私は銀行員時代は、債権者として競売や任意売却に携わっていました。そして不動産投資を始めてからは、競売で入札したり、任意売却物件を取得する側にまわりました。
ただ、ここ数年は、自分が触れる競売や任意売却の案件が少なくなりました。競売については、公式なデータでも、その減少が裏付けられています。
全国の地方裁判所の不動産等を目的とする担保権の実行としての競売等の件数は、2000年に82,379件あったのが、その後減少し続け2008年には49,907件まで減りました。
2009年には64,254件に増えましたが、その後は一気に減少傾向となり、2019年には15,976件と、20年で件数はピーク時のほぼ2割まで減りました。
■ 競売の件数が減少した理由
競売の件数が減少した理由は、いくつかあげられます。
平成バブル崩壊後の1990年代後半は、不良債権処理の為、金融機関は競売をさかんに行っていました。また、不良債権の最終処理として、いわゆるハゲタカファンドへのバルクセールも始まりました。
2002年には、当時の竹中平蔵金融担当大臣により金融再生プログラムが作成され、銀行は不良債権処理を更に急かされました。当時は...
ただ、ここ数年は、自分が触れる競売や任意売却の案件が少なくなりました。競売については、公式なデータでも、その減少が裏付けられています。
全国の地方裁判所の不動産等を目的とする担保権の実行としての競売等の件数は、2000年に82,379件あったのが、その後減少し続け2008年には49,907件まで減りました。
2009年には64,254件に増えましたが、その後は一気に減少傾向となり、2019年には15,976件と、20年で件数はピーク時のほぼ2割まで減りました。
■ 競売の件数が減少した理由
競売の件数が減少した理由は、いくつかあげられます。
平成バブル崩壊後の1990年代後半は、不良債権処理の為、金融機関は競売をさかんに行っていました。また、不良債権の最終処理として、いわゆるハゲタカファンドへのバルクセールも始まりました。
2002年には、当時の竹中平蔵金融担当大臣により金融再生プログラムが作成され、銀行は不良債権処理を更に急かされました。当時は...
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