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【後編】一代で274棟、家賃年収約43億円の大川護郎さんが語る「数の力」と次の目標

不動産投資-大家列伝/大川護郎さん_画像


昨日の前編に続き、兵庫県姫路市を中心に274棟4911世帯を所有し、家賃年収約43億円という大川護郎さんに登場いただきます。

後編の今日は、苦労の多かった子供時代の話、物件を売らずに増やし続ける理由、次にやりたいこと、大川さんのようになりたい人へのメッセージなどをうかがいました。


■ 父親が事業に失敗、畳も家具も台所もない子供時代を過ごす

華子
これだけの物件を買い続けるには、強い意思が不可欠だと思います。お金持ちになりたい、という思いは昔から持っていたのですか?


大川護郎さん
小さい頃、父親が事業で失敗して、借金取りが出入りするような家だったので、そういう気持ちはありました。家だけは母親名義だったのでなんとか残りましたが、畳も家具も台所も借金のカタに取られて、ネズミも寄り付かないところで暮らしていました。

商売に向いていたのか、小学生の頃は朝5時に家を出て林で取ったクワガタを、1匹1,000円で売っていました。道端でクワガタを並べて遊んでいたら、近所の姫路セントラルパークに向かう渋滞に並んでいた人たちから「 売ってくれ 」と言われたのがきっかけです。多い時は1日で数万円以上になり、お金は母に渡していました。

華子
そんなご苦労があったのですね。心の拠り所はなんだったのでしょう。


大川護郎さん
10才の頃、何かの本で、「 天はその人に乗り越えられない試練を与えない 」という言葉を見て、「 つまり、これは自分の使命なんや 」と思ったんです。「 乗り越えられるんや 」と思うと、生きるための知恵が浮かんできました。

華子
同級生のほとんどが高校に進む中で、中学を出てすぐに働こうと決めたのはなぜですか?


大川護郎さん
野球や小遣いを稼ぐようなことばかりしていて、勉強をしていなかったので、入れる高校がなかったんですよ。よく、貧乏だから進学できなかったと思われますが、それが原因ではないんです( 笑 )。

中学を出て入った新聞販売店では、19才から3年連続で表彰され、収入も増えました。ただ、斜陽産業ですから、先々の不安もあり、不動産投資に興味を持ったのは前に述べたとおりです。

華子
事業を拡大しながら、不動産を買い進めるための時間はどうやって作ったのですか?


大川護郎さん
新聞販売店って忙しそうに見えるでしょう? でも、働いてくれる人がいれば、店長はヒマなんです。ですから、物件情報を見たり、銀行に行ったりする時間はありました。そういう意味でも、融資の点からみても、サラリーマン時代に不動産投資を始めてよかったです。



■ 全国で5,000室、1万室と買い進めていきたい

華子
新聞の仕事が不動産業の役に立っていることはありますか?


大川護郎さん
あります。新聞は部数が多くなるほど、取引相手との仕事がやりやすくなります。大家業も同じです。火災保険も、プロパンガスも、自動販売機も、管理会社との交渉も、数が増えれば増えるほど、有利になる。100より200、200より400、400より800の方が強いんです。

ですから、物件はこれからも買っていくつもりです。今は姫路が中心ですが、条件が合って融資がつけば、全国にエリアを広げて、5,000室、1万室と買い進めていきたいですね。

華子
入居付けについては、どんな工夫をされていますか?


大川護郎さん
広い物件を買い、安い賃料で貸すことです。私は60平米〜70平米くらいの物件が好きで、全室の広さの平均は54平米あります。さらに、相場よりも家賃を安くすることで入居率を高めています。平均家賃は7万円くらいです。

華子
安く買って、稼働率を上げて、売却するというスキームで利益を上げている方もいます。大川さんは、売却はしないのですか?


大川護郎さん
しません。物件を売ったお金で、同じような物件をまた買えるとは限らないからです。私が知る限り、キャピタルゲインメインで長く続いている会社はほんの一握りです。

売却で利益を確定させて現金を厚くして、それを持っているならいいかもしれません。でも、入った現金でまた物件を買う場合、延々と売買を続けることになります。

市場には一定の割合で転換期が来ますから、途中で売れないタイミングや融資のつかないタイミングが来ます。売買が前提にあるスキームは、そこを超えられずに破綻する可能性が高いと思います。



■ 目指すは0円賃貸。不動産賃貸業の仕組みを変えていきたい

華子
増えていく物件の管理はどうされているんですか? 電話対応だけでも忙しいと思いますが、社員さんはいるのでしょうか?


大川護郎さん
正社員は二人だけです。不動産に関してはほとんど外注で、すべての物件で管理会社を入れています。事務系は派遣の方にも来てもらっていますが、不動産投資のやり方を伝えているのは社員だけで、この二人は絶対にお金持ちにしてやると決めています。不動産会社の対応も、この二人にまかせています。

実は私は、不動産業界の人があまり好きではありません。地方では管理会社の人間が何か勘違いしていて、「 客をつけてやった 」という態度で威張る人もいます。ウソをつかれて裁判になったこともあります。

私は貧乏でしたが、ずるいことやごまかすことはしないで生きてきました。ですので、卑怯なやり方には腹が立つんです。いずれは、賃貸業者ばかり儲かるこの業界の構造を変えたいという気持ちを持っています。

華子
今ある仕組みの中でがんばるのではなく、仕組み自体を変えていくということですか。


大川護郎さん
はい。1代でここまで来られたのは、神様や母親に「 何かやれ 」と言われているのかなと思うんです。例えば最近は、自分の物件の家賃を0円にして、町に人を呼び込み、姫路の発展につなげていくことを考えています。

私は若い人には夢を持って欲しいと思っています。日本では自殺数が減っているのに、19才未満だけ増えているそうです。それは、日本の父親像を見て若者が将来に希望を持てなくなっていることも理由のひとつといわれています。

この話を聞いた時、「 経営者のせいかもしれない 」と思いました。自分ができることはなんだろうと思った時、家賃がゼロになったら、生活がラクになって、希望が持てる世の中になるかもと思いました。

それに、家賃が0円なら、きっと住みたい人はたくさんやってきて、優秀な方に住んでもらえるはずです。そうなれば、姫路の大学や産業にもプラスになるように思います。できるかわかりませんが、実現したら面白いと思いませんか?

