• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

9,336アクセス

火災発生で痛感した「入居審査」の重要性

ぺんたさん_画像 ぺんたさん 第48話

2020/1/10 掲載

こんにちは、ぺんたです。いまから2年半ほど前、アパートから火災が発生しました。幸い3DK一部屋が全焼しただけで延焼は免れ、死者や怪我人も出ませんでしたのでそういう意味では不幸中の幸いでした。

この一件で痛感したのは「 入居審査って本当に大事なんだな・・・ 」ということでした。どういうことか、事件の顛末から詳しくご紹介したいと思います。

■ 朝5時に緊迫した電話が・・・

その日はたしか日曜日だったと思います。朝5時に携帯が鳴りました。管理会社の社長さんからで、その声から緊張している様子がわかりました。

「 ○○アパートの20×号室から出火しました。いまはもう鎮火していますが、消防がオーナーさんにも現場に来て欲しいと言っています 」

え! 火事だって!? びっくりして現場に急行しました。到着すると、現場は無残に焼けていました。当時の写真をそのまま掲載しますね。



出火元のキッチンです。天井が焼け落ちて折板屋根が見えています。



キッチン外の共用廊下です。折板が熱でゆがんでしまったため、後日ぜんぶ葺き替えました。



リビングはキッチンよりもマシですが、ひどい有り様です・・・。



真下のお部屋も消火活動のため水浸しになってしまいました。

■ 刑事さんから「 近寄らないほうがいいですよ 」

私は茫然自失で、言葉を失いました。消防署員のほか、現場検証のため警察官も多数おられたのですが、その中に2人の刑事さんが混じっていました。ん? 火災で刑事さん? 事件性があるのかな? と思ったのを覚えています。

しばらくして、若い方の刑事さんから火災の概要を教えてもらいました。このお部屋は60代の女性が契約者だったのですが、その息子( 30代無職 )が真夜中に天ぷらを揚げて誤って出火したとのことでした。

契約者の女性も息子も、私の姿を見ても謝りにも来ません。文句の一言でも言おうかとイライラしていたところ、年長の刑事さんが私のところにやってきました。目つきの鋭い、いかにも刑事さんという人相の方です。

「 大家さん、詳しくは言えないけど、あいつかなり粗暴な奴だから、近寄らないほうがいいですよ 」

その後、消防さんに聞いたところでは消火活動中に泥酔して暴れたり、消火活動そのものを妨害したりしたので刑事さんが出動したそうです。どうやら前科もあるらしいので、刑事さんの指示通り、近寄らないようにしました。

■ その後判明した事実に驚愕

ご迷惑をおかけした他の入居者さんに頭を下げてまわると、いろんな話が聞けました。まず、前日の夕方から息子の友達が多数集まって、ドンチャン騒ぎをしていたそうです。

息子はそれ以前にも駐車場などで目が合うだけでインネンを付けてくるような人物だったそうで、「 あいつはいつか何かをやらかすと思っていました 」と口々におっしゃっていました。

消化活動が始まる前、火の勢いが増す中でも何もせず、駐車場でビールを飲みながら「 みんな死ねやぁぁぁ!! 」などと絶叫していたそうです。

そういう人間ですから、消防に通報したのは火元を出した本人ではありません。隣家が気付いて通報してくれました。管理会社の社長はより詳しい顛末を教えてくれました。

酒盛りが終わって友達が全員帰ったあと、息子は急に天ぷらが食べたくなったらしく、天ぷら油を火にかけたところに電話がかかってきて屋外に・・・。話に夢中になっているうち天ぷら油に引火・・・だそうです。

そして重要な点、息子が抗精神薬の服用者だったということも後からわかりました。私は精神病者をむやみに差別はしませんが、大家という立場上、ほかの入居者さんを守る責任があります。

こういう攻撃的な人物が、どうしてうちのアパートに入ってしまったのでしょうか?

