• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

4,829アクセス

貸会議室トラブル編。おそうじ業者が見た貸会議室の裏側!

その道のプロ/矢島マーシャさん_画像 その道のプロ/矢島マーシャさん

2019/7/31 掲載

前回は「 貸会議室の投資って、ぶっちゃけどうなの? 」についてでした。見逃された方、よろしければ今からでもご覧くださいね。

参照:貸会議室の投資って、ぶっちゃけどうなの? おそうじ業者が見た【勝てる貸会議室 3つの極意】

第二回目の今回は、貸会議室に関するトラブルがテーマです。わたしがおそうじのために訪問した貸会議室の多くは、雑居ビルの一室でした。居住者だけのマンションというのはありません。それでもいろいろな事件が起きました。

■ お客さまの使い方編。元に戻してはくれません

おそうじのサイクルは、物件ごとにバラバラです。数日から週に一度、月に2回など。オーナー様の要望に合わせてうかがいます。退室の度にそうじするという部屋は、一室もありませんでした。

掃除はなるべく20分以内で終わらせていましたが、状況によっては60分前後かかることもあれば10分で終わることもありました。いいお客さまが続けばいいのですが、そうでないときはおそうじの時間が長くなりました( 涙 )。

<具体例>
・ホワイトボードの文字が消えていない
・ホワイトボードに間違えて油性ペンで書かれている
・イスがベランダに放置(喫煙跡あり)
・文房具や延長コードなどの備品がグチャグチャ
・USBなどコード類がなくなっている
・USBなどコード類が逆に増えている
・消しゴムのカスやゴミがそのまま
・生ごみそのままで虫発生
・髪の毛散乱(美容室の代用?)
・トイレ汚れ強
・「 開けないで 」というカーテンや扉が開いている

多くの部屋に「 使用後は元に戻してください 」という張り紙がありました。そうじきも見えるところに置き、ウェットシートやペーパータオルなども「 ご自由にどうぞ 」と設置してあります。でも、効果はほとんどありませんでした。

毎回おそうじに入るわけではないので、タイミングによっては汚れた部屋を使うことになった人もいます。そういう時は、口コミに書かれてしまうのですが、それでも予約は入っていました。

荒れる部屋の特徴ですが、立地でいえば渋谷区宇田川町の部屋の荒らされ度は高かったです。ゴミを扉の中に隠してあったり、トイレが故障したままだったり、禁煙なのに吸い殻が落ちていたり…。ここは20代の利用者が多いのが特徴でした。

嘔吐物があったこともあります。このときはおそうじに入ったのがその直後で利用者がわかったため、処理費用として別途500円いただきました。新宿や渋谷では、酒盛りに使う人もいるようです。

設備が壊れると修理にはお金がかかりますが、誰が壊したかわからないため、ほとんどのケースでオーナーさんが自分のお金で修理します。中には、直さずにそのままというオーナーさんもいて、こういう部屋はどんどんみすぼらしくなっていきました。

■ お客さまは俳優編。空室のはずが、誰かいる!?

おそうじに入る時間ですが、クライアントさまの多くは、おそうじのために枠をおさえてくださいました。しかし、交通事情や部屋の状況、わたしの未熟さもあり、時間通りにまわることができないことが続きました。

せっかく時間を抑えてもらっているのに( その時間は予約が入れられなくなってしまう )それでは申し訳ないので、ある時から枠を抑えるのをやめて、予約のない時間を見計らって作業に入るようになりました。

すると、予約が入っていないはずの部屋に人がいることがしばしばありました。

「 あれ? 予約したはずですが… 」
「 あれ? 延長したはずですが… 」
「 ちょっと早く着いてしまいました( まだ50分も前ですが ) 」
「 今、出ます!( すでに30分経過しています ) 」


インターホンを押すと、若干コントチックな感じで上のようなお返事が返ってきます。もちろん本当の方もいらっしゃるのでしょうが、常習の方( 顔を覚えていました )もいらっしゃいました。

なぜ、勝手に入れるの? と疑問に思う方は多いと思います。ここでは詳しくはかけないのですが、オーナー様は予約時間外に入室されるリスクより、手間がかからないことを優先する傾向にありました。

キーボックスを設置しても、「 キーボックスが開かない 」、「 キーボックスが見つからない 」、「 カギがない( 前の人が戻していない ) 」などの連絡が入るとかえって面倒が増えてしまいます。この部分は皆さん、頭を悩まされていました。