華子
確かに、どんなことが起きるのかとドキドキします。


大川護郎さん
近い将来では、20億円かけて150棟の建物の屋上にアンテナを建て、姫路市内で無料でwifiを使えるサービスを始める予定です。「 すまアド 」というアプリをスマホにダウンロードすると、誰でもフリーwifiを利用できるんです。

もちろん、私の物件の入居者さんも使えます。姫路の人にこのアプリが広がれば、ウェブ広告での売上が見込めます。ウェブなら30秒で送れますし、町単位でエリアも指定できる。新聞の見出しを毎日送れば、駅で新聞を買う人も増えるでしょう。

通信費だけで月に4,000万円かかるので、社員には頭おかしいと言われましたが、やりとげたいと思います( 笑 )。それ以外に、姫路の一等地といわれる場所にホテルを誘致する事業も進めています。



■ 1億円のお金を貯めるコツは、1円を1億回稼ぐこと

華子
やはり、そこでもスケールメリットがカギになるのですね。それだけ大きなお金を動かすには大変なこともあると思います。ピンチの時はどうやって気持ちを落ち着けているのですか?


大川護郎さん
平成9年に亡くなった母のお墓参りによく行きます。家族の存在も大きいです。32才のときに結婚して、子供が7人いるんですが、嫁には「 私のためにもっと稼いでこい! 」「 男ならがんばれ! 」といつもハッパをかけられています( 笑 )。彼女は莫大な借金の保証人になってくれていますから、頭が上がりません。

華子
大川さんにぴったりの奥様ですね( 笑 )。大川さんのようになりたい投資家の方は多いと思います。メッセージをお願いします。


大川護郎さん
「 大川さんだから、できる 」という人がいますが、私の子供時代を見てください。私の方がよっぽどマイナスからのスタートですよ( 笑 )。ですから、誰にでもチャンスはあると思います。

1億円のお金を貯めるコツは、1億円儲かる仕事を探すことではなく、1円を1億回稼ぐことです。一瞬で手に入れたお金は残りません。明日の自分を変えるには、今日、動くこと。一年後の自分を変えることも今日、動くこと。死ぬときに至福を得るのも今日、今、動くことです。

そして、夢を持ちましょう。夢は行動する力になる。夢は生きる力になる。夢は喜びや楽しさを感じる力になる。結局、「 諦めない気持ちでコツコツやる 」ことが、成功する近道だと思います。


華子の編集後記
「子供の頃、自分は大丈夫だったけれど、弟たちはつらかったと思う」。「社員二人は絶対にお金持ちにすると決めている」。言葉の端々に優しさと責任感の強さを感じる大川さん。自分に限界を設けない考え方に、刺激をもらった方も多いのではないでしょうか。出版されたばかりという著書にも注目ですね。大川さん、ありがとうございました。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 大川護郎さん



不動産オーナー
株式会社ANGELO代表
兵庫県姫路市在住
家族は妻と子供7人

■大川護郎さんのプロフィール

□1972年
兵庫県で誕生

□1978年(16才)
中学卒業後、読売新聞販売店入社

□1991年(19才)
読売新聞販売店の所長になり、3年連続表彰を受ける

□1995年(23才)
不動産を買い始める

□2013年(40才)
勤めていた会社を解雇される
新聞販売店として独立。大阪、堺等で6店舗を展開

□2018年(45才)
不動産賃貸業の他、ホテル新築、フリーwifiサービス事業など、地域や若者を元気づける事業を手掛けている

■不動産に関する経歴

□1995年(23才)
ボロボロの不動産を現金で購入

□2003年(30才)
初の借入で一棟物件を購入

□2005年(32才)
9月有限会社FELICE設立

□2009年(36才)
中古収益物件の不動産賃貸再生事業の開始

□2010年(37才)
7棟49室 駐車場24区画を所有

□2011年(38才)
16棟132室 駐車場66区画を所有

□2012年(39才)
31棟353室 駐車場117区画を所有

□2013年(40才)
61棟798室 駐車場229区画を所有
11月 大阪支店設立
11月 神戸支店設立

□2014年(41才)
103棟1,365室 駐車場554区画を所有

□2015年(42才)
136棟2,210室 駐車場944区画を所有

□2016年(43才)
169棟3,321戸 駐車場1,488区画を所有

□2017年(44才)
2月 名古屋支店設立
2月 東京支店設立
241棟4181戸 駐車場1984区画所有

□2018年(46才)
274棟4911室、駐車場2378区画を所有。(姫路市の全世帯数の約1%に相当)

家賃年収は約43億円。その他に、自動販売機、太陽光電、コインランドリー等からの年間約4億円の収入がある。
不動産以外のビジネスも含めた総収入は約57億6,000万円。

■著書

新聞少年が一代で4903世帯の大家になった秘密の話(ぱる出版)



2018年10月に幻冬舎より2作目を出版予定

■大切にしていることベスト3

□1位、感謝
人に助けてもらったことが多く、そのことに感謝しています

□2位、喜び
自分のしたことで人が喜んでくれることが嬉しいです

□3位、夢
大きな夢を達成する、その達成感が力になります


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