今年、建築会社や工務店の倒産リスクに注意が必要な理由。給湯器遅延。銀行を訴えてもダメ。

いよいよ4月。新年度の始まりです。ただ、最近は嫌なニュースが増えていますね。2年以上にわたるコロナ禍が原因によるものの他、近頃はウクライナ情勢も世界の産業に影響を及ぼし始めています。

■ 住宅設備・建築資材納期遅延

最近、大家業界で特に影響を及ぼしている問題の一つに給湯器の納期遅延があげられます。新型コロナウイルスの感染拡大や世界的な電子部品等の供給不足により、メーカーの生産に支障が出て、発注しても、数カ月待たされるケースが続出しています。

私が所有している築20年を過ぎた一棟物マンションでは、ここ数年給湯器が逐次故障しています。メーカーにも修理部品がないことが多くなったので、故障したら即交換するようにしていました。

昨年暮れ頃に、いつものように給湯器の交換をガス工事業者に依頼したところ、交換するまで発注から10日間ほどかかりました。それも、いつも交換していた製品の在庫がなく、ひとつグレードを上げた製品で代用しました。

その時、業者さんから給湯器が、すぐには手に入らなくなってきていることを聞きました。ガス給湯器が使えないと入居者さんに多大な迷惑をかけてしまいます。そのため、年が明けてから、故障時...