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Airbnbなどの民泊はこれからどうなるのか?

岡元公夫さん_画像 第83話

この半年ぐらいで、Airbnbなどの民泊の話題をアチコチで耳にするようになりました。大家さんの集まりのみならず、不動産仲介業界でも話題になっています。そして旧知の旅館・ホテル経営者の方々ともよく情報交換しています。

民泊については、昨年7月の私の健美家コラム第58話「 築古区分でも高収益を目指せる賃貸新ビジネス! 」で書きましたが、それから状況が大きく進んでいますので、現状と今後の展開について述べたいと思います。

■ 宿泊需要の高まり

ここ最近の円安やビザの緩和等の政策の影響で、外国から日本への旅行者が急激に増えています。訪日外国人旅行者は、2012年の830万人から、今年は2,000万人近くまで増える見込みです。

政府は、これまで2020年に2,000万人という目標を掲げていましたが、既に達成目前に迫り、更に増やそうとして、いろいろと新しい施策を検討しています。

しかし、増える訪日外国人旅行者を受け入れる宿泊施設は足りていません。東京や大阪などでは、観光客でビジネスホテルの予約が一杯で、出張目的のビジネスマンが泊まれず、泊まれても一泊3万円を超すこともあります。

また、地方でも祭りなどのイベントがある時やその地域のオンシーズンの時に宿泊施設が足りなく、宿があれば来て貰えたであろう観光客を取りこぼしていることがあります。

では、ホテルや旅館を増やせばいいのではというと、そう簡単な話ではありません。私は10年ぐらい前の銀行員時代に法人融資を担当していましたが、当時はホテル・旅館業は構造不況業種でした。

今は回復してきてはいますが、地域によっては引き続き低迷しているところもありますし、また今は繁忙しているところも、中長期的に続くという保証はありません。

土地を取得して、新たにホテル・旅館を建設するとなると、その資金の回収に数十年掛かるのが普通です。

世界的な経済不況や事件、そして天災の影響等により、出張のビジネスマンや観光客が減ることもあります。通常でも、観光地や地方などでは、土日や連休、イベントがある時以外は、既存のホテル・旅館ですら空いていることもあります。

ホテル・旅館は、平日と土日といった週内でも、シーズンによっても一年の内に繁閑の波があります。それなのに、繁忙のピークに合わせて施設を新たに増やせば、業界全体では、施設過剰になってしまいます。

■ 既存資源の有効活用による宿泊施設の供給

宿泊需要に対し宿泊施設の供給が不足しているのに対し、日本は現在、空き家問題に直面しています。

総務省の住宅・土地統計調査によると2013年の日本の空き家数は820万戸、空き家率は13.5%。そして、人口減やいまだに新築物件が多く建てられることにより、その数や割合は更に増加する傾向にあります。

それら既存の余剰住宅を民泊として利用することは、既存資源の有効活用になり、まだ使える住宅を廃棄し、新たにホテルや旅館などの施設を建てるより環境にも優しいといえるでしょう。

また、ホテル・旅館は、そこで働く人材の不足にも悩んでいます。サラリーマンの方は、勤務で平日は民泊の運営ができないとしても、土日や連休などの勤め先の勤務がない時には運営できるかもしれません。人的資源の有効活用の点からも、民泊は理にかなっています。

■ 行政の動き

宿泊施設やそこで働く従業員不足を補い、日本を活性化する点で、民泊は有効な手段であると、私は思います。ここで、最近の行政の動きについて説明します。

国は、昨年からの国家戦略特別区域会議において、一定の条件下のもと民泊を許可できるよう、国家戦略的特区での旅館業法に関する規制緩和を進めつつあります。

今年の6月に閣議決定した規制改革実施計画では、インターネットを通じ宿泊者を募集する一般住宅、別荘等を活用した民泊サービスについては、関係省庁において実態の把握等を行った上で、旅館・ホテルとの競争条件を含め、幅広い観点から検討し、来年に結論を得るとしています。

そして、政府の規制改革会議は先月に、来年6月にまとめる実施計画に向けた議論に着手しました。

規制緩和で外国人観光客の増加による宿泊施設不足に対応するとし、ネットなどを使って宿泊者を集めることについても、厚生労働省と観光庁が検討会を立ち上げて議論し、規制改革会議に報告することとなりました。

地方自治体でも具体的な動きが出ています。

大阪府議会では、先月にマンションなどの空き部屋を滞在施設として賃貸することを認めた国家戦略特区法に基づく条例が全国で初めて可決されました。また、東京都大田区も来年1月の施行を目指して条例案を近く区議会に提案する方針です。

次回のコラムに続きます。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 岡元公夫さん

岡元さん

岡元公夫さんのブログ

年はアラフォー。
亡き父と2代続けての元メガバンカー。
銀行員時代は、東証一部上場の大手不動産会社から 個人の大家さんまで、融資主体に幅広く担当。 実家は祖父の代からの小規模ながらの大家さん。

■ 経歴

□2004年
実家の跡を継ぎ、東京城北エリアでマンション・アパート・戸建を取得開始。

□2008年2月
不動産賃貸業の修行の為、不動産開発・運営会社に転職し、プロパティマネジメントの責任者となる。

□2009年10月
不動産収入が年間6千万円ほどになり、デッドクロスもクリアできる目途がついたことから、サラリーマンを卒業。

□2011年
東京エステートバンク株式会社(東京房屋®)を設立。国内・台湾・中国の投資家・会社経営者の方にコンサルティングを行っている。

■ 所有物件

□築35年RCマンション
 1LDK×4戸、2K×8戸

□築20年RCマンション
 1R×10戸

□築13年鉄骨マンション
 2LDK×6戸、2DK×6戸

□築5年木造アパート
 1R×5戸、2DK×2戸

□登記上築52年(実態は新築同様)
 木造戸建 2LDK×1戸

□区分所有マンション 2LDK×1戸
  合計 45戸

□駐車場12台
 バイクガレージ26台

H22/9に築古戸建1戸取得
H23/9に築古戸建1戸取得
現在、料理中

■ 保有資格

・宅地建物取引主任者
・ファイナンシャルプランナー
・その他生損保等金融関連諸々

■ 税理士試験科目合格
 (簿・財・相・固)


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