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外注もアリ!アパート駐車場、太陽光用地、更地、花壇、竹等の除草のコツ【後編】

その道のプロ/森雅也さん_画像


■ 舗装の割れ目から生えてくる雑草の除草法

前回に続き、除草のノウハウを紹介します。アパートの場合、除草の手間を省くため、駐車場など広いスペースは舗装するのが一般的です。しかし、舗装の割れ目や継ぎ目、建物の基礎との間など、ありとあらゆる隙間から雑草は容赦なく生えてきます。



これはビニールハウス周りの除草と全く同じで、基本的に除草剤で処理をするしかありません。砂利の隙間から草が生える場合は、消石灰を撒いておくと、pHが高くなりしばらくは抑えられます( 雨で流れると、また生えてきますが… )。

また、モルタルに炭を入れて黒くして隙間を塞ぐといいという話を大家仲間から聞きました。コンクリートにモルタルを塗る場合は、吸水調整剤を塗ってからモルタルを打ちましょう。

雑草が大きく育っており、一刻も早く、草ごと取り除きたい場合は鎌で刈り取ります。放置しておくと根から出る根酸で、どんどん割れ目が広がります。

イネ科の雑草ですと、「 分けつ 」といって刈り取って1週間程度で根本から新芽が出てきます。新芽が出たところにグリホサート系の除草剤をかけておくと、1ヶ月以上は生えてきません。

駐車場のアスファルトと側溝の隙間にびっしりと生えているような場合は、刈払機にナイロンコードを装着して刈り取ると楽に処理できます。



この場合、小石が激しく飛び散りますので、自分が怪我をしないための装備と、飛び散った石が通行人や車に当たらないようにする配慮が必要です。都会の物件ではやめておいたほうがいいでしょう。

■ 花壇の除草について

花壇の除草についてです。花より雑草のほうが生育旺盛なため、頻繁に手入れできない場合は、草ボウボウになります。おすすめは防草シートを敷き詰めることです。花壇の世話を入居者に依頼するものいいかもしれません。



アパート、マンションの場合は除草剤、鎌、ハサミで処理できると思います。

■放置すると後が大変。更地の除草法

更地も放置すると、大変なことになります。腰程度まで草が伸びると、除草剤をかけること自体が困難になります。その場合は刈払い機で刈ったあとに、除草剤をかけることになります。



敷地が広い場合には、加藤ひろゆき先生が提案している、「 ぶったるんだ除草 」がおすすめです。私も軽トラックで実施してから除草剤をかけたら、楽に処理できることがわかりました!

ぶったるんだ除草とは車で行ったり来たりして草を踏み潰すことです。( 車に多少傷がつくことがあるので、高級車では難しいですが )。多少踏み残しがあっても大丈夫です。その後に除草剤を散布するのがポイントです。

300坪ぐらいある更地がジャングルになっている場合で、ぶったるんだ除草もできない場合、素人にはちょっと手に負えません。土建屋や造園業者に処理をお願いするのが無難ですが、コストの関係で、毎回業者を呼ぶわけにもいかないという方も多いと思います。

自分たちで処理する場合は、刈払い機を使って2〜3人でひたすら切るか、重機リース屋でハンマーナイフモアを借りて使うのがいいと思います。ハンマーナイフモアは草を切り刻むので、切った草がじゃまになりませんし、仮払い機に比べて時間も短縮できます。



手押しのものから、乗用型まで各種ありますが、刈幅が60cm幅でキャタピラの付いているタイプが使いやすいでしょう。太陽光のパネルの間にも入るはずです。軽トラックに積載できます。

購入する場合は30万程度ですので、リースがいいと思います。もしくは、太陽光の除草の請負をすればすぐに元を取れそうです( 笑 )

■ やっかいな竹はどうするか?

地方の物件で竹が庭に侵入している場合や、購入した土地に竹が生えている場合の対処法です。時間に余裕があればですが、竹に除草剤を注入するやり方がおすすめです。

夏に節と節の間にドリルで穴を開けて除草剤を注入します。ポンプ式のシャンプー容器に入れて、2プッシュが適量です。すべての竹に注入し、穴をガムテープで塞いでおくと、3〜5ヶ月で枯れます。

竹の地下茎は15メートルぐらい伸びることもあるので、その範囲ではたけのこを掘らないように、立て札をしてください。また、他人の土地にも竹が生えている場合は事前に承諾をもらっておいたほうがいいでしょう。

竹は切っただけではすぐに生えてきますし、重機で根を除去しても、取り残した地下茎からまた筍が生えてきて、何年かしたら元通りになるという、非常に厄介な植物です。

購入を検討している物件の裏山が竹だった場合、侵入してくることを考えておいたほうがいいでしょう。笹の場合は、原液をハンドスプレーでかけてください。希釈液だと弾いてしまって効かないときがあります。

■3月〜10月にやること、今の時期にやること

さて、草の伸びる時期ですが、私の住む西日本ですと、3月から10月上旬です。この期間は坊主頭の散髪のように、定期的な除草剤散布が必要になります。葉茎処理剤だと2週間、ラウンドアップ系だと1ヶ月ほどがその間隔になります。

