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就職経験ナシ。若くして隠居した「ジャンクの女王」さんのアートな生き方と不動産投資術【前編】

不動産投資-大家列伝/LICCAさん_画像


今回の大家列伝は、現代アート作家で、福岡、京都、東京など、日本各地に収益不動産を所有するLICCAさん( ブログ名「 ジャンクの女王 」さん )に登場いただきます。若くしてセミリタイアし、アート活動のかたわら、ノマドライフを満喫するLICCAさんは、どのようにして不動産投資を始め、隠居ライフを手に入れたのか? セオリーに囚われない、ユニークな投資手法にも注目です。


■ 小学生の頃から「 20代で隠居したい 」と思っていた

華子
自己紹介をお願いします。


LICCAさん
大家で現代アート作家のLICCA( リカ )といいます。京都と福岡に一棟ビル、恵比寿と表参道に区分マンションを持っています。

北九州市と京都の物件の一部を住まいにしていて、春と秋は京都、それ以外は北九州市で過ごすことが多いかな。幼いころから、「 20代で隠居したい 」と思っていて、これまで一度も就職をしたことがありません。

華子
アーティストの方に大家列伝に登場いただくのは初めてです。ところで、なぜ、早く隠居したかったんですか?


LICCAさん
おじいさんが家作( かさく:貸家にする目的で作った家 )を持っていたから、店子さんが毎月、家賃を家まで届けに来ていてね。私は留守番がてら、お金を受け取って帳面にハンコを押すっていう手伝いをしながら、こんないい商売はないな〜って思ってたの。

それで、高校生の頃には、「 将来は6戸のアパートを建てて、そのうちの一つに住めば生きていけるな 」って、隠居計画を立てていたんだよね。

親が自営業で景気に左右されている姿を見ていた影響もあるのかな。景気がいいときはものすごく働いて、景気が悪くなっても仕事を取ってくるために、忙しい。あれを見ていたから、余計に自由に憧れたのかもしれないよね。

華子
親御さんとは違う人生を目指すという話はよく聞きますね。


LICCAさん
動機は他にもあるの。若い頃って、芸術家に憧れたりするじゃない。それで、彼らの文章を読むと、みんな、「 食えない 」って書いてある。アルチュール・ランボーも作品を書いた後、お金がなくなってアフリカにお金儲けに行って死んじゃった。

私は芸術家になりたかったけど、食えないのは嫌だって思った。それで、順番を逆にして、先にお金を作って、あとで作品を作ればアーティスト活動をできるんじゃないかって思ったの。


作品制作中のLICCAさん

■ 大学時代に起業した会社を売却してアパートを新築、隠居生活へ入る

華子
なるほど。その計画を実現したのが今なんですね。ところで、不動産を買うお金はどうしたんですか?


LICCAさん
高校卒業後は青山の大学に通っていたんだけど、1年で中途退学して、起業したんです。精密機械を作る仕事ね。コンピューター業界がのびていた時期で、運よく軌道に乗ったので、その会社を売却してお金を作りました。

途中で会社を経営しながら、歌舞伎町でバーを出していたこともあるのよ。そうやって昼も夜も働いて、お金を使うヒマがなかったから、貯まったお金で都内にアパートを建てたの。

華子
融資は引いたんですか?


LICCAさん
いいえ、現金。私、借金が嫌いだから。それで、入ってくるお金で生活しながら、残りは貯金して、3年にひとつくらいのペースで物件を増やしていったの。

華子
東京生まれなのになぜ、北九州を拠点にしたんでしょう?


LICCAさん
しがらみを全部ぶち切って、自由になりたかったから。あとは古いフランス映画の影響かな。主人公が強盗とかやって逃げるときって最後、たいてい南の島に逃げるでしょう? 東京から東北に行って、働かないで過ごすって、なんか違うな〜って思って。

華子
その時、おいくつだったんですか?


