■ 33才、不動産業者上がりの大家さんです
僕は東京都出身、神奈川県在住の33歳です。大学卒業後、不動産以外の仕事に3年間従事してから、1棟モノを扱う不動産会社の仕入営業マンとして不動産業界に飛び込みました。
不動産の世界には、大家としてではなく業者としてデビューした、いわば「 不動産業者上がりの大家さん 」です。不動産業者としては、今までに総額百数十億円の不動産売買に携わっております。
24歳でこの業界に飛び込み、27歳で独立開業。29歳からは自身の会社以外に、他人資本の不動産会社の役員を複数社兼任しました。今流行りのM&Aも経験しつつ、31歳の終わりに専業大家になりました。
そして間髪入れずに、32歳で再度1人社長の業者として活動を再開。とは言っても一般のお客様を対象とはせず、店舗を構えたわけでもないため実働はわずか。週休5~6日で「 ほぼ毎日ステイホーム 」の生活をしています。
こんな風に書くと、とっつきにくいゴリゴリの不動産経営者/営業マンに思われてしまいそうですが、実際の僕は牛丼が大好きで、愛用のUNIQLOの無地Tシャツにはいつも娘がつけたご飯粒が張り付いているような人間です。
余談ですが、僕は音楽が好きで、中学生の時に、レッチリ( レッドホットチリペッパーズ )というバンドに憧れ、肩にレッチリのマークを、カッターで少量の血を流しながら彫ったことがあります。
刺青でなかったのが功を奏し、今は温泉やスーパー銭湯を楽しむことができています。あの時、刺青を掘るお金がなかったことに感謝しますw。今は不動産のおかげでお金はできましたが、刺青は入れませんw
■ 不動産投資で自己破産/自殺したサラリーマン
ここからは真面目にいきます。
不動産投資は、僕が今まさに実践できているように、「 自分と家族の人生を助けてくれる( 特に時間的な助けは大きい )」素晴らしいものです。
ただ、一方で「 誰もがそんなにうまくいく業界でもない 」と思っています。不動産業者時代に、それを痛感する出来事がありました。僕は、悲しいことに「 不動産投資によって人の命が絶たれる 」その瞬間に直面したのです。
実際に亡くなられた瞬間を見たわけでも、私がそのきっかけとなるような悪い事をしたわけでもありませんが、確かに私の人生と亡くなった方の人生がリンクした瞬間がありました。詳細は大家列伝をご覧いただければと思います。
参照:自殺したサラリーマン大家からのLINE。「大家のプーさん」が情報発信をする理由
業者時代に出会う不動産投資家の方や、それを目指される方々は、皆熱心でした。僕のような小さな会社の経営者にアポイントを取って足を運んでこられ、初回からご自身の資産背景や人生の目標などを、お話しして下さいます。
その中には、既に取り返しのつかない物件を購入している方もいました。危ない物件に突っ込もうとしている人もいました。
「 僕なら絶対買いません。そういう物件を買ったらずっと苦労することになりますよ 」
相談に来たといいながら、真正面から反対する僕の声は彼らの耳には届かない様子でした。もう「 買う 」と決めていて、それを肯定してくれる人を探しているようでした。
「 この人は、遅かれ早かれ、取り返しのつかないような危険な物件を購入してしまうだろう… 」
そういう予感はたいてい的中しました。そして、僕がそう感じた方々のほぼ100%が、その後で自己破産or自殺しました。
その方の家族から、あるいは不動産業者仲間を経由して、悲惨な話が耳に届くと、ショックを受けました。「 不動産って人が死んじゃうんだな 」。僕が対応した方は普通のサラリーマンで、小さなお子さんもいらっしゃいました。
不動産投資で豊かになるつもりが、こんなことになってしまうのはおかしい。こんなことになるくらいなら、不動産投資なんかせずに、お小遣いが少ないな~なんて思いながらも、家族と普通の生活を送っていればよかったのに・・・。
■ 僕が不動産投資をしながら「 情報発信 」をする理由
その頃から、不動産投資を始める方に、「 成功する前にまず、失敗しないこと 」を伝えたいと思うようになりました。何を言っても、「 お前のポジショントークだろ 」と言われるかもしれないけど、自分の心に従って、やるだけやってみようと決めました。
「 僕は僕なりに、誠実に仕事をしていく 」
「 今できることをやって、実績を作ってから、情報発信をしていく 」
そう決めて不動産仲介/転売業に精を出す日々でした。その後、ふとしたことをきっかけに、31歳の終わりにいくつも走らせていたビジネスをほぼ清算し、FIREしました。( そのきっかけ等については、また別の機会で紹介できればと思います )
急に毎日がヒマになりました。
家族との時間をたくさんとっても、更に時間が余る。
ずっと想い続けていたこと、「 不動産で失敗する人をなくすための活動 」を実現するタイミングが来たのでした。そこから、「 大家のプーさん 」としての情報発信を始めました。ですので、今回のコラムのお話はとてもありがたい気持ちですし、気合も入っています。
■ 不動産投資で失敗する人の共通点
記念すべき第1回目のコラムですが、これが最もお伝えしたいことです。
「 失敗するくらいなら、不動産投資はやらないで! 」
僕のこれまでの人生を振り返ると、「 失敗から学んだこと 」はたくさんあります。でも、「 失敗する前提 」で不動産に突っ込むのは得策ではありません。不動産は一発の失敗で人生を棒に振ることもあるのですから。
僕が見てきた「 失敗する人 」の5パターンを次に羅列します。
・「 融資がつく 」から不動産を買う
・「 信頼できる人 」にすすめられたから不動産を買う
・「 賃貸需要や賃貸条件 」を知らないのに不動産を買う
・「 利回り10%だったら優秀 」という言葉を信じて不動産を買う
・「 何かあっても、誰かが何とかしてくれるだろう 」という気持ちで不動産を買う
・「 信頼できる人 」にすすめられたから不動産を買う
・「 賃貸需要や賃貸条件 」を知らないのに不動産を買う
・「 利回り10%だったら優秀 」という言葉を信じて不動産を買う
・「 何かあっても、誰かが何とかしてくれるだろう 」という気持ちで不動産を買う
ご自身に当てはまる項目はいくつありましたか?
一つでも当てはまったら、不動産投資は「 もれなく 」失敗します。
特に大きなミスを招くのは、一番の「 融資がつくから不動産を買う 」です。自己破産や自殺に追い込まれた方もここに引っ張られて儲からない物件を買っていました。
融資( レバレッジ )は便利なものです。しかし、使い方を間違えると、人生が壊れます。大切な家族を悲しませることになります。
■ このコラムを読んで下さった/これからも読んで下さる皆さまへ
皆さんが思われる程、不動産は「 他力本願 」で上手くいく世界ではありません。しかし、しっかり勉強して、失敗を回避するやり方をすれば、うまくいくことも可能です。
今後、皆さまのお役に立てるような発信に努めてまいります、今後ともよろしくお願い致します!
不動産投資は慎重に。