第7話では、「 消費税の納税の仕組み 」について説明しました。要は、各物流段階において、事業者は納税するが、事業者は、預かった消費税を全部納税する訳ではない、ということですね。
これを税法では、【 多段階課税+仕入れ税額控除 】といいます。この2つは消費税において、一対=表裏をなす、根幹の仕組みということになります。
今回のコラムでは、同じ大家さんでも「 事務所を賃貸している大家さんと、住宅を賃貸している大家さんの違い 」についてお話します。
■かつては家賃にも消費税がついていた
多くの大家さんがご存じないのですが、実は消費税導入当時( 平成元年 )は、住宅家賃も事務所家賃と同じく、【 課税 】の対象でした。当時の消費税率は3%でしたので、消費税導入前の家賃が10万円ならば、10.3万円を入居者様から預かりました。
その後、平成3年の10月より税制が改正され、住宅家賃については【 非課税 】となり、今日に至っています。つまり、10.3万円の家賃+消費税を、10万円の家賃に下げた、ということですね。
前回、説明した【 多段階課税+仕入れ税額控除 】というのは、間接税としては「 完璧な制度 」といえま...
これを税法では、【 多段階課税+仕入れ税額控除 】といいます。この2つは消費税において、一対=表裏をなす、根幹の仕組みということになります。
今回のコラムでは、同じ大家さんでも「 事務所を賃貸している大家さんと、住宅を賃貸している大家さんの違い 」についてお話します。
■かつては家賃にも消費税がついていた
多くの大家さんがご存じないのですが、実は消費税導入当時( 平成元年 )は、住宅家賃も事務所家賃と同じく、【 課税 】の対象でした。当時の消費税率は3%でしたので、消費税導入前の家賃が10万円ならば、10.3万円を入居者様から預かりました。
その後、平成3年の10月より税制が改正され、住宅家賃については【 非課税 】となり、今日に至っています。つまり、10.3万円の家賃+消費税を、10万円の家賃に下げた、ということですね。
前回、説明した【 多段階課税+仕入れ税額控除 】というのは、間接税としては「 完璧な制度 」といえま...
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