をすみかとしているからです 。
友人の防人1号がセミリタイヤを決意して退職届を出した途端に、勤務時間の時計の針が進むのが遅くなったと話していました。1時間ぐらい経ったと思って時計を見たら10分しか経っておらず、その時間が永遠に続くような錯覚に陥ったそうです。
確かに、僕も退職を決意してからの会社の勤務時間は、びっくりするほど長く感じたことを思い出しました。そして、セミリタイヤ後は、逆にビックリするほど早く流れています。
下手をすると気付いたら、何年も経っていたという状態になります。幸い、僕はある程度準備をしていましたので、時間がいつの間にか消えていたと感じることはありません。
計画していたことと違うこともありましたが、それは想定内です。サラリーマン卒業から2年経ち、1年の流れを俯瞰的に見られるようになったので、今はそれをベースに仕組みづくりをしています。
最近は、24時間時計の午前中、午後を時間割にして月度にスケジューリングして、自分のペースで最高のパフォーマンスを発揮できるようになってきました。
今、サラリーマンで頑張っている人も、すでに卒業した人も、満足できる未来を創るために、夢や希望を燃料にしていきましょう。重要なことは、「 激変する環境に対応してそれを追い風にする 」ことです。
計画は具体的なほど実現しやすくなるといわれます。自分は何のために、経済的自由と時間的自由を手に入れたかったのか? 考えながら、24時間の計画を早速、書いてみてくださいね。