最近は留守の部屋の入室を管理するために、遠隔で開閉を管理できるシステムなども増えているようなので、今後、こういうトラブルが減っていくといいなと思います。

■ 建物設備のトラブル編。虫と異臭といたちごっこ

貸会議室の入っている建物は古いところが多かったせいか、設備のトラブルもよくありました。

・トイレの故障
・エアコンの故障
・ホワイトボード落下
・椅子破損
・窓クレッセント壊れ
・スクロールカーテン・ブラインドカーテンの破損
・室内扉があかない
・浴室や排水口に虫
・排水異臭
・蛇口から水が出ない
・電気がつかない
・文房具や備品などの損傷
・壁に穴・傷・汚れ

どこまでわたしが対応するのか、クライアントさまと報連相しながら解決するのですが、このやり取りに時間が取られました。レスポンスの速いオーナーさまはいいのですが、そうでないと動けません。

水周りのトラブルは特に困りました。虫も冬はいいのですが、夏はチョウバエがチョロチョロと…。市販のパイプマンや洗浄剤などを試したものの、決定的な解決はできないまま、その部屋は撤退となりました。

■ 建物近隣トラブル編。うれしくない壁ドン

中には、おそうじに行くたびに怖い思いをした部屋もありました。

・そうじをはじめると隣から”ドンドンドン”とものすごい勢いで壁をたたかれる
・掃除中にドアが開いてバタンと閉まる
・管理人さんに毎回いやな顔をされる
・玄関ドアに「 居住者がいるから出ていけ! 」と毎回張り紙を貼られる
・部屋に入るとヒンヤリする
・トイレットペーパーが異常なスピートでなくなる
・不法侵入( ホームレスさんの残り香 )

隣からドンドンされる部屋や、ドアをバタンとされる部屋は、行くたびに緊張しました。クライアントさまに相談しても、「 様子を見ましょう 」という回答が多く、正直、きつかったです。毎回「 大丈夫、冷静に 」と深呼吸しながら、駆け足で掃除をしていました。

入室しただけでヒンヤリして、なぜか人の気配がするお部屋もありました。怖すぎて、すぐに塩と酒でお清めしたのですが、何度か通うと、気配がなくなりました。そういえば、部屋の前に突然、盛り塩がされていたこともありました…。

隣からドンドンされる部屋は、オーナーが話に行ったところ、サイコパスのような方だったそうです( 会話にならなかったようです )。結局、撤退しましたが、このときは正直、ホッとしました。

■ まとめ:ポイントはキレイをキープ

トラブルを防ぐ方法ですが、「 マメに現場に行って、キレイをキープする 」くらいしかないと思います。いわゆる「 割れ窓理論 」で、汚れた部屋はますます汚れます。ただ、きれいな部屋でもドーンとゴミを置いていかれてしまうこともあり、完全には防げません。

それと、“ご予約ありがとうございます!” ”ひざかけご自由にどうぞ ”というメッセージがあるなど、「 オーナー様の気配がある部屋 」は、汚されにくい気がしました。あとは横浜の部屋はたいていキレイに使われていたので、場所がらもありそうです。

おそうじの掃除を始めて3年、わたしも初めてなら、オーナーも初めてという方が多く、手探りでここまでやってきました。最初の頃はビフォーとアフターの写真を送っていたのですが、今はアフターだけ送っているなど、作業はどんどん効率化しています。

ただ、定期的にアクシデント的な事が起こるのは、当時も今も同じです。ここまで読まれた方は、「 貸会議室って大変〜 」と思われたかもしれません。でも、一つの部屋で全部起きているわけではなく、別々の部屋の事例ですのでご安心ください( 笑 )。

次回、最終回は、総集編をお送りします。そうじ業者から見た「 理想の貸会議室 」って? 各クライアントさまが試行錯誤されてたどり着いたナイスアイディアを元に、理想の部屋を提案してみようと思います。よろしければ、ご覧になってくださいね。

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

プロフィール

■ 矢島マーシャ(やじま まーしゃ)

yajimasan

ライダーライター/介護整掃師
HP: Marsha Yajima Official Web Site


■ 経歴

20年間水道設備業の会社に従事。
2015年脱サラしフリーランスの世界へ。
雑誌やWEBで執筆する傍らおそうじの会社を開業。
そのお掃除案件一軒目が貸会議室の清掃だった。
以後3年で延べ3,000室以上の清掃を行う。

ページの
トップへ