前回の続きです( 参照:銀行の融資審査基準はどう変わったのか? 融資を受けられる人とそうでない人の違い )。
これからのアパートローンは、サラリーマン・士業などの属性ではなく、従来以上に不動産賃貸業本来の財務内容が融資審査の判断で重要視されます。
■ 融資を受ける際に絶対にしてはいけないこと
今回は、融資を受ける場合に、して良い決算対策と、してはいけない決算対策について解説します。まず、大前提として、粉飾決算( まがい )や違法行為は、絶対いけません。違法行為の最たるものが、二重売買契約、俗にいう「 かきあげ 」です。
例えば、売買価格の9割が融資限度の銀行で1億円の物件を取得する為の融資を受けようとする時に、真の1億円の売買契約書とは別に、偽の1億2千万円の売買契約書を作成し、それを銀行に提出するのです。
すると、1億2千万円の9割にあたる1億800万円の融資が出る算段になります。本当の価格は1億円ですから、諸経費も賄えるオーバーローンとなりますが、「 私文書偽造 」や「 詐欺 」の罪に問われることがあります。預金通帳の改ざんも、同様に罪に問われます。
ただ、銀行にとっては罪を問うことでなく、債...
これからのアパートローンは、サラリーマン・士業などの属性ではなく、従来以上に不動産賃貸業本来の財務内容が融資審査の判断で重要視されます。
■ 融資を受ける際に絶対にしてはいけないこと
今回は、融資を受ける場合に、して良い決算対策と、してはいけない決算対策について解説します。まず、大前提として、粉飾決算( まがい )や違法行為は、絶対いけません。違法行為の最たるものが、二重売買契約、俗にいう「 かきあげ 」です。
例えば、売買価格の9割が融資限度の銀行で1億円の物件を取得する為の融資を受けようとする時に、真の1億円の売買契約書とは別に、偽の1億2千万円の売買契約書を作成し、それを銀行に提出するのです。
すると、1億2千万円の9割にあたる1億800万円の融資が出る算段になります。本当の価格は1億円ですから、諸経費も賄えるオーバーローンとなりますが、「 私文書偽造 」や「 詐欺 」の罪に問われることがあります。預金通帳の改ざんも、同様に罪に問われます。
ただ、銀行にとっては罪を問うことでなく、債...
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