LICCAさん
それは秘密。でも、若い時よ。年をとってから隠居しても、できることなんて限られるじゃない? だから私は20代で隠居したかった。なんでもできる元気なうちに経済的自由を得たらどうなるんだろうって、ひとつの実験みたいなものね。

私は子供の頃、小児喘息で横になっている時間が長くて、起業してからは一生懸命働いていたから、隠居してから青春が始まったって感じ。車が好きで、北九州ではクラシックカーのレースにも出たの。モーターショーコンパニオンもやったのよ。学生がやったらただのアルバイトだけど、隠居している人がコンパニオンなんて、面白いじゃない。


愛車のキャデラック

「 若いのに隠居なんて 」「 人間は働かないとダメになる 」とか、怒られることもあったけどね。おじさんたちは、自分のアイデンティティがそこにあったから、仕方ないわよね。でも、私は何を言われてもすぐに忘れちゃうから、気にならなかった。

華子
それはおじさんたちの嫉妬かもしれませんね。都内にアパートを建てた後は、どんな物件を買ったんですか?

LICCAさん
福岡の天神にあるRCの4階建てで、1階に店舗が2つ入っているビル。その後は、東京に遊びに行くときに泊るマンションが欲しいなあと思って、恵比寿と表参道に区分マンションを買いました。

その後が京都かな。毎年、春と秋はウィークリーマンションを借りて京都で過ごしていたので、一つ欲しいと思っていたんです。丁度その頃、リーマンショックが来てね。「 あれ? 区分じゃなくてビルが買えるじゃん 」と、先斗町に5階建ての全空ビルを買ったの。

リーマンショックの時って、住居用はそれほど下がらなかったんだけど、事業用ビルはびっくりするほど安くなったんです。このビルは眺めが最高。部屋から大文字焼が見えて、鴨川を見下ろせるんだから。


京都先斗町のビルの目の前には鴨川が流れる

■ 借金は嫌い。ビルや区分マンションを現金かカードで購入

華子
最初のアパートを建ててすぐに、その上がりで隠居生活を始めたり、自分が住みたい街に物件を買って滞在拠点にしたり、遠い将来ではなく、少し先の生活を楽しむために不動産を増やしてきたんですね。


LICCAさん
私、今の不動産投資家って、規模を追いすぎて、若いときの自由を犠牲にしすぎのように思うんです。不動産事業って時間の流れが遅いじゃないですか。多くの人が「 満足いく規模 」に到達したときにはもう、年を取っていて、お金の使い道がないんじゃないかしら。

それにね、皆さん、市場が安定している前提で計画を立てているのが心配。ほとんどの人がここ10年で始めているでしょ。でも、ここ10年ってずっと右肩上がりだったから、損したのはバカやった人だけ。普通にやっていれば、みんな成功できる時代だったのよ。

でも、こんな時代、続くはずがない。私はバブル崩壊とリーマンショックの時、恐ろしいほどの市場の冷え込みを見ました。あのとき、ガクンと値段が下がって私は京都のビルを買ったけど、売った人は損をしたと思う。

この先、何が起きてもおかしくないのに、ギリギリの借金をして、ほんのわずかの利益をとりながら、物件を増やすなんて、危なすぎてみていられない。地震だって、いつあるかわからないでしょう。だから、何十年もローンを組むとか、信じられないの。

華子
なるほど。ということは、他の物件も現金で買われたんですか?


LICCAさん
基本的にはそう。でも、京都のビルはクレジットカードも使って買ったの。限度額500万円のカードを何枚かもっていれば、安いビルを買えるんです。銀行でローンを組むと、手数料とか印紙代とかでけっこうお金がかかるでしょう。1年以内で返すなら、カードの金利も意外と安いのよ。

このビルは、5階に私が住んでいて、4階がギャラリー、1階から3階までは店舗として貸しているの。ただ、店舗ってレジと違って、契約が決まるまでに時間がかかるのよ。3階なんて、埋まるまで7年かかった。景気が悪いときって、本当に動かないんです。

他に、九州から車で往復する為に自分用の駐車場が欲しくて、京都大学の近くにあった店舗付き住宅を2年前に買いました。一階を仕切って駐車場にして、残りを貸し店舗にするつもりでね。

