被災地の大家はみんな悪者？

■ 仙台の民間賃貸、相次ぐ「 被災者お断り 」

上記タイトルは、5月26日の「 読売ネット 」に掲げられた見出しです。（ 8月18日現在、「 読売・被災者お断り 」で検索すると内容が見られます ）
この記事の内容を簡単に説明すると、津波や原発事故で家を追われた人たちが仙台に部屋を探しに訪れた際、不動産業者や大家から「 被災者は短期間しか入居しない 」などと断られる事例が相次いでいるというものでした。

私はこのタイトル・記事を読んだとき、「 大家の中にも善意のある人はたくさんいるのに、また悪者扱いされている。大家さんって、そんなに世の中の嫌われ者？？？ 」と、本当に悲しい気持ちになりました・・・・。

今回のコラムでは、私がこの記事について、3月以降に調べたことを報告します。

話は、3年前にさかのぼります。私はたまたま、東京都に「 災害時、民間賃貸住宅を借り上げる制度 」があることを知り、興味を持ちました。調べてみると、この協定は東京都と東京都宅建協会と間に結ばれたもので、大家は直接的に関わってはいないことがわかりました（ 後日、東住協も参加していることを確認しましたが、これは後述 ）。

東京都の制度...