ポイントとしては3月に入って、草が伸び始めたところで1回除草剤をかけておくことです。放置しておくと5月頃には手がつけられないほどになりますが、3月に処理して初期の繁殖を抑えることで、あとがラクです。

10月に入れば雑草の成長が止まるので、このタイミングで除草剤かけるか、刈り取っておくと3月まできれいな状態を保てます。

11月の今、できることですが、草がまだ青いなら除草剤散布、枯れているなら刈り取って処分です。背の低い匍匐性の雑草は、放置プレイでOK。そして春になって草が伸び始めたら、早い段階で対処しましょう。

植物を植えて雑草を制する方法もあります。グランドカバープランツと言わる、芝生のような匍匐性で繁殖力の旺盛な植物を植えて、背が高くなる雑草を抑制する方法です。

高速道路の法面に芝生のような処理がされているのを見たことがあると思います。あのイメージです。ただ、全く手入れが不必要ということはなく、背の高い雑草が出てくるので定期的な刈り取りが必要です。

具体的な方法ですが、ホームセンターで芝生のマットを買ってきて植えるか、道路工事に使う、植生シートを使う方法があります。

植生シートとは生分解性のシートに種と肥料を貼り付けてあるものです。平米あたり3から400円程度です。種だけ蒔くよりきれいに生え揃う確率が高くなります。地元の資材屋あるいは楽天やAmazonでも購入可能です。

草が生えやすい、畑のような土質ならシートだけのものですぐに生えてくるでしょうが、造成した土地の場合、肥料分が殆どないので、植生マットと呼ばれるわらやヤシのマットと肥料袋が付いているタイプがいいでしょう。


植生シート


植生マット

使う時は、きれいに草刈りして均してピンで押さえます。シートと地面を密着させるのがポイントです。

■ 除草を外注する場合

農業の除草は枯れていればいいのですが、物件の除草は枯れていても、そこに存在していれば目障りですので、アウトです。これを防ぐにはこまめに除草するしかないのですが、物件数の多い方や遠距離の方は現実的ではありません。

ひとつの対策として、「 外注 」が考えられます。外注先は、大規模な場合は造園業者や土建屋さん、小規模な場合は便利屋さんやシルバー人材センター等があります。

私も過去に、シルバー人材センターと土建屋兼造園業者のようなところに外注しました。シルバー人材センターは除草と剪定の場合、時給ではなく見積もりになると思います。「 月一回、すべての物件の除草をシーズンでお願いしたい 」、という感じで見積もりを取るといいと思います。

土建屋さんへは、3,500坪ほどある敷地の周辺の除草( 法面なので刈払機使用 )を「 時期はおまかせ、シーズン4回程度、年30万円 」という条件で発注しています。

太陽光を持っている方はこういう外注もありじゃないでしょうか? 土建屋さんは、雨の日や、現場の都合で従業員に空きが出たときにやってくれているようです。

広大な場所を自分で作業する場合ですが、真夏は雨の日のほうが体に負担がかかりません。ただし、足場が悪くなるので雨の日の斜面での作業はやめましょう。

■ どこまでやるか。最後はオーナーさんの美意識

まとめると、雑草はこまめに処理するしかありません。当たり前のことで恐縮ですが、プロの農家だけが知っている魔法の機械や薬剤があるわけではなく、私たちもホームセンターに売っているような商品を工夫して使っています。

何が 「 プロ 」かというと、使用するタイミングや機械、除草剤の選択を工夫することで除草を効率化しているという点です。生えないようにするコストと、除草するコストを考えつつ、試行錯誤する日々です。

雑草との戦いは永遠に続きます。雑草が気になるかどうかはオーナーさんの美意識にもよるともいえます。どんなアパートにしたいのか、どんな大家でありたいのか。常に考え、適切な行動をしていければと思っています。

最後に掲載に当たり、協力していただいた皆様に感謝申し上げます。特にふんどし王子さん、ポールさんの宮崎セミナーで聞き取りに協力してくださった皆様、ありがとうございました。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 森雅也(もりまさや)さん

morisan

宮崎県東臼杵郡在住
森とまと農園代表(養液トマト)
ひむか野菜光房(水耕レタス)取締役

森とまと:https://www.mori-tomato.com/
ひむか野菜工房:http://himuka-yasai.jp/
ツイッター:@masaya617

■ 主な経歴

□1972年
大阪府岸和田市で誕生

□1999年
長崎大学卒業
埼玉県所沢市の食品加工メーカーに就職

□2007年
宮崎県に移住、宮崎のトマト農園での研修を受ける

□2008年
独立して就農する

□2013年6月
株式会社ひむか野菜光房設立
水耕レタスの生産を開始

□2019年
・戸建て1戸目を購入
500万円(現金買い)、家賃5.5万円

・商業物件(デイサービス)1軒を購入
1700万円(融資利用)、家賃15.4万
敷地230坪、余地80坪

・戸建て2戸目を購入
120万円(現金買い)、家賃4.5万円
・賃貸併用のメゾネットアパートを計画中

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