それで、住宅だった二階は手直しして貸そうと思っていたら、一階の工事中にテナントに申し込んでくれた自転車屋さんが、二階も現状のまま倉庫として借り上げてくれたの。景気が良い時は、決まるのが早いんですよね。


愛車のポルシェ(コンパネを運んでいるところ)

華子
事業用物件が多いんですね。


LICCAさん
私は好きで事業用物件をやっているけど、人にはすすめられない。自分が店子として商売をしたことがある人じゃないと難しいかもしれないわね。特に水商売はそう。先斗町の物 件はバーが入居していてね。私も同じ商売をしてたから、「 この人はマジメだからうまくいく 」とかなんとなくわかるのよ。

ちなみに、事業用は店子さんとしっかりかかわるけど、レジ( 住居用賃貸物件 )については管理会社に頼んでいて、ほぼノータッチです。だから、レジに関しては不動産投資家だけど、事業用ビルに ついては、投資家っていうより、大家ですね。


華子の編集後記
金髪に大きなサングラス姿で現れ、「数字の話はしないわよ。私にとって、不動産投資って数字じゃなくて生き方だから」と話し始めたLICCAさん、有言実行で人生を設計する姿はクールそのものです。明日の後編では、充実したセミリタイア生活を送るコツ、後輩投資家へ伝えたいことなどをお送りします。お楽しみに。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ LICCA(リカ)さん



現代アート作家
不動産投資家
ブログ:ジャンクの女王

■ 主な経歴

□東京生まれ・東京育ち

家作を持っていた祖父の店子が毎月、家賃を届けに来る様子を見て、「将来は大家になっ て隠居生活を送ろう」と小学生の頃に決意する

□A学院大学入学

□大学を1年で中途退学、起業

会社経営の傍ら、夜は歌舞伎町でバーを経営する

□会社を売却

会社を売ったお金で都内に6戸のアパートを建てる(現金)

□北九州市で隠居生活を開始

クラシックカーとカーレースに夢中になる
初の個展を開催、現代アート作家としてデビュー

□福岡市天神にビルを購入

□東京都渋谷区恵比寿に区分マンションを購入

□東京都港区表参道に区分マンションを購入

□京都の先斗町にビルを購入(リーマンショック後で安くなっていた)

ビル内にギャラリーをオープンし、若い芸術家に無料で貸し出す

□京都の岡崎地区に店舗付き住宅を購入(自分用の駐車場と貸店舗に)

U
会社を売ったお金と最初に建てたアパートからの家賃から生活費を引き、残りのお金を貯金しながら、少しずつ物件を買い増してきた。

現代アート作家として不定期に作品を発表しながら、春(桜を見るため)と秋は京都、夏と冬は小倉のノマドライフを送る。次は札幌にビルの購入を目論んでいる。
U

■ 私(LICCA)のアート作品ベスト3

□第1位
「 次回作 」!

常に新しい作品こそが最高!(って、まるでポルシェみたいだww)
2018年10月28日から11月10日まで、京都四条河原町の旧立誠小学校前(河原町駅から徒歩3 分)の高瀬川の川の中に展示予定。
屋外ですが夜間も照明を点灯(自分の作品だけねw) しますので、秋の京都を観光する時には、ついでにどうぞ。

□第2位
「 ぜんじどう集団自殺まし〜ん 」

2010年に京都で発表した作品。一度に5名が一緒に死ねる装置。
脳波センサーを装着した観客が放射状に並んだ5台のベッドに横たわり、五人の脳波が全員リラックスモードに入ると、背中に42度の塩水が浸み 出してから240Vの交流電気が流れ、全員の心臓を停止させる作品。

□第3位
「 モンテカルロ31 」

本文中に写真がある、2003年に福岡市美術館で発表した作品。
5万枚の一円玉が3.6mの落差で落下する轟音と衝撃は、かなりのものです。美術館の建物 も揺れましたからww
作品名の「モンテカルロ」って数学のモンテカルロ法から来てますが、観客は硬貨を使っ てせいで、カジノのモンテカルロと思っていたみたいです。。。



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