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法人を活用した【4つの節税ノウハウ】とそのメリット

岡元公夫さん_画像 第21話

前回は、どうして資産管理会社を使うと節税になるかの概略を説明しました。その主な理由は以下の通りでした。

1、所得を分散することによって累進税率の低下をはかる
2、所得税率と法人税率の格差を利用する
3、生前贈与と同様の効果があり、相続税対策として有効


今回は、前回の続きとして、
【 法人を活用した4つの具体的な節税手法 】について説明します。

1)退職金が経費として支給できる

個人の大家さんの場合、本人や専従者に対しては退職金を支給できませんが、法人の場合はそれが可能です。適正な退職金は損金となります。
退職金の所得税率は、通常の所得税よりもかなり優遇されています。本人や家族を役員にして、退職金を支給することで節税を図ることができます。

2)生命保険料を損金にできる

個人の場合、生命保険料の控除には限度がありますが、法人の場合は自由度が拡がります。
掛け捨ての定期保険ですと、支払保険料を全額損金算入できます。
これに類似する商品として逓増定期保険などがあり、退職金と組み合わせると効果的な節税を図れることがあります。

※ただし、保険会社・税理士ときちんと条件について調整しないと、節税効果が得られない場合もありますのでお気をつけて。

3)小規模企業共済に加入できる

生命保険以外に退職金と組み合わせて節税効果の得られる制度として小規模企業共済があります。
小規模企業共済は、個人事業をやめた時、会社の役員を退職した時などの生活資金等をあらかじめ積み立てておくための共済制度です。
掛金月額は、1,000円〜7万円までの範囲内で選択できます。

掛金は税法上、全額を所得から控除できます。
共済契約者は、払い込んだ掛金合計額の7割〜9割の範囲内で、事業資金などの貸付けも受けられるので、新規に収益不動産を取得するときのようなスポット的に資金が必要な時の資金繰りにも活用できます。

加入できるのは、個人事業主や会社等の役員の方です。個人事業主も加入できるとありますが、「 給与所得者が、副業的にアパート・マンションなどを経営している場合は加入できない 」と明記されています。
つまり、サラリーマン大家さんは加入できません。
しかし、法人を設立して、その法人の役員になれば加入できます。

4)少人数私募債が発行できる

少人数私募債とは、募集の対象者は経営者個人、経営者の親族、知人などの縁故者で、購入者は50名未満に限定される発行手続きが簡単な社債です。
資産管理会社で収益不動産を取得する場合、個人の場合と同様に、金融機関から融資を受けて自己資金と合わせて取得するケースが大半です。

会社に元々ある資金と金融機関からの融資額だけで収益不動産の取得に必要な金額に足りない場合、資産管理会社のオーナーやその家族が足りない金額を提供することになります。
この場合、通常は貸付金の形式で、オーナー等個人から資産管理会社に資金を提供します。

ただ、資産管理会社を作るオーナーは、既に高額所得者であるケースが一般的です。 貸付利息を受け取ると、その利息はサラリーマンとしての給与所得や大家さんとしての不動産所得と合算され、その合算した所得に総合課税されるので、受け取った貸付利息の50%ほどが課税されることもあります。

税務上は個人から法人にお金を貸し付ける場合、利息を取らなくても問題ありませんので、オーナー個人が高額所得者の場合は、無利息で法人に貸し付けるケースも良く見られます。

では、少人数私募債が発行できることの何がメリットかというと、「 貸付金 」から「 社債 」に形式が変わることで、利息にかかる税率が変わることです。

「 貸付金の利息 」の場合は総合課税ですので、高額所得者の場合、税率は50%ほどになります。
これに対して、少人数私募債の場合、「 社債の利息 」となり、「 貸付金の利息 」のような総合課税ではなく、税率20%の源泉分離課税が適用されます。
そして、その利息は会社側では貸付金に対する利息と同様に損金となります。

法人とオーナー個人の所得金額のバランスにもよりますが、法人から個人に利息を支払わないという選択をするより、下記の例のように支払った方が節税になるケースもあります。

( 例 )資産管理法人から個人に社債利息100万円を支払う。
法人の法人税・住民税率が35.2%の場合、法人の支払う税金は352,000円減少。個人は20%の源泉分離課税が適用され、200,000円徴求される。
⇒よって、差額の152,000円が節税となる。

このように法人化することにより、いろいろな節税メリットが享受できます。
ただし、実務上は、きちんと事務手続きをふまなければいけないことも多いので、実際に節税に活用する場合は、事前に税理士・専門家に相談するようにしてください。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 岡元公夫さん

岡元さん

岡元公夫さんのブログ

年はアラフォー。
亡き父と2代続けての元メガバンカー。
銀行員時代は、東証一部上場の大手不動産会社から 個人の大家さんまで、融資主体に幅広く担当。 実家は祖父の代からの小規模ながらの大家さん。

■ 経歴

□2004年
実家の跡を継ぎ、東京城北エリアでマンション・アパート・戸建を取得開始。

□2008年2月
不動産賃貸業の修行の為、不動産開発・運営会社に転職し、プロパティマネジメントの責任者となる。

□2009年10月
不動産収入が年間6千万円ほどになり、デッドクロスもクリアできる目途がついたことから、サラリーマンを卒業。

□2011年
東京エステートバンク株式会社(東京房屋®)を設立。国内・台湾・中国の投資家・会社経営者の方にコンサルティングを行っている。

■ 所有物件

□築35年RCマンション
 1LDK×4戸、2K×8戸

□築20年RCマンション
 1R×10戸

□築13年鉄骨マンション
 2LDK×6戸、2DK×6戸

□築5年木造アパート
 1R×5戸、2DK×2戸

□登記上築52年(実態は新築同様)
 木造戸建 2LDK×1戸

□区分所有マンション 2LDK×1戸
  合計 45戸

□駐車場12台
 バイクガレージ26台

H22/9に築古戸建1戸取得
H23/9に築古戸建1戸取得
現在、料理中

■ 保有資格

・宅地建物取引主任者
・ファイナンシャルプランナー
・その他生損保等金融関連諸々

■ 税理士試験科目合格
 (簿・財・相・固)


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