■ 入居審査の盲点

管理会社さんはこういう人物を入居させてしまったことを平謝りされていましたが、入居の経緯を聞くと、無理もないかな・・・と思いました。

お申し込み時にはお母さん1人が「 離婚のため入居する 」という話でした。お母さん自身はつつましやかな人で、特に問題も感じられなかったので受け付け。

保証会社の審査も通り、入居直前になってから「 息子が遠方から帰ってくるので同居します 」とお申し出があり、賃貸借契約書の同居人の欄に名前を追記しただけで済ませたそうです。

以前の住居でも息子が何か騒動を起こし、居づらくなって引っ越したのだと推測されます。息子のことを知られると入居審査が通らないかもしれないので、最初は一人だとウソをついたのでしょう。

入居審査というのは申込者が真実を話しているというのが前提になっていますから、ウソをつかれると見抜くのは容易ではありません。

ただ、最初から息子の存在をオープンにしていたとしても、通常の審査では契約者本人しか見ませんので、通っていた可能性が高いと思います。

今回のようなことが起こった以上、こちらも対策を講じなければなりません。管理会社さんには今後、「 なぜ働き盛りの息子さんが無職? 何かあるのかな? 」という風に、同居人にもアンテナを張って、不審な点があれば突っ込んでインタビューしてくれるように強くお願いしました。

安全な住環境を提供するのが大家の仕事ですので、そこをぬかるわけにはいきません。そういう意味で、入居審査は単に家賃を払ってくれるかだけではなく、注意を払うべきところが他にもある大事なプロセスだと痛感しました。

今回はいささか重たい話になってしまいましたが、大家であれば誰にでも起こりうることです。ここまで火災の顛末と入居審査について書きましたが、次回は火災からの復旧と他入居者への対応について書きたいと思います。

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

プロフィール

■ ぺんたさん



不動産賃貸業
平日は物件のある山口県、週末は家族のいる福岡県在住
家族は妻と二人の息子
ブログ「ぺんたの地方不動産投資日記」

■経歴

□1966年
福岡県北九州市で誕生

□1989年
大阪大学人間科学部卒業
東京の大手電気メーカーに就職

□2000年
3才の長男に発達障害があることがわかり、妻と「この子が20才になるまでにファミリービジネスを作っておこう」と決める

□2005年
義両親の介護のために長年勤めた会社を退社し、福岡へ
退職金で生活しながら、義両親の介護と長男の療育の体制を整える
引っ越しから約半年後に、福岡市内の球団に就職する

□2009年
福岡の球団を辞め、東京に単身赴任
2〜3年のペースで会社を変わりながら不振事業を再生する

□2014年
不動産賃貸業で起業(サラリーマンを卒業)

□2015年
物件のある山口県宇部市と家族の住む福岡の二重生活を始める

■不動産投資の経歴

□2000年
『金持ち父さん・貧乏父さん』を読み、不動産投資に興味を持つ

□2004年
千葉県九十九里に中古アパートを購入するも空室が続き、持ち出し状態に

□2007年
千葉県九十九里のアパートを売却

□2008年〜
福岡の区分マンションを現金で購入
福岡の中古戸建を現金で購入
千葉県山武市の中古戸建を現金で購入

□2012年
福岡市内に2LDK×8戸で1150万円の中古木造アパートを購入(利回り29%)

□2013年
岐阜県恵那市に3DK×16戸で4000万円の中古RCマンションを購入(利回り24%)

□2014年
不動産賃貸業で起業(サラリーマンを卒業)

岐阜県恵那市に3DK×12戸の中古S造マンションを購入(利回り21%)

三重県松阪市に1R×40戸で1億円の中古RCマンションを購入(利回り17%)

□2015年
山口県宇部市に中古S造アパ―トを購入(利回り27%)
平日は宇部市、週末は福岡という二重生活がスタート

□2016年
山口県宇部市で物件を買い進める
恵那市の2棟のマンションと松阪のマンションを売却し、多額のキャピタルゲインを得る

□2017年
10月時点で宇部市内に6棟の物件を購入(利回りは9%〜57%)

所有物件は12棟・138室、満室時の家賃年収は6500万円程
借入れは約3億4000万円(返済比率35%)

ページの
トップへ