サブリース会社との衝突事例～サブリース会社に「大家」の自覚はあるのか？～

大家の皆さん、「 サブリース 」ってどういうイメージがありますか？
サブリース事業といえば、古くは〇〇建託、〇建コーポ、〇和リビング、〇和不動産が有名ですね。これらに共通するのは、すべてハウスメーカーである点です。

彼らが賃貸物件を建設するには土地が必要。しかし、土地の持ち主である地主は一般に賃貸経営の経験がなく、自らアパート経営を始めようとする人は多くありません。そこで、「 私たちが賃貸経営を代行するのでアパートを建てませんか？ 」と地主を説得するために作ったのが、サブリース事業の発端と私は理解しています。

マーケティング手法としては、正に教科書に出てくる「 ニーズの発掘 」の手法ですね。
これ自体に私は文句を言うつもりはありません。

■ 空室になって困るのはサブリース会社

気になるのは、サブリース会社が「 自分たちの役割 」をどう認識しているかということです。我々大家とサブリース会社は契約上、「 物件を又貸ししてもいい賃貸借契約 」を結び、サブリース会社が入居者様と、賃貸借契約を結びます。

ですから、我々大家は、どの部屋で入退去があり、今いくつ空室があるのかがわからない仕組みになっています。空室...