融資や物件購入ネタは良く読まれるのですが、意外なことにLED照明ネタもすごく読まれていて、長期休載したときなどは古い記事にもかかわらずアクセスランキングの上位に顔を出すことがあります。皆さんご興味があるようですね(^^ )
そこで今回は、蛍光灯器具はそのままに、LED蛍光灯管に換装する簡単な方法を解説しますね。
■ アパートを購入して最初に行うのは
新しいアパートを購入して私が最初に行うのは、共用部照明の蛍光灯管をLED蛍光灯管に取り替えることです。こういう↓普通の蛍光灯管がついている共用部を・・・

柔らかい雰囲気を出したいため、あえて電球色のLED蛍光灯管に換装します。雰囲気がぜんぜん変わります↓

目的は雰囲気の変更と共用部電気代の節約です。LED化することで電気代を簡単に半減させることができます。いまはLED蛍光灯管がずいぶん安くなりましたので、その費用は比較的短期間で回収することができます。
■ 作業はめっちゃ簡単
この作業って誰にでもできる簡単な作業です。蛍光灯器具についているグローランプってありますよね。紫色に光る小さなランプです。

このグローランプを取り外して、普通の蛍光管をLED蛍光管に取り替えるだけです。めっちゃ簡単でしょ。

難しい理屈は抜きにすると、グローランプはたき火に火を付けるときのライターみたいな役割をしています。これがないと普通の蛍光管は点灯しないのですが、LED蛍光管はグローランプが不要(というか邪魔をする)なので外さないとLED管が点灯しません。
この簡単な作業は、器具一式あたり1分程度で完了し、消費電力が4割から5割ほど削減されますので、電気代も大幅に縮減することができます。
私のやっている作業の中でもっとも簡単でコスパの良い部類に入ります(^^ ) 。しかも電気工事をするわけではありませんから電気工事士の資格も必要ありません!
■ ご注意!グロースターター型だけ!!
ここでぜひご注意いただきたいことがあります。蛍光灯器具には三種類の点灯方式があります。
@グロースターター型
Aラピッドスターター型
Bインバーター型
Aラピッドスターター型
Bインバーター型
これらのうち、上で説明したような簡単なLED化が出来るのは@のグロースターター型の器具だけです。見分け方は簡単で、AとBにはグローランプがありません。グローランプが付いていれば上のやり方が出来るということです。
この記事を書くにあたり最新の情報を調べたところ、LED蛍光管をAとかBの器具に誤って装着してしまう事例が増えているようです。
ラピッドスターターやインバーターの器具にLED蛍光管を誤って取り付けるとこんな↓怖いことになるそうなのでぜひご注意ください。

(出典:日本照明工業会ホームページより)
しかしうちのアパートだけかもしれませんが、共用部照明は例外なくグロー式でした。たぶん一番コストが安いので採用されているのだと思います。そういう意味では共用部照明は非常に高い確率で簡単にLED化できると思っています。
■ LED蛍光管のコストは回収できるか?
普通の蛍光管20Wタイプと同等なのはLED蛍光管10Wタイプと言われています。共用部の照明として使った場合、両者のコストを比較してみます。
毎日17時から翌午前6時まで点灯(1日13時間点灯)とすると1ヶ月・30日間の点灯時間は390時間となります。それをもとに直管電球1本あたりの消費電力量を計算すると・・・
普通の蛍光管の場合は、20W×390h=7,800Wh=7.8kWh
LED蛍光管の場合は、10W×390h=3,900Wh=3.9kWh
LED蛍光管の場合は、10W×390h=3,900Wh=3.9kWh
両者の差は3.9kWh/本となります。共用部の電気代は従量制になっていると思いますが、エイや〜と単価を仮定して計算してみます。
中国地方ではある想定での電力単価が27円/kWhですのでこれを3.9倍すると、「 105.3円 」という数字が導き出されます。これはつまり、LED蛍光管に交換することで電気代が毎月105円浮く・・・ということを意味します。
最近は20W相当タイプのLED蛍光管( 実消費電力10W )は1本600円程度で入手出来ますので、この価格を105円で割り算するとわずか半年足らずでLED蛍光管のコストが回収できて、それ以降はコストダウン効果を満喫できることになります。
ちなみに、LED蛍光管はだいたい40,000時間の寿命があると言われています。( 中華製の粗悪品はその限りではありませんが(^_^; ) 。40,000時間を毎月の使用時間390時間で割り算すると102ヶ月間ものあいだ交換なしで点灯することになります。
このうち最初の6ヶ月間はLED蛍光管の購入費用と相殺されるとして、残り96ヶ月間は毎月105円/本のコストが単純に浮くことになりますので、105円×96ヶ月=10,080円!
普通の蛍光管1本をLED蛍光管に交換するコスト600円で1万円もコストダウンできるわけです。しかも普通の蛍光管の場合もっと頻繁に電球交換が必要ですから、実際にはもっとコストダウンできるわけで「 やらな損ばい! 」と言いたくなります(^^ )
■ 直結工事は必要か?
ところでネットで蛍光灯器具のLED化を調べてみると、「 安定器のバイパス工事 」または「 直結工事 」が必要とする論調が目立ちます。
これはどういうことかというと、蛍光灯器具の中にはこういう↓安定器という部品が組み込まれていて、これ自体が電力を消費するので切り離したほうがいい・・・という議論です。

安定器の表面に「 24W 」という文字が見えますかね? この器具は20Wの蛍光管を光らせるものなのですが、安定器自体が4Wの電力を食うので合計24Wになっています。
直結工事とは安定器を切り離し、LED蛍光管に電源を直結する工事のことです。私も電気業者さんに直結工事を打診したことがありますが、あれこれ言われて結局断られてしまいました。大家さんの中には1箇所1万円のコストをかけて直結してもらっている方もいらっしゃるようです。
さきほどと同じような計算をしてみると、安定器が消費する4Wの電力を省くわけですから、毎月42円のコストダウンに相当します。
1万円の工事費を回収するためには238ヶ月もかかるわけですから、あまり割のいい取引とは言えませんね。( 私は直結工事はいちどもやったことがありません )
電気屋さんからすると既存機器の内部をいじくるわけで、そんな改造責任は負えないということや、どうせだったら新品のLED器具に交換して欲しい・・・といった本音なのかもしれませんね。
■ 丸型のLED蛍光管も
昨年購入した大型物件はこの4月から一括借り上げが終了するので私が手を入れることが出来るようになります。そこの共用灯が丸形の蛍光灯器具↓なんですよね。

こういう丸型をしたLED蛍光管がないのかな〜とネットを探してみたところやはりありました! 例えばこういうやつです。

(出典:Amazonホームページより)
これも直管タイプと同様に、グローランプを外すだけで簡単に換装できるそうです。まだ価格が高い( 1,800円ぐらい )のがタマに傷ですが、ランニングコストの削減ができることは間違いありませんのでこちらも近いうちに使ってみたいと思っています!