客付に夢中で見落としていた『大切なこと』

■ 客付のことばかり考えていた新米大家時代

「 管理と客付、どっちが大事？ 」
こう聞かれて、皆さんはどちらと答えるでしょうか。

いうまでもなく、「 両方とも重要 」というのが正解でしょう。しかし、実際の大家さんたちの行動を見ていると、「 客付 」の方に意識が傾いていることが多いようです。

私もそうでした。私は大家になった当初、「 空室対策こそ賃貸経営の基本中の基本 」と思い、「 空室率を限りなくゼロに近づける 」という指標を掲げ、いろいろな仕掛けを考えました。

まず最初にやったのは、物件周りの居住環境情報のデータ化です。それをＰＯＰにして内見者さんに示すと共に、活用方法のマニュアルを作成し、仲介営業に「 夜討ち朝駆けの勉強会 」で覚えてもらいました。

次に行ったのが、フルリノベーション。さらに、それを一歩進めて現在は「 オーダーメイドリノベーション 」という手法を取り入れています。これが好評で、この３年はほぼ満室を継続しています。

■ 放置自転車を見て感じた管理の大切さ

ただ、同時に３年ほど前から、「 本当にそれだけでいいのか？ 」と考えるようになりました。

いくら仲介の力が強く、物件の競合力（ 立地...