前回のコラムでは、今年の不動産賃貸マーケットについて書きました。今回は年初ということもあり、今後の不動産価格相場動向について私見を述べたいと思います。
参照:オミクロン株拡大で来年の不動産賃貸マーケットはどうなる?
前回のコラムで触れたとおり、賃貸需要はコロナ禍の影響で、都心の賃貸住宅・オフィス・店舗とも弱含みで推移しています。しかし、不動産売買価格は高止まりで、堅調に推移しています。
この主因としては、日銀が大規模な金融緩和策を維持していることがあげられます。先月の日銀の金融政策決定会合でも、短期金利はマイナスのまま、長期金利もゼロ%程度で推移するように市場に資金を供給し、現状維持することを決めました。
また、日本のみならず、世界中でコロナ禍対策のために潤沢な資金が供給されています。このため、マイホーム取得や事業資金等の実需では消化しきれない低金利の多額の資金が、機関投資家の数百億円クラスから個人投資家の数千万円クラスの不動産投資物件にも流入していて、不動産相場が高止まりしているのです。
現在、円安やコロナ禍の影響からの物流不全による悪いインフレ傾向が見受けられますが、日銀が現在の金融緩和政策...
参照:オミクロン株拡大で来年の不動産賃貸マーケットはどうなる?
前回のコラムで触れたとおり、賃貸需要はコロナ禍の影響で、都心の賃貸住宅・オフィス・店舗とも弱含みで推移しています。しかし、不動産売買価格は高止まりで、堅調に推移しています。
この主因としては、日銀が大規模な金融緩和策を維持していることがあげられます。先月の日銀の金融政策決定会合でも、短期金利はマイナスのまま、長期金利もゼロ%程度で推移するように市場に資金を供給し、現状維持することを決めました。
また、日本のみならず、世界中でコロナ禍対策のために潤沢な資金が供給されています。このため、マイホーム取得や事業資金等の実需では消化しきれない低金利の多額の資金が、機関投資家の数百億円クラスから個人投資家の数千万円クラスの不動産投資物件にも流入していて、不動産相場が高止まりしているのです。
現在、円安やコロナ禍の影響からの物流不全による悪いインフレ傾向が見受けられますが、日銀が現在の金融緩和政策...
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